ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

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    ヒンドゥー教の新年であり光のお祭りでもあるディワリは、一年で最も盛大な祝祭だ。今年は11月中旬がディワリだが、すでにディワリ関連のイヴェントやパーティはあちこちで開催されている。友人ら、あるいはコミュニティやグループが企画のパーティの招待状が舞い込んでくる。

    さらには今、結婚式のシーズン。我が家はわたしが日本人だし、夫の家族&親戚は非常に小さいので、身近に結婚式を挙げる人はいない。しかし、基本的に大家族主義で親族の結束が強いインドのソサエティは、結婚式に参列するだけでもたいへんだ。

    インドの結婚式は1日で終わらない。数日間のプログラムが用意されていることもあり……。パンデミックを終えて、静寂を打ち破るが如く、去年、そして今年と、イヴェントごとの賑わいと華やかさは、以前にも増してパワーアップしている気がする。

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    さて、妹夫婦の滞在は5泊6日。無理のない程度に、街を巡るなどしている。一昨日は市街東部のインディラナガールへ赴き、行きつけのカフェレストランARAKU COFFEEでランチをとった。

    インディラナガールは、かつて「町外れの住宅地」だった。1980年代、義父ロメイシュが仕事でバンガロールに赴任していたころ、インディラナガールに住んでいた。普段はデリーで祖父と暮らしていた夫と義姉は、学校が休みの時、ここに滞在していたらしいが、当時は閑散とした森のような場所だったという。

    わたしが移住した2005年ごろには、エリアの南北に横たわる100フィート・ロードこそ、飲食店やブティックが立ち賑わっていたものの、さほどの喧騒はなかった。しかしながら、過去十数年の栄枯盛衰たるや著しく。

    中でも100フィート・ロードに交差し東西に横たわる12th Mainという通りの変貌ぶりには目を見張る。昔は、ここにあるKerala Ayurvedaのクリニックに通うため、毎週のように訪れていたが、このごろは、Urban Companyというサーヴィスの一つで自宅でサロン(スパ)のフルサーヴィスが受けられるようになったことから、あまり訪れなくなった。すると、来るたびに新しい店舗が誕生しているのに気づく。

    クライアントの視察旅行などの際には、必ずご案内する通りのひとつなのだが、店が進化する一方、舗道の整備ができなさすぎており、足元が危険。極めてスリリングな探訪となるため、「歩きやすい靴で」とお願いしている。

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    ARAKU COFFEEでは、お気に入りのコールド・コーヒーや各種料理を注文。高品質な食材の料理は、いつも本当においしい。わたしのお気に入りはフライドチキンのサンドイッチ(バーガー)。KFCのジンガーバーガーのヘルシー&高級ヴァージョンといったところか。おすすめだ。

    食後、足元の悪い中、Fabindia, Nicobar, Theobroma, Jaypore, そして数カ月前にオープンしたThe Shopなどに立ち寄る。そしていつものごとく、最後はOrganic のスーパーマーケットへ。

    インディラナガールの12th MainとCMHロードを歩き、そこに面する店舗をじっくりと視察するだけで、バンガロールのトレンドとインド・ライフスタイルの断片をディープに知ることができる。もちろん、説明なしサラッと表面を見ただけではわからないことばかりにつき、コーディネーター(わたし😼)が必要だ。

    OKaeri Ventutersでは、バンガロール視察も早晩、本格的に開始しようと思う。

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    昨日は、わたしはUBシティにて、YPOフォーラムの月例ミーティングのあと、友人らとランチ。1枚目の炎が上がっている写真は、UBシティにあるトルコ料理レストランÖz by Kebapçi。ここのノン・ヴェジ料理、特に肉類は非常においしいのだ。

    ランチのあと、妹夫婦と合流。キングフィッシャータワーに暮らすチベット系インド人の友人Dekyiがいつものごとく、家に招いてくれた。KENZO(犬)も元気に出迎えてくれてかわいい。

