ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

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シーフード配達のサーヴィスが再開して、これほどうれしく思っている人はあまりいないだろう。というくらいに、Freshtohome.comの営業再開を歓迎している。以前は違う名前で営業していたのだが、1年ほどのブランクを経て、数カ月前に再開してくれた。

一時期、ムンバイに住んでいた時には、港町だけに、より充実したシーフードの宅配があったが、このデカン高原のただ中の地で、注文した翌日、もしくは翌々日に、新鮮な魚介類を届けてもらえるというだけで、幸福なことである。

あくまでも、そのときの収穫の状況によるので、揃う魚介類にも限りがある。しかし、ここ1、2週間、マッドクラブが売られていたので、金曜の午前中に到着するタイミングで注文をしていたのだった。

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いつものように、発泡スチロールに入れられて届いたカニ。空気孔から、カニが脚を出したりする。その姿を見た夫、

「これ、食べるの……? 残酷……。

ねえ、ペットにしようよ」

冗談ではなく、結構本気でそう言うのだ、この夫は。

家に生け簀でも作れというのか、この夫は。

「残酷とか言うなら、今すぐヴェジタリアンになれ! 今すぐに!!!」

と、憤る妻。もう、ほんと、つくづく、つくづくだ。

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午後、サロン・ド・ミューズの際、お茶の時間に、キッチンでガサガサ言う何かに気づいてメンバーを驚かせてしまったので、ちょっと中身を開いてみせることにした。今回、大柄1匹、小柄2匹である。大きいのが、かなり威勢良く動いている。

朝のペットの話をすると、一同、盛り上がり、

「来週来たら、その辺、走ってたりして」

「カメだったらよかったのに」

などと、好き勝手を言う。

さて、調理の前に、いつものように冷凍庫にしばらく入れて、眠らせる。これまでは、捌いた後にオーヴンでグリルしていたが、今日はもうなんだか、先に捌くのが辛くなり、茹でることにした。

海水程度になるようにたっぷりの塩を加えた水を沸かし、カニを投入。

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合掌。慎んで、くまなくおいしく、食させていただきます。

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ところで今回、イカも購入しておいた。このサーヴィスのよいところは、魚介類をいくつかの段階にわけて掃除をしてくれるところ。たとえば、まったく手を加えず洗浄しただけのもの。これは、薄皮を剥ぎ、イカスミとか目玉、カラスとかの部分だけをきれいに取り除いた状態のもの。他にも、ゲソだけを取り除いたもの、輪切りにしたものなどがある。徐々にキロ単位の値段が上がる仕組みだ。

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バンガロールで手に入るイカは、小ぶりのものが多いが、これはなかなかに大きい。それなりに新鮮だ。佐賀は唐津の新鮮な活イカなどを思い出してはならない。

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ところで金曜日。わたしはミューズの活動日につき外出できないので、ドライヴァーのアンソニーにインディラナガールのFresh Earthまで、オーガニックの野菜を買いに行ってもらう。

午後2時すぎに、近郊農家のトラックがやってきて、野菜が入荷されるのだ。それから数時間は、狭苦しい店がいっぱいいっぱいとなり、長蛇の列ができる。

大きなビートルーツもうれしい。今までは、茹でてサラダにしていた。栄養分を逃さないため、皮のまま茹でねばならず、大きすぎるものは今まで敬遠していたが、最近は生のまま皮を剥いてジュースにしているので、大きくても問題ない。

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買い物かごに無造作に入れられた野菜を取り出し、仕分けをしていると、野菜好きのROCKYが駆け寄って来る。

まずは匂いを嗅いでいる。

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舐める。

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そして齧る。

こらっ! と言いながらも、かわいい仕草に、ついつい甘やかしてしまうみほさんだ。

ん? この写真は、うさぎのアリスに託すべきだったか。

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カニを熱湯に入れ、再び沸騰してから約20分ほど茹で、その後、氷を入れた冷水に曝す。

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インゲンは、蒸すことに。この蒸し器、ドイツ製だ。コンパクトながら、2人にはちょうどいいサイズ。ベビーコーンやトウモロコシ、インゲン、芋、ニンジン、その他、いろいろなものを蒸す。蒸し野菜は、オリーヴオイルと塩を付けて食べるだけでも、おいしい。

ところで我が家の調理器具の大半は、インドで調達したもの。欧米ブランドの、そこそこ良質の調理器具を手に入れることができる。

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茹でカニは、2種類のソースを準備することにした。ニンニク風味のバター&オリーヴソース、こってり風。

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それから、しょうゆ&バルサミコ酢であっさり風。レモンも添える。

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今回のインゲン、今ひとつハリがなかったが、それはそれでおいしかった。

カニに気を取られて、インゲンしか用意しておらず。せめてポテトサラダか、エアフライヤーでフライドポテトを作るか、すればよかった……。

ともあれ、ミューズ・クリエイションのメンバーから、手づくりのパンをいただいていたので、それを早速、食卓に。おいしい手づくりパンのおかげで、食卓が華やいだ。

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1キロ程度のカニなら、二人であっさりと、完食だ。茹でたら旨味が逃げるような気がしていたが、ジューシーで、十分においしい。

黙々と、ただ、黙々と……。

欲を言えば、初めてオーダーしたときのような、蟹味噌の充実がなかった。今度は大きめのもの、を優先して配達してもらえるよう交渉しようと思う。インドのこういうサーヴィス、電話での確認もあり、希望を聞いてくれたりもするので、本当に助かる。

ちなみに気になるであろう、お値段であるが、これが結構、リーズナブル、なのだ。カニとイカ、全部まとめて1200ルピー。2400円程度である。インドにしては高いと思われるだろうが、しかし昨今のインドの外食産業。価格高騰著しく、10年前とは比べ物にならない。

外食とは、雰囲気をも楽しむものであり、だから家庭料理とは比べるべきものでもないのだが、しかし、この味でこのお値段? 的なものも少なくないので、つい家庭料理が優先されるという状況でもある。

ノンヴェジはともかく。ヴェジ、即ち野菜類は、まだまだインドは廉価で入手できることもあり。原価を知っているがゆえに、たまに「ぼったくりすぎ」と言いたくなってしまうのだ。

ところで、気になる夫だが、カニを見るなり「おいしそう!」と、今朝の感傷はいずこ? である。その点をわたしが突っ込んだところ、

「いや、実は僕、あれから考えてたんだ。ヴェジタリアンになるべきかもしれないって」

などと空々しいことを言う。

「じゃ、なれば?」

「2週間くらい、お試ししてから考える」

そんな軟弱さじゃ、無理。あなたには、無理ですよ。

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ちなみに初めてカニを注文した時に、調理法などを丁寧にレポートしているので、以下の記録をご覧いただければと思う。

■激旨! ガーリックバター&白ワインでカニのグリル❤ (←Click!)

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