ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

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    このごろはもう、呆れるほどに降り続く季節外れの雨。友人夫妻に招かれてランチへ赴くころ、久しぶりに青空が見えた。空気が輝き、視界が開けて清々しい。

    「マンガロールの家庭料理を食べにおいで」と言われ、二つ返事で誘いを受けた。我が家の近所にある「マンガロール・パール」という老舗で、肉や魚が豊富な料理を食べたことがあるが、家庭料理を味わったことはない。インド料理は家庭の味が格別なのだ。

    マンガロールはバンガロールと同じカルナータカ州ながらも、ケララ州にほど近いアラビア海に面した土地。わたしたちは、5年前にケララ州のべカル(Bekal)を旅した際、マンガロール空港を利用したものの、目的地へ直行したためマンガロールを知らない。

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    友人夫妻は子供のころからバンガロールに暮らしているが、出自はマンガロールのクリスチャン。食卓には、マンガロールのクリスチャンコミュニティで食されるという、イディリに似たサナ(Sanna)という米粉を発酵させて作った蒸しパンをはじめ、豚肉、鶏肉、魚、エビなどのノン・ヴェジタリアン料理、そしてバナナやドラムスティックのカレー、ナスのマリネ、きゅうりのライタなどのヴェジタリアン料理が並ぶ。

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    我が夫が「辛いものが苦手」だということを知り配慮してもらっていたので、味付けもマイルド。どれも非常においしい。個人的には、プランテーション・バナナのカレーや、ココナツ風味が効いたナスのマリネが、初めての味わいでとてもおいしかった。

    招かれたゲストを含め7名と小人数だったこともあり、昼間からワイングラスを片手に、語り合いながらの心地よい午後。大人数で踊って賑やかなパーティも楽しいが、こうして小人数で意見を交換し合うパーティは、わたしにとっては特に有意義。インドの文化、ライフスタイル、ビジネス……さまざまに、話ができる機会でもあるからだ。

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    コーヒーテーブルに置かれていたチェティナード料理の本からも話が広がる。お隣タミル・ナドゥ州のチェティナードは、壮麗で豪華な宮殿や邸宅が残されている歴史豊かな土地で、THE BANGALAというホテルの料理が格別らしい。

    わたしがチェティナード料理のことを知ったのは、今年ClubHouseで知り合った真更薫さんに教わってから。以前、「知らずに」バンガロールの店で食べたことはあったが、THE BANGALAの料理は別格で、とにかくすばらしいとのこと。友人夫婦も太鼓判を押す。

    チェティナードには、先日から度々記しているところの「和製マジョリカ・タイル」をふんだんに使った邸宅もあるようで、近い将来訪れたいと思っていたところ、友人らからも「絶対に行くべき」と強く勧められる。

    本当に、インドは魅力が無尽蔵で、困ってしまう。来月は近場を旅する予定だが、未だ行先定まらず。どこへ向かうのだ我々は……!🇮🇳

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    💝アラクの谷で育まれた最高品質のコーヒー。その背景には23年に亘っての偉大なる支援の歳月がある 

    ARAKU COFFEEのオーナーであり、その母体となる慈善団体、ナーンディ・ファウンデーションの創始者でもある友人のマノージからのコーヒー・テイスティング&ディナーの招待を受け、先週の金曜夜、インディラナガールのARAKU COFFEEへ足を運んだ。

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    折しも、金曜の午後、ここカルナータカ州の言語「カンナダ語」によるカンナダ映画の俳優が急逝。暴動を懸念する当局から、即、金曜から週末にかけて、夜間のアルコール販売禁止や集団での行動に規制が入った。

    人気俳優の他界がなぜ暴動につながるのか、ピンとこない人が多数だろうが、かつても大俳優が亡くなり、悲しみのあまりに荒れ狂った庶民が、店のショーウインドーを叩き割るなどの暴挙に出たケースがあるなど、インドはなにかと計り知れないので、注意しておくにこしたことはない。

    季節外れの大雨の中、正面玄関が閉ざされたARAKU COFFEEの、裏口から回って店内、2階へと案内される。

    プレ・オープニングで会って以来のマノージはじめ、関係者に出迎えられ、さっそく、特筆すべき「限定500パック販売」の高品質なマイクロロット「LOT 58」を味わう。深いアロマ、ほんのりフルーティ、しかし酸味がほどよく、とてもおいしい。

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    この写真は、パーティの当日に自宅へ届けられた「LOT 58」。こればかりは丁寧に挽いて、ゆっくり丁寧に煎れ、しみじみと飲む予定。

