ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

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朝な夕なに降り続く雨。しかもモンスーンの時節並みの降雨量。

それでなくても歳月の感覚が狂っているのに、時空の歪みが益々加速する。

毎晩記す「5年日記」で、過去の今日を確認し、Facebookの思い出機能に昔日の今日を懐かしむ。

来月でインド生活15周年。すなわち過去、今の時期は毎年、日本へ一時帰国していた。

ゆえに、次々と紐解かれ放たれる、日本での写真。

* * *

一昨日は、ご予定の半年遅れでバンガロールを離れる日本人駐在員氏のお別れ会。

九州沖縄県人会のメンバーでもあった彼と、同会幹事と3名で、件の7 RIVERSにて場を設けるつもりだったのだが……。

その後、引いて、足して、足して、足して、足して、結局、我々夫婦を含めて7名。

ロックダウンとなって、俄然、利便性が高まり、充実度が加速したデリヴァリー事情。

外へ出ずとも、おいしい食材が揃うようになって久しく。

主賓に対してはまだしも、徐々に増えた参加者に対しては、もてなしすぎではあるまいか……と自問しつつ、

アトランティックサーモンに、熊本県天草から届くカンパチやアマダイの刺身を準備する。

このごろは、皮を剥いで刺身にするのにも、だいぶ慣れてきた。

つまみは枝豆にトウモロコシ。

その他、日本風の食卓に、韓国料理店アリランの大豆もやしや豆腐は不可欠。

ダイナミック料理その1は、味噌やキムチ、酒みりん醤油などでマリネして柔らかくした豚バラ肉スライス肉(近所のポークショップで調達)を、大量の白菜と大根で煮込み、最後に豆腐やネギを加えたもの。これは、本当に簡単。

その2は、もっと簡単で、これまたおいしい、最近我が家でブームのオックステールシチュー。

ローストビーフを作ろうと、New frosty’sでビーフフィレのアンダーカットを購入した時、販売されていることに気づいたオックステール。これをスロークッカーに入れ、その他、ニンニクやトマト、玉ねぎなどを投入してグツグツと長時間煮込む。

あとは、適当に塩や醤油、バルサミコ酢で味を整える、名もなき我流レシピ。

オックステールのシチューをよく食べる日本人は、そうそういないだろうから、まあ、こういうもんなんだと出せばいいと思いきや。

参加者のうち2名が、インドネシア生活経験があり、かの地ではオックステールが一般的だとのこと。知らなかった……。

ともあれ、久しぶりの宴。飲んで食べて語って、適度にソーシャルディスタンスは保ちつつ。

いつもなら、賑わう人々との写真も載せるところだが、なんだかんだと世知辛いご時世。

世界が霞んで見える。言葉の向こうの表情が、表情の向こうの心根が、益々見えにくくなりて。

元気で楽しい様子を載せるも憚られる、過剰にジャッジメンタルな世界はいつまで続くだろう。

日本語にしにくい単語、judgemental。しかし、今、世間に叫びたいのはこの言葉だ。

「過剰ジャッジメンタル 〜隠れ蓑〜」。椎名林檎の歌にありそうな。

メガネのレンズを拭くように、パソコンやスマホの画面を拭くように、自らの目の曇りを日々、意識的に払拭しながら暮らさねばと切に思う。