ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

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9日日曜日は、夫の43歳の誕生日。先日、

・北インドの料理人に、週2回くらい雇ってはどうか。
・なぜなら僕にとって北インド家庭料理はソウルフードだから。

という夫の言葉を受け、妻は反省し、北インド家庭料理を週に1度は作ろうと決意していた。さあれば、誕生日など、北インド料理でまとめれば夫も喜ぶに違いなかろうと思った。

日曜のランチは軽く済ませ、申し訳ないとは思いつつ、金曜に焼いていたタルト誕生日ケーキ代わりにデコレーション。味は落ちておらず、夫も喜んで食べてくれたが、しかしいくら派手なキャンドルをくっつけたところで、残り物感は否めない。スパークリングワインを開けつつ、「今夜はおいしい北インドのエビカレー、作るからね」

と言ったところ、夫の表情が曇った。

「出張で、2日続けてインド料理だったから、食べたくない」

「出張って、フブリでしょ? 南インド料理じゃないの? それに外食と家庭料理は違うじゃない」

「南も北も、インド料理はインド料理なの!」

こ、この男は……。言ってることが違うじゃないのよ、毎度のことだけど。が、今日は夫の誕生日。やさしく譲歩せねば。

「同じ材料でイタリアンなら作れるけど。でも、エビカレーだよ。それにダールもあるよ。この間は、チャパティだけでなくご飯がいいって言ってたから、バスマティライスも炊くよ」

「イタリアンがいい」

というわけで、急遽、パスタに変更。

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エビカレーに入れるつもりだった素材はすべてパスタの具に。毎度おなじみ、オーガニックのグリーンピーを購入、自分で殻を剥いたもの。先日、パーティで同席した日本人女性が「グリーンピースを買って茹でたら、湯が緑色になた」と話していた。

すっかり忘れていたが、インドでは、たまに豆が着色料で染められていることがある。もちろん、食用なのだろうが、ごはんまで緑に染まるような豆は食べたくない。ゆえに、野菜は極力、オーガニック、もしくは安心できる店のものを。

ちなみにその豆は、MKリテイルの左横の青果店で購入したとのこと。8年ほど前にも同じ話を聞いたことがあるので、お気をつけを。こういうことを書くと、「だからインドは……」と言われそうなので敢えて書くが、日本の食品添加物もまた、相当のものだということを、お忘れなく。

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エビは、殻のまま調理した方がだしが出ておいしい。が、極力食べやすくするため、見栄えは悪いが、頭の部分をハサミで切り落とし、背中をやはりハサミで切ってわたを取り出す。こうすると、殻を剥きやすいので一石二鳥だ。

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インドは豆類が本当に豊か。買い置きしていたものから、真ん中の豆でダールを作ることにしていた。が、急遽、豆とカボチャのスープに変更。

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キュミンシードなどを入れて、軽くスパイスの味を添えたかったのだが、イタリアンになったがゆえ、マイルドに。

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買い置きしていたフェトチーネを取り出す。

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いつものように、深底のフライパンでパスタを茹でる。

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タイマーは、ニューヨークのSUR LA TABLEで見つけたもの。あまりの可愛らしさに購入。が、かなり安っぽい作り。が、それなりに時を刻んではいる。と思う。

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フライパンにバター、粒胡椒、カルダモン、ニンニクなどを入れて加熱。

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素材を傍らに準備しておく。

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玉ねぎはじっくりと炒める。インドの玉ねぎは水分が少なく旨味が強い。しっかり炒めると、甘味と風味が増して、これぞ天然の旨味調味料だ。

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玉ねぎがほどよくしんなりと炒められたが、トマトだ。

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トマトにもしっかり火が通ったら、エビや茹でた豆を。最後に、白ワインや茅乃舎の野菜だしなどを加えて、味を整える。

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おいしそうにできあがった! と言いたいところだが、な〜んだか、味にパンチが足りない。なんだか寝ぼけている。

そもそも、誕生日の特別感がない。これでは、普通の夕餉じゃないか。これでは。翌日の分にと多めに作ったにも関わらず、調味料が少なかったせいか。

やっぱり、インド料理にすればよかったと思いつつ、冴えない誕生日の夕餉である。

わたしの、せいですか?

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パスタの箱で遊ぶ猫ら。