    さて、わたしはしばしば、ARAKU COFFEEを訪れ、ソーシャル・メディアを通して料理やコーヒーを紹介しているが、それは「飲食店として関心があるから」だけではない。ARAKU COFFEEの母体であるナーンディ・ファウンデーション、ひいてはマノージの生き様、彼の行う「貧困に苦しむ人たちの救済方法とその尽力」に、強い感銘を受けているからだ。

    今日はそのあたりの背景についても、長くなるが書き残しておこうと思う。

    💝インドが一つの国で在り続ける「奇跡」の背景には、このような無数の助け合いがある 

    1947年のインド・パキスタン分離独立以来、この巨大国家インドが一つの国として存在し続けていることは奇跡である……ということは、これまでも幾度となく記してきた。インドで生まれ育ったインド人ですら、インドの全容を見晴るかすことができる人は稀有であろう。

    複雑で多様性に富んだ国インド。この国が、さまざまにネガティヴな側面を抱えながらも、「民主主義国家」としての体裁を維持し、存続できている大きな理由のひとつに、「人々の助け合う力」が挙げられるだろう。宗教団体、コミュニティ、自治体、企業、個人……。

    わたしは、インド移住から一年余りたった2007年に、個人的に慈善活動を始めた。東京時代、ニューヨーク時代は、自分の仕事で精一杯、社会への貢献を考える余地がなかったわたしが、思うところあり、活動を始めた。以来、この国で学んだことの多さは、挙げればきりがない。

    ⬇︎ミューズ・クリエイション8周年記念動画 ①創設背景 ②慈善団体訪問 ③イヴェント

    2012年にミューズ・クリエイションを創設した後も、社会貢献に身を投じている多くの人々を目の当たりにしてきた。わたしが訪問し、記録に残してきた人々は、その氷山の一角にすぎない。パンデミックの第二波をインドで経験した人ならば、インドの人々の助け合う力の強さに、感銘を受けた人も少なくないだろう。

    山積する社会問題に対して、看過するだけでなく、自ら動いて状況を変えようとする人が身近に多いことは、わたしにとっては大きな心の支えであり、希望でもある。

    「人助け」に対する考え方は、国や周辺環境、個人によって異なるだろう。ところで先日、目にしたこの「世界人助けランキング」の統計を見て、諸々、納得することがあった。

    統計の取り方に問題がある。調査対象に偏りがある。異論も多々あるだろう。しかし過去25年。一時帰国のたびに深まる違和感が、数字に現れているようで納得する。ミューズ・クリエイションをはじめ、わたしの行動をして、日本人から、「お節介」と言われたり。あるいは慈善活動をする人に対して「偽善」という言葉を投げつける人をしても。

    それに加えて、他者が施す大金に対して「〇〇円をポンと寄付」という書き方をするメディア。ポンと。って、なんですか? それを寄付するに際して、その人の背景にある何かを知っていたら、「ポンと」などという表現はできないはずだ。寄付をしている人に対して、ひどく失礼な表現だと思う。

    不快に思い、「人は損得感情だけでは生きていけぬものぞ!」と叫びたくなることもしばしばだ。しかし、日本の趨勢がこうであれば、言われても仕方がないのだな……という気さえする。

    114カ国中114位。この圧倒的な、日本の低さ……。ちなみにインドは14位だ。

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    *人助けランキング、日本は大差で世界最下位 アメリカは首位陥落、中国は順位上昇 トップは? 
    ➡︎https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20211022-00264181?fbclid=IwAR0um1hpYOPtPjd4z6fVilEnHmXLjFqx2nV0e9TI_iF_maap3dpnI5hYcwM

    *World Giving Index 2021/ A Grobal Pandemic Special Report 
    ➡︎https://www.cafonline.org/docs/default-source/about-us-research/cafworldgivingindex2021_report_web2_100621.pdf

    💝「奇跡」といっても過言ではない。インドが一つの国家として存続し続けている現実 

    人口13億人。数々の宗教、複数の言語、異なる気候、文化、習慣、食生活……。インドの多様性は、他のどの国にも該当しない、桁外れの存在で、一つの国として在り続けていることは奇跡のようだと、この国に暮らし初めてまもないころから、感じ始めてきた。

    それは、単にわたしの「皮膚感覚」による印象ではない。この国が1947年にインド・パキスタンと分離独立して以来、いや独立する以前から、識者たちは「インドが一つに国であり続けることの、ありえなさ」について、語り、綴ってきた。