    こうして瞬く間に月日は流れる。

    さて、今日はこれから、楽しみにしていたハンディクラフトのバザール、A HUNDRED HANDSへ出かける。バンガロールにお住まいの方、お勧めですよ!!

    https://www.instagram.com/ahundredhands/

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    ☀️屋外でスポーツをする人には、特に必読の内容です。

    バンガロールは本格的な夏を迎え、空気が一段と乾燥します。熱中症にかかる人も少なくありません。実は9年前、ミューズ・クリエイションのメンバーだった男性が、サッカー(フットサル)の試合でスリランカに赴いた際に熱中症に罹り、非常に危険な状況に陥りました。帰路の機内では「全身が硬直」、誰もそれが「脱水症状」だとわかってなかったらしく、同乗していたメンバーは「死ぬんじゃないか」と本気で思ったそうです。空港からコロンビア・エイジア・ホスピタルに急行し、数日の入院を経て回復されましたが、本当に危険なことでした。

    そのときにサッカーのメンバー向けに書いた記事を含め、かつてミューズ・クリエイション通信で記載した情報などを以下にまとめてシェアします。

    ★帽子、日焼け止め、むしろ長袖、サングラスなど。

    この先、数カ月のバンガロールは一年で最も暑い季節となります。湿気の多い日本の夏、あるいはチェンナイやムンバイの暑さと違い、不快指数は低いものの、水分が不足しがちです。即ち脱水症状になりやすいといえます。木陰などは風も涼しいので、うっかり「大丈夫かも?」と思ったりしますが、日差しを遮るもののない炎天下では、気温が非常に高くなります。帽子などをかぶる、日焼け止めを塗るなどして、日差しから身体を守りましょう。

    また、肌を日差しから守るために、露出を控え、薄手の長袖を着用することをお勧めします。万一、日焼けした場合は、速やかに「アロエジェル」を塗って皮膚を冷やしてください。アロエジェルはドラッグストアやオーガニックショップで入手できます。また、日射しによって目もやられますので、外出時はサングラスをかけることをお勧めします。

    ★喉が渇いてからでは遅い! 常に意識して水分の補給を

    水分といっても、普通のボトル水は身体に吸収されにくく、体内の塩分が低下します。「塩分が少量含まれており、吸収をよくするための糖質が入った飲料」が、スポーツ時には好適です。

    たとえば、嘔吐や下痢などの症状、あるいは高熱が出たときの水分補給には、「天然の点滴」とも言われるココナツウォーターが最適ですが、スポーツ時など、汗で溶け出した塩分を補うには、ナトリウム(Sodium)を多く含む「エレクトラル(ELECTRAL)」をお勧めします。最寄りのドラッグストアで入手できます。いくつかのサイズがありますが、わたしは小さいサシェ(1リットル用)を複数買っておき、旅行に出る時などにも持参しています。夫が、比較的胃腸が弱いので、万一食あたりになったりした際に役立つのです。ボトル水の中に入れて振って飲めばいいので便利です。

    また、バンガロールではあまり見かけませんが、4月~6月に、乾燥した猛暑に襲われるデリーなど北インドに赴くと、よく「ニンブ・パニ」が売られているのを見かけます。以下に詳細を記していますが、レモン水です。水にレモンの絞り汁と、砂糖と塩を入れたものです。簡単に作れるものですから、これをスポーツの練習時に持参するといいでしょう。エレクトラルよりもナチュラルなので、飲みやすいしおいしいと思います。いずれにしても、身体のためには「氷入りの冷たい飲み物」は極力避けた方が無難です。

    ★普段からの運動に加え、練習前には入念なストレッチを

    みなさん、ご存知だとは思いますが、普段からヨガやストレッチ、ラジオ体操などで身体を伸ばしたり、ウォーキング、ジョギングなどで身体をほぐしておくことはとても大切です。また、スポーツの直前には、特に時間をかけてじっくりとストレッチをされることをお勧めします。たとえ若いころ、運動をしていたとしても、日頃やっていないと、肉離れを起こしたりアキレス腱を切ったりしやすくなります。

    ★運動の前は、満腹でも空腹でもNG!

