ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

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モンスーンまっただ中のバンガロール。今年はいつもより雨が多い気がするのは、気のせいか。しかし、この時期に雨が降ってくれなければ、乾期、水不足になってしまう。

このごろは、アスファルトやコンクリートで覆われた大地が増え続けているせいか、水はけが年々、悪くなっているように思う。

無計画に作られた道路で、水は行き場を失い、ゴミが詰まった排水溝で滞り、交通はよりいっそう乱れ、渋滞はすさまじく、数キロ先の家が、遠いこと、遠いこと。

しかし、車窓から眺める人々の元気のよさ。雨に濡れた子供たちの笑顔。

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コマーシャルストリート周辺の道路は、路肩に水があふれ、足首まで水につかって歩くしかなく。

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子供たちは、この雨がむしろ楽しいことであるかのように、敢えて水たまりをバシャバシャと、走り抜けて行く。思えばわたしも子供のころ、積極的に水たまり歩いていたものだ。長靴を履いてはいたけれど。

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さて、本日は第4回ローカルフード探検を実施した。それぞれに、旅行や帰国などの都合が多いゆえ、隊員の予定が合ううちに、行きたいところへ行こうという心意気だ。

ターゲットとなる店は、まだまだたくさんあり、取捨選択に悩みつつ、今日は早くも「北インドのスナック」を試すことにした。

まあ、北インドのローカルフード探検、ということで、これもありである。

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目的地は、バンガロールの銀座ともいうべく、UBシティにほど近いKHUSHBOO。この店は、すでに数回、訪れているのだが、隊員たちが未体験ゾーンということもあり、特にU-KO隊員の希望で選んだ。

ちなみに、PAKAKO隊員は、バンガロールに暮らす前に、首都ニューデリーに数年間暮らしていたので、北インド食にも精通。

そればかりか、ヒンドゥー語も勉強している、頼りになる隊員なのだ。PAKAKO隊員いわく、KHUSHBOOとは、ヒンディー語で「いい匂い〜♥」の意味だとか。

知らなかった。

ロケーションはLAVELLE ROAD沿い。早めに到着したので、すぐ近くにあるアーユルヴェーダのお洒落コスメティクス店、FOREST ESSENTIALSへ立ち寄り、いい香りに包まれて、新しい商品をチェック。

と、U-KO隊員から携帯電話にSMSが。早めに到着したので、待ちきれず、クルフィを食べました。とのこと。クルフィとは、インドのアイスクリーム。ご飯の前にアイスを食べるとは、さすが、隊員だけある。

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左上の写真がクルフィ。これはスティックタイプのもの。クルフィにもいろいろあり、カルダモンやサフランなどスパイス入りのもの、ミルキーな風味一辺倒のもの、アーモンド入りなどがある。

ちなみにヴェジタリアンが多いインド。アイスクリームには、基本、卵が使われていないのが特徴だ。

形もこのような棒アイスもあれば、円盤形もあり。春雨、いやマロニー? みたいなファルーダと呼ばれるヌードル状のものと一緒に食べることもある。

わたしのお気に入りは、ムンバイにあるパルシー・デイリーのクルフィ。詳しくはこちらの記録を参照のこと。

ところで、待ち合わせが正午とあって、店内はガランとしている。ちなみにここはグランドフロア(日本でいう1階)。このように立ち食いスペースになっている。

写真だと、実にこぎれいに見える。

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店内には、サモサなどの揚げ物系スナックの他、甘いお菓子類もヴァラエティ豊かに陳列されている。軽食類だけでなく、ターリーなど定食も食べられる。

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しかし、わたしたちが食事をするのは、この立ち食いコーナーではなく、1階(日本で言う2階)にあるレストラン。

純菜食主義レストラン、である。独立記念日の名残か、派手なモールがだらしなく、飾られている。

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店内は、写真で見る限りだと、ずいぶんお洒落に見える。スナック店にしてはゴージャスだが、しかし実際は、場末のスナック的、裏寂れた気だるいムードが漂っている。