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    わたしがセミナーの際にもしばしば引用しているラーマチャンドラ・グハの著書『インド現代史』の引用が、わかりやすいかと思う。インドに関わる方には、ぜひ目を通して欲しい。以下、プロローグのわずかな文章を目にするだけで、インドという国の存在が奇跡的かが、おわかりいただけるだろう。

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    ◉インドのさまざまな「国々(カントリーズ)」の差異に比べれば、ヨーロッパ諸国間の差異などはるかに小さなものであり、「ベンガルとパンジャーブの違いに比べれば、スコットランドとスペインははるかに似通っている。」インドでは人種、言語、宗教の際ははるかに大きい。……「一つのインドというものは、いまもかつても存在しない。(1888年/インドの英国統治整備に関わった人物、サー・ジョン・ストレイチーの言葉)

    ◉(印パが分離独立した1947年以降)注目すべきなのは、インドという存在が、その場限りの観察者や通り一遍のジャーナリストにとって謎だっただけでなく、アカデミックな政治学者にとっても例外的存在であったことである。なぜなら、かれらの定理によれば、文化的な異質性と貧困は、国民を、ましてや民主主義を育成しないからであった。インドが「民主主義制度を維持できるという可能性は、外見上きわめて低いようにおもわれる」と政治学者ロバート・ダールは言い、「そのための有利な条件にすべて欠けている」とも言う。

    ◉(すでにインドが20年以上統一を維持していた1969年、英国人ジャーナリスト、ドン・テイラー曰く)核心にある問題は同じだ。インドは一体として存在し続けるのか、分裂するかだ。この広大な国、五億二四〇〇万人の人口、一五の主要な言語、相対立する宗教、多数の人種、これらを見るだけでも、一つの国民が生まれるとは信じがたい。この国は、心のなかに収めきることすら難しいのだ。威容を誇るヒマラヤ、太陽にやきごがされ、強烈なモンスーンに叩かれた広大なインダス・ガンジス平原、東部デルタの緑の洪水、カルカッタ、ボンベイ、マドラースの大都会、とても、ひとつの国とは思えない。にもかかわらずインドには、その存続を保証するかに見える強靭さがある。インドの精神としか予備用のない何ものかがある。アジアの運命はその存続にかかっているといっても過言ではない。私はそう信じている。

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    💝【参考資料】 インドにおけるフィランソロピー(社会貢献型ビジネスなど)の一端を知る 

    カルナータカ州フブリを拠点とするデッシュパンデ・ファウンデーション。創業者はインド系米国人のヴェンチャー・キャピタリスト、Gururaj Deshpande。彼とは9年前にフブリでお会いしたが、先日もオンラインのイヴェントでお話を聞く機会があった。その件は別の機会に改めて記すつもりだが、ともあれ、インドにおけるソーシャル・アントレプレナーシップなどに関心のある方は、ぜひ以下のリンク先に目を通されることを勧める。

    🌿Deshpande Foundation/ INNOVATION FOR SCALABLE IMPACT
    The Deshpande Foundation, founded by Jaishree and Gururaj ‘Desh’ Deshpande, has supported sustainable, scalable social and economic impact through innovation and entrepreneurship in the United States, Canada, and India.
    ➡︎ https://www.deshpandefoundation.org/

    🌿社会のために、英知を。労力を。フブリのカンファレンスを訪れた際の記録 (2012/1)
    [Hubli] Ecosystem/ Social Entrepreneurship/ NGO/ BOP/ Development….
    ➡︎ https://museindia.typepad.jp/2012/2012/01/deshpande.html

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    💝ARAKU COFFEEの母体、ナーンディ・ファウンデーションとは 

    折しも今日、11月2日、創設23周年を迎えたナーンディ・ファウンデーション。「フィランソロピー」とか「ソーシャル・アントレプレナー」と記しても、その言葉から内容がピンとくる人は少ないだろう。彼らの指針に目を通すだけでも、彼らの活動の主旨がわかるかと思う。

    ARAKU COFFEEの創業者、マノージが、ナーンディ・ファウンデーション (Naandi Foundation/ サンスクリット語で「はじまり」を意味する)を創設したのは1998年のこと。彼らの指針をホームページから抜粋する。

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    ◎ナーンディは、インフォシスの創業メンバーの一人であるクリス・ゴパラクリシュナンや、マヒンドラ&マヒンドラのCEOであるアナンド・マヒンドラをはじめ、著名なビジネスリーダーたちと協調。専門的に運営される非営利団体をとして誕生した。州政府や企業、国際的な開発組織と提携し、貧困村への生活インフラの公共サーヴィスの供給に成功。