    空腹時の運動は、血液中のブドウ糖が不足して低血糖症になる恐れがあるそうです。逆に満腹だと、消化器官に集まるべき血液が全身に巡り始めるため、消化不良を起こしてしまう……というわけで、いずれも身体に負担をかけます。運動前は脂質を控え、おにぎりなど炭水化物を少量をよく噛んで、あるいはバナナなど消化のよい果物、野菜ジュース、栄養補給の食べ物などを摂取しましょう。

    ★空きっ腹に飲酒は、場合によっては命取り! 特に乾燥している時期は注意が必要

    それから最後に。アルコールは「水」ではなく、「火」のようなものです。アルコールは体内を乾燥させるので、水分補給にはなりません。空きっ腹でアルコールを摂取すると、身体に多大な負担がかかります。特にスポーツ直後の飲酒には、くれぐれも気をつけてください。

    「とりあえず、ビール」「喉が渇いている時のビールはおいしい!」と多くの日本人が口を揃えて言いますが、身体にとっては「毒を流し込んでいるようなもの」です。真っ先にビールを飲みたい気持ちはわかりますが、やめましょう。

    特に、暑さなどで身体が疲労しているときにアルコールを摂取すると、内臓や筋肉に悪いのはもちろん、血糖値も下がるし、疲労感を増長します。場合によっては気を失うことにもなります。どうしても飲みたい場合は、まずはアルコール以外の水分を取り、胃袋に食べ物を入れ、筋肉が冷えきったあと、よく冷えたビールを飲むことをお勧めします。

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    ●ELECTRALエレクトラル/インド版ポカリスエット。熱中症予防や食中毒時にも便利

    飲み過ぎ、食べ過ぎ、食あたり……。嘔吐や下痢に見舞われた際の、水分補給に役立つエレクトラル。粉末を水に溶いて飲めば、水分が速やかに身体に吸収される。ポカリスエットのメディカル版。たいていの薬局で販売しているので、今すぐ調達を!

    ●TUSS NIL/喉の痛みや咳に即効性あり。症状の出始めに服用するのがポイント

    KERALA AYURVEDAの咳止めシロップ。天然の成分につき、一般の咳止めシロップのような毒々しい甘さや人工的な風味がせず、副作用もない。咳がひどくなる前、「喉が何だかいがらっぽいな」「ちょっと風邪気味?」というときにすかさず飲もう。坂田マルハン家およびその周辺でも、非常に重宝している。常備薬としてぜひとも購入しておきたい商品だ。keralaayurveda.bizほか、amazon.in, Bigbasket.comなどでも入手可能。

    ●PUDIN HARA/胃腸の不調の特効薬! ミントの濃縮液

    極度乾燥の話題とはずれるが、常備薬でお勧めの筆頭がこれ。食べ過ぎによる胃のもたれ、不快感、ガス、消化不良などに効果のあるミントの濃縮液プディン・ハラ。アーユルヴェーダの処方による生薬だ。単なるミントの濃縮液だからと侮るなかれ。我々夫婦は、このプディン・ハラにどれだけ救われたことか。

    外食で食べ過ぎたとき。二日酔いで具合が悪いとき。乗り物酔いでぐったりしたときなど、爽やかなミントの香りが、胃の不快感を速やかに取り除いてくれる。脂っこいものを食べたとき、濃厚なインド料理を食べたときなどにも、ぜひ一粒二粒、たっぷりの水と摂取したい。げっぷ(失礼!)が爽やかなミントの香りに変化する。

    液体が即効性が高いがタブレットが携行に便利。たいていの薬局で販売されている。ボトル入りは、BigBasket.comでも販売されている。
    わたしは、日本への一時帰国時に友人らへのお土産に持参している。かなり喜ばれる。なお、小さなボトル入りの液体は、グラスに水をいれ、数滴を落として飲む。間違っても一気飲みしないように。

