ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

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久しぶりにタルトを焼きたい。と、思ったが、トッピングによく使うイチゴやマンゴーの時期は過ぎてしまった。年中、使うことのできるタルトに合う果物といえば、輸入物のリンゴやバナナなど。

タルト・タタンを焼きたいところだが、24人分となると、リンゴの皮を剥くだけでも、時間がかかる。

ということで、一番手間がかからないバナナを選んだ。カスタードクリーム&生クリームのほかに、チョコレートソースをかけてもおいしい一皿だ。

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タルトの生地は、約30人分を前夜のうちに作っておく。それを翌日、サロン・ド・ミューズがはじまるころに伸して、オーヴンに入れる。

湿気の多いこの時節。焼き菓子はしっとりと翌日が美味、という説もあるが、タルト生地はサクサク香ばしいのが好きなので、直前に焼く。その香りが部屋に流れると、極上のアロマセラピーだ。

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カスタードクリームは、朝のうちに作っておいた。夫が出張中だと、朝、いろいろな作業が捗ってしまって、たまらない。

カスタードクリームには、ニルギリスのリッチミルクを。低脂肪だとかファットフリーだとかはおいしくない上に、加工のプロセスで身体によろしくない物が加えられている場合もある。故に、我が家はバターもミルクもヨーグルトも、「素」のスタンダードを利用する。

いまいちのものをたくさん食べるより、おいしいものを適量食べる方が、よほどいい。

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ニルギリズのミルクは近所の店に売られていないので、敢えて遠方の店で買うが、いつも使っている近所でも買えるヘリテージが、このごろリッチなフルクリームの牛乳を売り出した。

まっしろ、濃厚な牛乳で、これもまたおいしい。

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商品の回転が早い店、たとえば我が家の利用するところでは、Thom’s やVillageなどのスーパーマーケットだが、毎朝新鮮な牛乳が入荷される。これをその日か遅くとも翌朝に沸騰させて殺菌し、2、3日うちに消費する。

3日目ともなると、明らかに風味が落ち、4日目くらいに苦みが出て、まずくなる。一応、腐るぎりぎりのところまで、味見をして味の劣化のプロセスを確認済みである。

ともかく、新鮮な牛乳はほの甘く濃厚で、風味もやさしく、おいしい。だから、早めに消費すべし、である。

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ちなみにこの鍋は、牛乳が沸騰して吹きこぼれるのを防ぐためのもの。鍋の周囲が二重構造になっていて、そこに水を注ぐ。口の部分にホイッスルがついていて、水が沸騰するとピーピーと鳴るのだが、それがうるさすぎてはずした。

周囲に水がはってあると、一気に吹きこぼれることはほとんどない。この鍋は、インディラナガールのMKリテールなど、昔ながらのローカル店で販売されている。

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これは、我が愛用のヴァニラ・ビーンズ。

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先進国では高価なヴァニラビーンズも、インドならお手頃価格だ。しかもオーガニックで質がいい。お菓子作りなどが好きな人へのお土産にも、かさばらずに好適かもしれない。

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卵はフリーレンジ、即ち放し飼いの鶏が産んだものを、砂糖はオーガニックの無精製の糖を使用。あとは小麦粉とコーンスターチがあれば、カスタードクリームはできあがる。

ちなみにわたしは、最後にバターと、ラム酒を入れて味を整えるのだが。

ラム酒はインド産、OLD MONKが廉価でおいしく、お勧めだ。お菓子作りにもよく使う。

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お茶の時間の直前に、カスタードクリームを塗り、切り分ける。参加者が24名以内のときには対応できる。あまり小さくなりすぎても、食べた感がなくなるので、このサイズはミニマムだ。

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バナナも、トッピングの直前にメンバーの手を借りて切ってもらう。先にきっておくと、すぐに色が変わってしまうので。

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みんながおいしいと喜んで食べてくれると、やっぱり作ってよかったな、と思う。

肝心の夫の分だが、タルトの生地は多めに作っているので、メンバー用を焼いたあと、小型のタルト皿で5つほど、焼いている。早く帰った人に1つ、お持ち帰りでわたし、残りは、夫とわたしの週末用に。

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今朝、朝食のあとに、さっそく残ったタルト生地とカスタードクリームで。バナナは朝食時に食べたので、トッピングはなし。

少し濃いめに淹れたコーヒーと、よく合う。

毎週お菓子を焼くのは、かなり手間だし、今後は外でのおやつ購入を積極的に……と思っていたが、結局、自分たちが食べたくて、つい作ってしまう。金曜日は手づくりのお菓子。

この習慣も、すでに3年。一体、何百個の卵を割ってきたことだろう。