    ◎ナーンディはこれまで以下17州において、700万人以上の恵まれない人々の生活に貢献してきた(テランガナ、アンドラ・プラデシュ、グジャラート、マディヤ・プラデシュ、ビハール、デリー、タミル・ナドゥ、ジャンムー・カシミール、カルナータカ、西ベンガル、オディシャ、ケララ、パンジャブ、ハリヤナ、マハラシュトラ、ジャールカンド、ウッタル・プラデシュ)。

    ◎ナーンディは、350人以上のフルタイムの専門家チームと、6000人以上の第一線の開発作業員を擁する。大半がコミュニティ内で採用、訓練されている。

    ◎女子を優先させた初等教育安全な飲料水と衛生設備、乾燥地での大規模な協同灌漑農業、部族地域での持続可能な農業、若者のスキルアップと雇用、安全な母子家庭と幼児教育(子供の栄養失調への取り組みを含む)、その他効率的な解決策を求めている社会経済的な問題など。

    ◎現在、ナーンディは、従来の助成金による活動よりもさらに効率的でコミュニティのニーズに対応した、「ソーシャル・ビジネス」の創設に着眼。新たな社会起業家を生み出す試みを続け、実績をあげている。

    ◉ビジョン 
    貧困の根絶

    ◉使命 
    ・あらゆる活動において、説明責任と透明性の価値を守る、信頼できる組織の構築。
    ・州政府、企業、市民社会の協調、官民パートナーシップを促進すること。
    ・インド国内の貧困撲滅に貢献する、再現/持続可能な成果重視の革新的技術を創造。
    ・インフラ不全、教育不全などにより社会的に疎外された人々の生活の質を高める。

    ◉価値観 
    ・ナーンディと共に、ナーンディのために働くことを喜びにしたいというチームの意図から発展。
    ・誠実さを重視。資金の活用、情報の共有、仕事の提供など、すべての透明性、説明責任を果たす。

    ◉チームワークとプロフェッショナリズム 
    国内の2億5600万人の恵まれない人々が貧困から脱するため、チームワークが不可欠と考える。既成概念に囚われぬ自由な発想を得るべく、プログラムの設計や実施について、幹部や部門を超えたフィードバックとコンセンサスを奨励。また、各分野においては、プロフェッショナルな人材を起用、活動に際して、客観性とプロフェッショナリズムは重要。

    ◉情熱 
    分かち合いと思いやりの精神、人間の尊厳を尊重する価値観、知識を共有する必要性を認識。多くの人を巻き込みながら、平等な世界の実現を目指したいと考える。

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    この日、ディナーの前に、ARAKU COFFEEの足跡に関するプレゼンテーションが行われた。マノージをはじめ、関わる人々のレポートはどれも極めて興味深い。メモしたことをすべて記載したいくらいだが、膨大な量になるので要点だけでも記しておこう。

    アラク・ヴァレーはカルナータカ州のお隣、アンドラ・プラデーシュ州のヴィシャカパトナムから西へ110キロほどの山間にある避暑地。風光明媚なその山間の村では、10を超える先住民族の村人たちが、コーヒーやスパイスを育て、細々と暮らしていた。学校はなく、生活インフラも整っておらず、農民たちの暮らしは困窮していた。

    アラクの村に住む先住民たちの暮らしを向上させるため、23年前、マノージは立ち上がった。当時、学校がなかったその土地で、彼は自ら、木の下で教鞭を取り始めるところから始めた。今では、1万を超えるコーヒー農家、2万を超える他の農作物を育む農家を支え、学校、特に女子の教育に力を入れた支援を行っている。

    ワールドクラスの高品質な農作物を作り上げ、同時に、全ての農民に利益が行き渡るよう、さまざまな試みがなされている。このあたりは、ARAKU COFFEEのホームページに詳細が記されているので、関心のある方はぜひご覧いただきたい。

    【必見動画/TED INDIA】
    シャールク・カーンがホストのTED INDIA。マノージによるプレゼンテーション。彼の活動内容を理解するのに好適な動画。
    ➡︎ https://www.ted.com/talks/manoj_kumar_how_coffee_enriches_india_s_indigenous_peoples

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    以前は、人前でスポーツをすることも恥じらっていた女子たちが、今ではスポーツウエアに身を包んで、バレーボールの試合に出るまでになった。農民たちのライフを、トータルに前向きに、改善している。

    同時に、コーヒー農園の向上、特に「土壌の育成」に際しては、驚くほどの専門的な技術の投入と、試行錯誤が行われており、これに関わる専門家スタッフの話にも感銘を受けるばかり。一人一人を紹介したいところだが、今日のところは割愛。