    ●ココナッツ・ウォーター/天然の点滴。神に捧げる果実の威力は絶大。

    ほのかに甘みのあるあっさりとしたジュースで、速やかに喉の渇きを潤し、体内に吸収される。暑い時期の身体冷却、嘔吐や発熱の際の水分補給に好適。アーユルヴェーダによると利尿効果や精力増進効果もあるとのこと。点滴と類似した成分を含む。ただし、塩分を含まないので発汗した際には、ココナッツウォーター以外に「塩分」の接種が必要。

    ●ニンブ・パニ(レモン水)/夏のインドの風物詩。ヒマラヤの岩塩とジャガリを混ぜて飲む

    インドで「レモン」と言えば、このピンポン球大のライムをさす。廉価で出回っている一般的な柑橘類。夏になると家庭ではnimbu pani(ニンブ・パニ:レモン水)が作られる。家庭によってレシピは異なるが、基本はライムの絞り汁にハチミツ、あるいは砂糖(ジャガリ)を加えたものを水で割る。汗をかいたあとは、塩(岩塩)を加えたほうがよい。食堂やレストランのドリンクメニューにも必ずあり、ソーダ水で割るのも一般的。アーユルヴェーダ療法によれば、風邪、胃の不快感、肥満に効く。

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    これまで、幾度となくバンガロール視察旅行のアテンドをしたり、個人的に友人らを案内してきた。故に短時間で効率的に、需要に応じたポイントを巡ることには慣れている。

    今回はあくまでも、プライヴェートの気楽な町巡りなのだが、ついつい普段からの習慣で、効率よく行程を組んでしまう。その結果、極めて濃厚な1日となったのだった。

    Ulsoor Lakeに面したブティック、Ambaraをでたあと、「裏道」を経由して、大通りに出る。ほどなくして、桐子さんが歓声を上げる。そう。村田さんご一家が暮らしていたアパートメント・ビルディング、Sobha Ivoryが目に飛び込んできたのだ。さらには、その界隈の牛にも大喜び。

    Sobha Ivoryの前で、子ども時代と同じアングルで写真撮影。ちなみに、子ども時代の桐子さんと一緒に写っているのはMANA METAL。COVID-19ロックダウン時代に、彼女たちとは座談会をして、その動画をYoutubeにアップロードしている。さらにはわたしは、MANA METALと共にBaby Metalの「メギツネ」をコピーして歌い踊っている。

    諸々振り返るに、もう、訳がわからん状態😂

    Shoba Ivoryで撮影をし、路傍の牛を撮影し、さらには今回の旅の、さらなるハイライト(またかよ!)のThom’s Bakeryへ。この老舗コンビニエンス・ストアが、古くからのバンガロールの民にとって、どれほど大きな存在感を持っているかについては、過去にも幾度か記してきた。バンガロールの小売事情を知るに、この店はMK Retailと並んで、不可欠な存在のひとつなのだ。

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    店に入る前から、興奮状態の二人。店に入るや、「この匂い! この匂い! トムズの匂い!!」「なんか、きれいになってる!」「ここ変わってない!」と、過去を反芻、検証しながら、店内をうれしそうに巡る二人。

    うるさい。だいぶうるさい。「わたし、ここに2時間くらい、いられる!」と桐子さん。いや、長いて。わたしは帰るぞ。

    諸々、書きたいことは募るが、尽きぬ。

    夜は夫と猫らがいる旧居に立ち寄って、ケータリングの夕食。長く濃密な、1日だった。

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    【関連情報サイト&動画】

    🎄バンガロールの老舗スーパーマーケットThomsに見るクリスマス
    https://museindia.typepad.jp/2021/2021/12/thoms.html

    🇮🇳🇯🇵 子ども時代をバンガロールで過ごした3人。今はフランス、日本で学生生活を送る彼女たちの、インド生活の体験談や帰国子女の先輩としてのメッセージなど充実の座談会

    🇮🇳🇯🇵 MUSEMETAL/ MEGITSUNE メギツネ (BABYMETAL COVER)