「北のスナック」とタイトルに書いたときに、脳内に演歌が流れたのは、そのせいだ。

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メニューには、夫の故郷、デリーを訪れる際に食する、なじみのスナック類の名が散見される。

デリー在住時には、偶然にも、夫の実家のあるパンチシール・パークに暮らしていたというPAKAKO隊員のテンションも、著しく上がっている。

16kush10南では「パニプリ」と呼ばれているスナックも、北インド風に「ゴルガッパ」と書かれているなど、そこには「違い」があるのだ。

今日のところは、チャートと呼ばれるスナック類を4種類。

それから、ひよこ豆の煮込みに揚げパンが添えられた北インドの定番スナック、「チャナ・バトゥラ」を注文することにした。

まずはゴルガッパ。南ではパニプリと呼ばれる。パニとは水、プリとは、この揚げ菓子のことだ。

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小麦粉で作られた丸い空洞の揚げ菓子であるところの「プリ」の上部に穴をあけ、ジャガイモや豆などの具を詰め、その上にスパイシーな冷たいスープ、「ジャル・ジーラ」(クミン入りの水)を注いで食べる。

これは基本、街路の屋台スナックであり、屋台の前で、店の人に次から次へと注いでもらって、椀子そばよろしく、一口でがふがふと食べるのが「正しい食べ方」である。

が、屋台のそれは、水のクオリティが心配なので、胃腸の弱い人にはお勧めできない。

この店では、酸味&辛みの緑のジャル・ジーラと、甘み&辛みの赤いジャル・ジーラの2種類。

また、よく見分けがつきにくいが、プリそのものも、無精製の全粒粉小麦粉(ATTA)と、粗挽き小麦粉(SUJI)の2種類がある。

表面が滑らかに見える左側が、ATTA製だ。さくっと柔らか系と、歯ごたえあり系。それぞれのおいしさがあるので、まずは両方を試すのがお勧めだ。

16kush12 ←スプーンでジャル・ジーラをすくい、スナックに注ぐ。

16kush13 ←プリに穴があいているとジャル・ジーラが漏れるので、この作業は速やかに。

なお、スナックの数に対し、ジャル・ジーラ量が多いので、なるたけたっぷりと注ぎたい。

16kush14← これを一気に、丸ごと一口で。

香ばしいプリの歯ごたえと、甘辛ジャル・ジーラの風味、そして具の柔らかさが一気に体験でき、ユニーク且つ、癖になる味わいだ。

※写真は、ご本人の了承を得て、掲載しております。

ジャル・ジーラには、体温を下げる働きのあるクミン(キュミン)やミントなどのスパイスが入っており、夏バテ防止にいいのだとか。今の日本にも好適のスナックだと思われる。

さて、ゴルガッパを食べ終わったところで、3種類のチャートが供された。

ちなみに、チャートとは、具材の形が違うだけで、食材そのものはほとんど同じことから、どれも似たような味、といえば似たような味である。

従っては、なるたけ異なる食材を使ったものを選んだつもりなのだが……。

16kush19 一見、差異がよくわかりにくい3種類。

16kush17まずはこれ。

ラージ・カチョリ(Raj Kachori)

見るからに、何が何だかわからない「ケイオス(混沌)」と呼ぶにふさわしい一品だ。

ビッグサイズのプリが器になっていて、その中に、ひよこ豆やジャガイモが詰め込まれている。

上から、タマリンド製の甘いチャトゥネ(ソース)、ミント風味のチャトゥネ、ダヒ(ヨーグルトなどがかけられている。

更にベビースターラーメン風スナックがトッピングされ、まさに「五味」(酸、苦、甘、辛、鹹)の融合だ。

16kush15 次いで、ベル・プリ(Bhel Puri)

