ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

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金曜の夜は、手早く料理できるものを。というわけで、ピーマンと牛肉(甘味噌マリネ)のソテー。牛肉を食べるのは久しぶり。まとめて購入し、冷凍しておいたのを解凍して使用。

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こちらは、サロン・ド・ミューズのあと、食器の片付けに来てくれるメイドに頼んで、ジャガイモとメティ(フェヌグリークの葉)を切ってもらっていたものを、蒸し焼く。メティは非常にヘルシーな葉っぱ。これを食べるとお腹の調子がとてもよくなるのだ。

主食には、チャパティを焼く。非常に、奇妙な取り合わせの夕食であった。

夕食を終えてニュースサイトを見たら、ムンバイ(マハラシュトラ州)でここ1年余り、禁止されていた牛肉が、再び解禁になったとのニュース。ボンベイ高裁にて、「牛肉は違法ではない」とされたらしい。

インドでは、ムスリム、クリスチャンほか、牛肉を食する人は少なくない。我が夫のようにヒンドゥー教徒でも食べる人はいる。その精肉業を生業とする人もいる。

1年前、ムンバイを訪れた時、乗り合わせたタクシードライヴァーと牛肉の話をした。たまたまムスリムだった彼は、「僕は好物の牛肉を食べられなくなって、本当に困りました」と言っていた。

しかし、彼曰く、その時点では「入手できるルートがある」と話をしていた。闇ルートでもない限り、牛の精肉業を営んでいる人たちにとってみれば、死活問題である。今回のニュースは、翻弄されてたいへんなことだが、朗報だろう。

偶然にも、牛肉を食する夜に牛肉の話題。

ちなみにインド29州のうち、牛肉を自由に食べられるわずか5州に、カルナタカ州は入っている。個人的に、牛肉は不可欠ではないが、自由に食べられるのは有り難いことだ。

互いに食文化を否定し合うのは、この国では大きな争いにも発展する。去年は、特に北インドで、牛肉を巡る事件が多発、中には殺人に至ったものもあった。

多様性の国で、互いを尊重し合いながら暮らすことは、一筋縄ではいかないが、ともあれ、「解禁された」ことに、何やらほっとする夜だった。