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    昨日は1日、彼女たちに同行。仕事の視察旅行さながらに、間断なく情報をインプットしつつ各所を巡る。柔軟な若き脳みそならば吸収できるだろうと思う一方、里帰り旅は異質。彼女たちの「心」は、久しぶりの第二の故郷で、すでに初日からいっぱいいっぱい。気持ちが溢れている。とはいえ、限られた時間。昨日はたっぷり、詰め込んだ。

    【訪問先の備忘録】

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    ◉RainTree/バンガロール来訪者を必ずお連れする場所。昨日は庭でパザールが開かれていた。

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    ◉Bangalore Club/英国統治時代に誕生した会員制社交スポーツクラブ。ここで南インドの定食ランチ。

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    ◉Airtel shop/電話のSIMカードを購入すべく、Airtelショップへ。旅行者は日本で手配しておくことを勧める。当地に連絡先を持つ在住者が同行せねば手続きが完了しない。

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    ◉Harima Japanese Restaurant/播磨バンガロールの老舗日本料理店「播磨」へ。彼女たちが、今回の旅で訪れたかった場所のひとつ。日本人駐在員やその家族で、この店を利用したことがない人はほとんどいないだろう。懐かしい看板に大騒ぎの二人。「エレベータの天井に手が届く!」と興奮。食事もせずに、見学だけさせていただいた。おじゃましました。

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    ◉Third Wave Coffee/ここ数年の間に急伸しているインドのアルチザン・コーヒー業界。南インドはコーヒーの産地につき、鮮度の高い美味コーヒーが、気軽に味わえるようになった。ここは先駆店のひとつ。今朝飲んだMonsoon Malabarはこのブランドですよ。

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    ◉Good Earth/子どものころはピンと来なかったであろうGood Earth や Nicobarのおしゃれな雰囲気に見入る二人。その他、この界隈にあるベーカリーのTheobroma, アーユルヴェーダ由来の自然派コスメティクスForest Essentialsに立ち寄る。

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    ◉UBシティ界隈を離れて、Ulsoor Lakeあたりへ。我が行きつけのブティックCinnamonやAmbaraを案内する。このAmbaraの近くには……。今回の旅の、別のハイライトが控えていた。

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    4泊5日のケララ州コチの旅を終えて、一昨日の夜、バンガロールに戻ってきた。しかしながら、書き残しておきたいテーマがまだいくつもある。いつも、旅を終えたら日常に戻り、新しい出来事が重なり、旅記録を残す衝動が損なわれてしまう。だから極力、旅の最中に書き留めておきたいのだが、今回もまた、取りこぼした。

    経験して、有意義に思ったことは、たとえ関心がある人が少ないとしても、誰かとシェアしたいし、何より未来の自分のためにも、残しておきたい。しかしながら、何につけても歴史と文化の多様性が深く潜んでいるインド。書いている最中にも、調べておきたいことが次々に発生する。

    食文化もその一つ。

    インドに暮らして18年目になる。この歳月、それなりに、いろんなインド料理を口にしてきたと思う。ケララ料理だって、あれこれ食べてきたつもりだった。たとえばアーユルヴェーダの理念に基づいた、健康的なサトヴィック料理。ココナツオイルやバナナの花、さまざまなスパイス、ふっくら丸い米……。

    米の粉で作られたパンケーキ「アッパム」や、アッパムと共に食すホワイトシチューは定番だ。

    ヴェジタリアンの料理が主体かといえば、そうではない。ケララは牛肉を含むさまざまな肉料理や魚介類の料理も豊かだ。今回は、ケララ州の、いや、このフォート・コチだけでも、その料理の多様性の極みを思い知った。わたしの味覚や胃袋を満たしてきたそれは、氷山の一角に過ぎないのだということを、旅をして改めて思う。

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    無論、4泊5日の滞在中に食べた料理は限られている。しかし、その奥行きを知ることができたのは、今回、「コチ=ムジリス・ビエンナーレ」の展示の一つが契機だった。「Table」というタイトルの展示をしていたアーティストでありキュレーターでありライターでもあるTanya Abrahamにお会いし、ほんの短い時間ながら言葉を交わせたのは有意義だった。

