ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

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日曜日。昼間からワインをあけ、のんびりと過ごしている。1時をすぎており、そろそろランチの準備をせねばならない。面倒だ。しかし、人は、食べなければ、生きてゆけぬ。

働かざるもの、食うべからず。と、つぶやきながら階段を下り、キッチンへ。

金曜日にドライヴァーのアンソニーに頼んでおいた、例の大根、本体が数本残っている。そして、ナス。閃かないが、冷蔵庫から、またしても豚バラ肉を出す。

強引に閃かせて、カレーを作ることにした。

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我が家の定番、パランパラのスパイス・ミックス。これまでにも幾度か紹介して来たが、このスパイスミックス、本当に便利なのだ。

日本の一般的なカレールウは、確かにおいしいが、添加物がたっぷり。加えて砂糖の量もかなりのものだ。日本では、「朝カレー」などが流行っていると聞いたが、そのようなカレールウで作ったものを食べたのでは、身体にいいどころか、よくないに違いない。

ターメリックやキュミン、コリアンダーパウダー、そして玉ねぎ、トマト、ニンニク、ショウガがあれば、ひとまずはお腹にやさしいヘルシーなカレーが作れるというものだ……。

あら、なんだか話がずれてしまった。

それが面倒だから、常備しているこのパランパラ、であった。

油脂が多めなのは否めないが、あとは防腐剤なども使われていない、極めてナチュラルに近いスパイスのミックスである。煮込む時間も最短ですむ。

ちなみにわたしのお気に入りは、このひよこ豆カレー用のミックス。これで、豆のカレーを作ったことは一度もなく、いつも、適当に日本風のカレーを作っているのだ。

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本当は、細長いナスを買って来てほしかったのだが、ドライヴァーがインドでカレーによく使われるところの、このナスを買って来てくれた。

さすが、eggplantと呼ばれるだけあり、卵にそっくりだ。しかしインドでは英国的にaubergineと呼ばれるのが一般的。

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卵が、うっかりナスに紛れ込んでも、気づかれない感じだ。

え? 気づく?

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まずはナスをざっと炒めてみる。見るからに、おいしそうだが、これはおいしくない。というのも、このナス。火が通るまでにやたらと時間がかかるナスで、この状態ではまだ、ほぼ、生。つまりはカレーなどの煮込みに好適なのだ。

これに、大根、豚肉を入れて炒める。

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そのあと、水で溶いたスパイスミックスを入れて、軽く煮込む。作り方は間違っている気がするが、この際、火が通っていておいしければ、どうでもよい。

ちょっととろみをつけるため、小麦粉を水で溶いて加え、一煮立ちさせた。

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味見をしてみたところ、辛いものが苦手な夫には、ちょっと辛みが利きすぎていると思ったので、生クリームを少し入れた。まろやかになって美味。

ご飯は、インドのバスマティ・ライスを炊いておいた。

「あ、日本のカレーだ! おいしそう!」

日本のカレーじゃないんですけど。

「日本のカレー、おいしいね!」

日本のカレーじゃないんですけど。

なんだか、なにをどう説明していいのかもわからないし、夫も人の話は大抵、聞いていないので、おいしければそれでいいということで、日本のカレーを楽しむ午後でありました。

このParamparaのスパイス・ミックスは、市井のスーパーマーケットなどで入手できる。お土産にも好適だ。