これは、米菓子(日本でいうポンポン菓子?)が基本。

米菓子に、トマトやタマネギのみじん切りなどが混ぜられ、タマリンドソースなどで敢えたもの。

これもまた、ベビースターラーメンもどきがトッピングされている。

16kush18 そして最後が、多分この店ならではの、クシュブー・スペシャル・チャート (Khushboo Specoal Chaat)

揚げスナックの上に、バナナやリンゴなどのフルーツが載ったヘルシー系。

その上には、しかしタマリンドやミントのチャトゥネソース、ダヒがだばだばとかかっており、味付けは同じ。

いずれの味も甲乙付け難く、わたしはどれも好きである。ただ、この入り交じった不思議テイストは、万人に受け入れられるかどうかは謎だ。

と、先ほど、「五味」についてを再確認したく調べたところ、面白い記述があった。

インドには「6つのラサ」(6つの味覚)というものがあるという。アーユルヴェーダなどで使われる言葉らしい。

マドゥー(甘味)、アムラ(酸味)、ラヴァナ(塩味)、カトゥ(辛味)、テクタ(苦味)、ケシャイ(渋味)がその構成する6つだとか。

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さて、最後は、食べごたえ満点のヘヴィーな一品、チャナ・バトゥラ (Chana Bhatura)だ。

ひよこ豆(チャナ)を煮込んだものを、ふかふかの揚げパン(バトゥラ)と共に食す。からっと揚げられたバトゥラが、高カロリーっぽいが、美味である。

16kush21 店を出る1時半ごろには、立ち食いコーナーも盛況。

土地柄か、ちょっとお洒落なお兄さん、立ち食いではなかなか見られないお姉さんまでもが食事をしている。

とまあ、こんな次第で、本日は北インドローカル食を「おしゃれに」満喫したのだった。

店の詳しい情報は、こちらに掲載している。以下は、隊員の感想だ。

shine

【隊員1号PAKAKOさん】

「インドスナック=立ち食い!」の私の常識をくつがえした今日のお店。ビックリきれいな店内で、こんなにゆっくりとインドスナックを味わえるなんて。

毎回メニューを見るだけ大興奮してしまう自分がちょっと恥ずかしいのですが、今回もメニューに、パニプリではなく、「ゴールガッパ!」と書かれていただけで、お~~、南じゃなくて北のスナック屋だぞ~~っと興奮する自分(笑)

デリーに住んでいた時に食べていたスナックの名前達がメニューに並び、思わず懐かしさで心躍る!!

全体的なお味は、辛さも塩加減も道端で食べるスナックよりは控えめで、スナック初心者にはかなり食べやすい味だと感じた。

ゴールガッパ(南インドでは”パニプリ”)は、とても軽く爽やかな味のスナックなので、日本人の口にはあうと思う。

ラージカチョリのようなヨーグルト&甘辛ソースぎとぎと系は好き嫌いがあるかも? 私はこのインド的なグチャグチャなコンビネーションがたまらなく好きですが(笑)

スナックなくしてローカルインド人の生活は成り立たない! であろうくらいに重要な存在のスナック!? ぜひぜひインドに居る間にお試しをー!

スナックには興味はあるけど、立ち食いは~~という方には絶対的にお勧めです♪

shine

【隊員2号U-KOさん】

・・・これはたこ焼きとお好み焼きや!!

小麦粉ベースにマヨネーズ(の代わりにヨーグルト)とお好みソース(の代わりに謎の甘辛ソース)がドップリ。

モンジャ焼のようにベビースター(風)もトッピング。見るからにカオス、ぐちゃぐちゃだけれど、口の中で調和して癖になるところが又似ています。

素晴らしい偉大なジャンクフードです。

おしゃれストリート散策の合間に、熱海のレトロホテル風インテリアの2階で一息っていいですね♪

一階の立ち食いスペースにあるインドアイス、棒クルフィもナッツ沢山ミルキーでおすすめです。

そうそう、どの軽食も食べるスピードが命!