    彼女の執筆した2冊の本を教えてもらい、ホテル近くの書店に立ち寄り、早速、購入。

    1冊はフォート・コチの「知られざる歴史」を記したもの。そしてもう一冊は「食」を通して、フォート・コチの歴史をたどるもの。数千年前の古代、アラブ人がスパイス貿易をしていたころからの影響を受けている食の世界……。この1冊を仕上げるのに4年の歳月を費やしたというが、開いてみて納得する。

    前半は、フォート・コチの多様なコミュニティの歴史や文化、後半はそれぞれのコミュニティの代表的な家庭料理のレシピが記載されている。

    シリアン・クリスチャン、ラテン・カソリック、マラバリ・ジュウズ、アングロ・インディアン(インド人と英国人の混血)……と、フォート・コチの過半数を占めるクリスチャンや、今ではもう風前の灯のユダヤ教徒のコミュニティに伝わってきた料理など。単なるレシピ本ではない、食の背後にある歴史がわかりやすく綴られていて、なんとも魅惑的な内容だ。

    「月光ライブラリ」には、インドの多様性の片鱗を示す料理の本もたくさんある。それらのこともまた、いつか記したいものだ。

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    今回の旅。最後に泊まったホテルの「家庭料理」が、極めておいしかった。作り置きではない。すべての料理が、注文を受けてから作られる新鮮なものばかり。だから、唐辛子が苦手な夫のリクエストにも応えてもらえる。また、Tanya含め、地元の人、複数名が勧めてくれたローカル食堂Fusion Bayの料理も最高だった。ナスとヨーグルトの煮込み、海老のシチュー、魚の蒸し焼き……。他の料理も試したかった!

    🌶

    Instagramの、1回に投稿できる写真が10枚で、文字数が2000文字で、むしろよかった。さもなくば、際限なく書き続けてしまう。

    ◉Eating With History: Ancient Trade-Influenced Cuisines of Kerala
    https://www.amazon.in/Eating-History…/dp/9389136261

    ◉Fort Kochi, Art, Therapy and Food: A Peek Into Tanya Abraham’s Creative World
    https://eshe.in/2020/12/24/tanya-abraham/

    🍴FUSION BAY
    https://www.zomato.com/kochi/fusion-bay-fort-kochi

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    桐子さん、美紗さんは、今回2週間ほど、空港近くにある我々夫婦の新居に滞在する。ここはヤラハンカと呼ばれるエリアで、彼女たちの母校であるCIS (Canadian International School)からも至近だ。このたびの「里帰り旅」で最も重要なミッションは「母校訪問」だというので、初日の昨日、早速訪れることにした。

    彼女たちの滞在中、わたしも要所要所で行動を共にしようと思っている。とりあえず母校訪問のハイライトはぜひとも見ておきたいので、同行することにした。

    「アポイントメントを入れて行った方がいいですよね……」と彼女たちは言うが、「とりあえず、行こう。行ってその場で、アポイントメントを入れよう!」と、強行。

    新しいビルディングが林立し、かつてとは様子の異なる国道沿いの光景に、感嘆の声をあげ続ける二人。大通りを外れ、学校までの細い路地に入るや、広がる懐かしい情景。牛の姿にも大騒ぎだ。

    受付で事情を説明したところ、折りしも彼女たちをよく知る先生が駆けつけてくれた。久しぶりの再会に、3人とも大喜びだ。ちょうど時間があいていたらしき彼女が校内を案内してくれることになった。柔軟な対応がありがたい。

    わたし自身、ここには数回訪れたことがある。かつてここで、「日本人補習校」の授業が行われていたころ、臨時で2度、国語の先生を担当した。その後、ミューズ・クリエイションを創設後、生徒たちに日本の文化を伝えるべく、メンバーと共に訪問したことがある。

    わたしの目には、かつてと変わりなく映る校舎だが、彼女たちにとっては「なんだか、小さく見える……!」とのこと。二人とも、大きくなったからね。大人になると、子ども時代になじみのあった情景は、小さく見えるものである。

