ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

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🐄ヒンドゥー教徒が80%弱を占めるインドでは、一般に牛肉は食されないと思われがちだ。

🐄多神教であるヒンドゥー教では「三神一体」を教義としている。その三神とは、ブラフマー(創造神)、ヴィシュヌ(維持神)、シヴァ(破壊&再生神)のこと。中でもシヴァ神の乗り物が牡牛であることから、牛は聖なる動物だとされ、食することは禁忌とされている。

🐄しかし、だ。人口の約14%を占めるイスラム教徒や、続く2.3%のキリスト教徒は牛肉を食す。合わせると「2億人」近い。わたしの夫やその家族、親戚のように、ヒンドゥー教徒でも牛肉を食する人は少なくない。ゆえに、需要はある。が、あまり大っぴらに牛肉売ってます食べてますをアピールできないのも現実。

🐂ここバンガロールは、自由に牛肉を食することができる数少ない都市だ。脂身の少ないフィレ肉がおいしいことでも知られ、バンガロール牛といえば、ちょっとしたブランド牛である。

※追記:Facebookのコメント欄に友人のデヴィカが書き込んでくれたところによると、ケララ州ではヒンドゥー教徒でもビーフを食べる人が多いらしい。シーフードはじめ、ノンヴェジタリアンが多いのは知っていたが、ビーフが含まれていたとは。

🐂実はBJPが政権を握る前、すなわち2014年以前は、ムンバイやデリーでも、数少ないとはいえビーフを出すレストランがあった。しかし、2014年以降、ヒンドゥー至上主義の人々が牛肉を食べたり、あるいは売買している人たちを殺害するなどの事件が起こり、なんだかんだで大っぴらには売れなくなった。

🐂しかし、どの都市にも「秘密の流通網」があり、イスラム教徒はラマザンの時期など、ビーフのケバブを食べていたりする。もっといえば、インドはブラジルに追いつけ、追い越せで、「牛肉輸出量世界1、2位」でもある。でもって、BJPの政治家が牛肉の加工&輸出会社を経営していたりするから、実にツッコミどころが満載の国である。

……またしても、前置きが長くなった。

✏️今日はミューズ・クリエイションで新しく稼働した「異国での教育を考える」チーム、EduMuseの2回目のミーティングを開いた。場所はSmoke House Deliという、全国展開しているコンチネンタルなレストランのチェーンだ。以前は一人ランチのときに、よく利用していた。

🍴デリーやムンバイにも、もちろん店舗はあるが、ビーフを出しているのはバンガロールだけだろう。メニューにはフィレとかサーロインという表記になっている。その種類は豊かで、フィレ肉を使ったハンバーガーなどもある。

🍴集ったメンバーは本日6名プラスキッズ。10時からコーヒーなどを飲みつつ打ち合わせ、次第に空腹に。正午にはランチを注文。シーフードにパスタ、チキンやポークなど、さまざまな料理があるにもかかわらず、4人がビーフに集中。わたしももれなくフィレ肉を。

🍴あらかじめマリネされているのか、さっぱりとした調理法ながら、ほどよく味がしみていて、おいしい。付け合わせの野菜のグリルもいい塩梅に調理されている。ヴォリュームもほどよい。というか、「少なくない?」というくらい、上品。みな、おいしいおいしいと言いながら、平らげた。ミューズ・クリエイションの課外活動。何かにつけて、食がメインになるのだが、それもまた愉し。