ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

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12月24日。今日はクリスマス・イヴ。そして明日はクリスマス。サンタクロースとトナカイが、シャンシャン、シャンシャンと鈴を鳴らしながら、雪降る街にやってくるクリスマス。

……と、敢えて何度も反芻しなければ、年末気分が皆無のバンガロール、本日の最高気温30℃。

今日は、ミューズ・クリエイションのダンサーズのメンバー有志と、2月のジャパン・ハッバ(日本祭り)のステージで着用する衣装を探すべく、ローカルエリア、マレシュワラム界隈を探検した。

ローカル探検……といえば、かつて「ごく一部の人々」を風靡した「ローカルフード探検隊」を思い出す。あれはミューズ・クリエイションを創設する前のこと。南インドのローカルフードが大好きな友人らの熱意とともに立ち上げた探検隊で、短期間に何軒ものローカルフード店を訪れてはレポートを残したものだ。

その記憶が蘇ったことから、買い物のまえに、まずマレシュワラムで人気のドサが味わえる店、CTRへ行くことにした。人によっては、ローカル食堂が苦手な人もいるので、無理に勧めず、行きたい人だけということにしたところ、参加メンバーは超ローカルにも怯む系ではなく全員参加だった。

ホリデーのせいか、平日ながらも大盛況。都合30分ほども待って、ようやくテーブルに着く。ギーがたっぷり、「揚げ焼いた」ようにクリスピーなカロリーの塊を、指を油でギトギトに、唇をテラテラにしながら食べる。

久しぶりに、おいしい。多分、みんなでワキャワキャ言いながら食べるから、よりおいしい。

食後の甘ったるいサウスインディアンコーヒーも、相変わらずおいしい。カロリーでカロリーを制す。たまらない。

ドサを食べ終えて、もうすでに終了した気分になりつつあったが、気を取り直して喧騒の街へ。

わずか数百メートル、いや数十メートル歩くことさえ「命がけ」なこの界隈。「歩きやすい靴で」が参加条件。道路を渡るたび、片手を掲げて迫り来るバイクやオートや車に向かって「気」を送る。そう、まるで気功の師匠が、「ハッ!」と喝を入れつつ人間に触れずに飛ばすように。向かってくるバイクを、気で飛ばすくらいの勢いで。

普段、インドでサリーや衣類を調達する際には、インドならではのシルクや木綿、麻、あるいはそれらの混紡など、天然素材のものを探すのが常。しかし今日はダンスの衣装につき、なるたけチープな化繊もの、そして舞台映えする派手なもの、という視点でショッピング。

店に入るたび、「安い化繊素材のサリーあります?」などと尋ねる奇妙さ。

「だめ。この店は高品質すぎる」と言いながら、退散する奇妙さ。

化繊であれば、300ルピー、400ルピーという廉価で、かなり派手な衣類が入手できることの、知ってはいたけれど、再確認するのもまた、いい経験。

あちこちを巡って、一同、疲労困憊。最後に「マントリスクエア・モール」のスターバックスに入って、ほっと人心地つく。

ドサとコーヒー、それにシェアしたセモリナのスイーツやボトル水を含め、一人あたり約90ルピーだったローカル食堂。一方、スターバックスはコーヒー1杯が200ルピーを超える。

ちなみにわたしが移住した2005年ごろは、南インド拠点のコーヒーチェーン、Cafe Coffee Dayのコーヒー1杯が20数ルピーだった。

わずか十年ほどの間に起こった、この国の物価の高騰と、未だ大いに物価の異なる世界が共存する状態に、改めてこの国の社会構造の一筋縄ではいかなさを痛感する。

このごろは、なんでもオンラインショッピングですませ、必要なものしか買いに出かけなくなっていたが、時にはこうしてローカルのエリアに足を運び、リアルな喧騒に身を置くことも大切だと実感する。

メリー・クリスマスイヴ!

【追記】

翌日のTimes of Indiaのバンガロール版にバンガロールの各種レストランの人気投票結果が出ていた。CTRがティフィン(南インドのローカル食堂)部門で1位になっていた! いいタイミングで「名店」を体験してよかった。

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