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    ここでのわたしは、フォトグラファーに徹し、彼女たちの背後を見守った。何人かの先生やスタッフの方々と、言葉を交わした。大きくなった彼女たちをすぐにはわからなくても、昔の写真を見せたり、名前を伝えたり、あるいは兄弟のことを話すと、すぐにも先生たちは思い出してくれる。みな満面の笑みで再会を喜んでくれた。

    受付に座っていた女性スタッフは、生徒たちの登録や学費徴収などの担当をしているとのことで、名前を伝えるや、Misa Arima! と、フルネームをさっと口にする。10年前の生徒の名前もしっかり覚えているとは、驚きだ。

    2時間近くものあいだ、ゆっくりと、学校内を巡った。わたしはといえば、校舎の色合い(青と黄色)とコーデされたファッションにて、記念の1枚。

    バンガロールに到着後、十数時間しかたってないが、すでに、最大のミッション完了。興奮冷めやらぬまま、新居の近くにできたスポーツセンターのカフェレストランでランチ。ここは別のインターナショナル・スクール(Stonehill)に隣接しており、外国人の来訪者も多い。

    彼女たちの知らない新しいバンガロールも伝えつつ、わたしにとってもバンガロール再発見の日々になりそうだ。

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    🌸インターナショナルスクール (CIS) で、折り紙&書道を実践。(2016年3月)
    https://museindia.typepad.jp/mss/2016/03/cis.html

    📗束の間、国語教師/異国で子供を育てるということ(2010年8月)
    https://museindia.typepad.jp/2010/2010/08/cis1.html

    📗チャリティ・ティーパーティ/補習校で「桜」作文(2010年8月)
    https://museindia.typepad.jp/2010/2010/08/cis2.html

    https://www.centreforsports.in/
    https://www.amielgourmet.com/

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    1996年に日本を離れて以来、米国でも、インドでも、「お正月気分」は皆無。1998年の冬、初めて夫と二人で日本を訪れ、京都で年を越したことが、わたしにとって、最後の日本のお正月だ。

    半袖で過ごせる心地よい気候の中で、しかし、凛と全身が引き締まる寒風を懐かしむ。

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    数時間かけてゆっくりと味わった大晦日のランチ。胃にも心にも贅沢だったので、夕飯は抜き。しかし、年越し蕎麦は食べねばならぬ。

    先月、京都からお越しくださった京友禅染匠の竹鼻夫妻からいただいていた蕎麦、最後の一袋を開封。茹でたあと、冷水に晒して締めたあと、とろろ昆布を載せて、だしをかける。おいしく締めくくった2022年。

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    そして元旦。気づけば買い物をし損ねていて、新鮮な野菜はキャベツしかない。こんなときに役立つのは日本の乾物。一時帰国時に購入していたもの、あるいはいただいたものなどを取り出す。切り干し大根に乾燥ごぼう、干し椎茸、ひじき。夫の好物である高野豆腐などを水で戻す。

    主役は、maindish.inで注文していた熊本県天草市から届くウナギと中トロ。インドに暮らし始めて、冷凍した食べ物を口にする機会は激減したが、これだけは別。元旦につき、奮発してどちらも解凍。それに佐賀の海苔を添えれば、もうそれだけで、贅沢な食卓だ。

    味噌汁は先日のヴィーガン・マーケットで購入したbrownkojiboy.comの味噌を使用。色が濃いめだが、味わいはまろやかでとてもおいしい。
    これでお餅(きな粉餅)でもあれば極楽だ。

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    翻って、昨日のランチは、Jamie Oliverのピザ専門店からデリヴァリー。かつて「裸のシェフ(Naked Chef)」と親しまれた彼の料理やレシピのコンセプトについては、書きたいことが募るのだが、今日のところは割愛。今回初めて注文したが、いずれも美味だった。

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    そして昨夜、旧居に戻った。4猫らと新年のご挨拶。今年も元気で長生きしてください。

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    今朝は、2泊3日でゴア旅行に出かけた夫を見送り、わたしは庭の水撒きからはじめる。もう久しく我が家を見守り続けてくれている仏像を清め、緑を洗い、心も洗浄される思いだ。

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    デカン高原の南。標高900m超に位置するバンガロールに、夏が来た。青空は澄み渡り、日射は眩く鋭く、空気は驚くほどに乾く。

    そんな青く乾いた日曜の朝。空港の北、ヤラハンカの新居からは車で約30分ほどの場所にあるオーガニック・ファームの見学に訪れた。英国統治時代の面影を残す、情趣豊かなファームハウスの周辺に、小規模ながらも手入れの行き届いた、アットホームな畑が広がる。農園を営む一家の娘さんが、園内を案内してくれる。

    椰子の大樹に絡みつく胡椒の蔓。我が家(旧居)の庭にもあり、毎年のように収穫してきたが、この胡椒の繁茂はダイナミック。上の方の実を取るのがたいへんそうだ。

    COVID-19パンデミックで、ロックダウンに入ったころ、自宅の庭を本気で農園にしたいと思った。新居の庭の一隅を農園にすること、そして鶏や牛さえも飼いたいと思った。牛は無理でもヤギくらいは飼えるのではないか……と考えるほど、大地と触れ合う暮らしの重要性を実感したのだ。

    わたしと同じように思う人は多かったようで、パンデミックの最中、自宅の庭に農園を作る人が、急増したのだという。自分で育てた野菜や果物を食することの、なんと豊かで贅沢なことか。

    人間、なにはともあれ、健康第一。その健康を育むのは「食」。

    ・ナスやセロリの収穫を体験
    ・りんごの味がするバナナ
    ・マリーゴールドと共生する野菜
    ・ニームで作る自然の農薬の力
    ・それぞれに薬効豊かな数々のハーブ。スーパーフード
    ・パッションフルーツやジャックフルーツの実り
    ・親指ほどの小さなマンゴー
    ・牛の糞や尿で作る肥料
    ・自宅での堆肥づくり(コンポスト)
    ・コンポストや土を「素手で混ぜて」土作り
    ・養蜂の様子を学び、蜂蜜を舐める
    ・子牛に餌を与える
    ・新鮮な野菜を使ったサラダがおいしいランチ……

    畑は命の源で、天然の薬の宝庫だ。自然の恵みをありがたく享受していれば、病は自ずと吹き飛ぶということを、改めて実感する。

    昨日のまた、たくさんの学びを得た。旧居の庭では、胡椒が収穫できるほか、ハーブやパパイヤなどを育てたこともあった。しかし、いずれも中途半端のまま。新居の外庭は非常に広いので、一部を農園にしようと考えている。去年5月に新居が完成したものの、まだまだ進化の最中につき、ぼちぼち環境を整えていこうと思う。

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    パンデミック以前、ミューズ・クリエイションでは、慈善団体訪問やチャリティ・バザールだけでなく、さまざまなアクティヴィティを実施してきた。サリーを着てのランチ会、日系企業の工場見学、ビジネス勉強会、手漉き紙工房の見学、水耕栽培の農場訪問、駐在員夫人の社会復帰に関する座談会……。思い返すに、本当に充実した活動を重ねてきた。

    今は、わたし自身の方向性も見極めつつ、次のステップを模索中ではあるが、このような家族揃っての農場見学もまた、全身で大地のありがたみを感じられて、とても有意義だと再確認。

    かつてのような「毎週の活動」は難しいが、せめて「月に一度」は、何らかのアクティヴィティを再開しようと改めて思う。

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    🌸インドの農業やオーガニック事情、水耕栽培の現在など、これまで幾度となく、記してきた。コンポスト、ゴミ処理、環境問題、農業、フィランソロピーといったテーマについては、『深海ライブラリ』ブログに複数の記事をまとめているので、関心のある方は、ご覧ください。
    🌏土に触れて、宇宙を思う。食、健康、美容、エコ、ゴミ、有機、農業、衛星……。
    https://museindia.typepad.jp/library/2021/06/earth.html