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    青いシャツを着ているのがマノージ。

    赤いシャツを着ている男性は、1971年に渡印したニュージーランド人のデイヴィッド。ポンディシェリのシュリー・オーロビンドにて、シュタイナー教育やアグリカルチャーの専門家として活動していた彼は、2004年、マノージに誘われてARAKUの活動に参加、以来、アラク・ヴァレーで農民たちとのコーヒー作りをしながら生活している。

    わたしの隣に立っているのは、ムンバイの名レストランMasqueのオーナーであるアディティ。彼女のことは、過去の記録を以下に転載している。彼女もまたマノージに(ほぼ強引に)誘われ、当時MasqueのシェフだったグレイのTシャツ姿のシェフ、ラーフルと共に、アラク・ヴァレーを訪れた。

    最初は、「アラク・ヴァレー?」「コーヒー?」……と、さほど関心がなかったが、そこを訪れて思いが一変したという。結果、バンガロールのARAKU COFFEEのメニュー構築に全面的に貢献、ラーフルはムンバイからバンガロールへと拠点を移して、シェフとなった。

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    この夜の、独創性に富んだ料理の数々! 特にスモークド・チキンの味わいが格別だった。

    ☕️Araku coffee’s make in India push | Co-Founder Manoj Kumar EXCLUSIVE | India Revival Mission

    💝これまで坂田のブログに記載した、ARAKU COFFEEに関する記録 

    ☕️久々に、夫と出かける土曜日🌿家具店巡りや美味ランチなど (2021/8/2)
    ➡︎ https://museindia-fuoes.wordpress.com/2021/08/02/araku-5/

    ☕️お好み焼きではありません。ARAKU COFFEEで、日本男児2名とランチ(2021/4/19)
    ➡︎ https://museindia-fuoes.wordpress.com/2021/04/19/araku-1/

    ☕️ I had lovely lunch at ARAKU COFFEE again. (2021/4/3)
    ➡︎ https://museindia.typepad.jp/2021/2021/04/araku.html

    ☕️ARAKU COFFEEのすてきなカフェレストラン、遂にオープン (2021/3/26) 
    この日の記録は、店のコンセプトほか、店内の様子など写真でも紹介しているので、以下、丸ごと転載している。
    ➡︎ https://museindia.typepad.jp/2021/2021/03/araku.html

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    【ARAKU COFFEEのすてきなカフェレストラン、遂にオープン/2021年3月26日の記録を転載】 

    わたしにとって、バンガロールで最もお気に入りの場所が、またひとつ増えた。ここは間違いなく、これからもしばしば、訪れることになるだろう。

    貧困層支援の慈善団体創設者であり、実業家であり、ソーシャル・アントレプレナーでもある友人マノージ。彼が20年以上に亘って構築しているソーシャル・エンタープライズのARAKU COFFEEが、パリのマレ地区に次いで、インド1号店を、バンガロールのインディラナガールにオープンした。

    先月、身近な関係者だけが招待されてのソフト・オープニングのパーティに足を運んだことはすでに記したが、昨日、オープン後、初めて訪れた。

    マノージが手掛けるビジネスのひとつ、ARAKU COFFEEについては、昨年から何度か紹介してきた。『ミューズ・チャリティフェスト2020』のために、マノージが撮り下ろしてくれた動画をご覧になった方もいるだろう。

    南インドのアンドラ・プラデーシュ州、ヴィシャカパトナムにほど近い「アラク・ヴァレー」という風光明媚な場所にて、コーヒー農家を支援しつつ、極めて良質なコーヒーを生産するARAKU COFFEE。

    良質のコーヒーの生産、農家支援、職業訓練、雇用機会の提供、環境保護、オーガニックの食材、国産品によるインテリア、グローバル・スタンダードの品質管理、トップクラスのマネジメント……。

    一方で、日本を含むコーヒー器具類をも販売するなど、そのディスプレイも上品かつ心地よい。一隅にはライブラリーもあるなど、たいへんな読書家でもあるマノージのセンスが随所に鏤(ちりば)められている。

    夫とマノージとは、グローバル組織であるアスペン・インスティテュートを通して出会った。マノージは、夫が属していたグループのモデレーターだったこともあり、夫は彼の人柄や生き様はもちろん、バイタリティ溢れる行動力に、強い敬意を抱いている。

    🌱The Aspen Institute
    https://www.aspeninstitute.org/

    ARAKUは、そのビジネスモデルそのものが特筆すべきで、Social Enterprise(社会問題解決を目的として収益事業に取り組む事業体)としても知られており、インドのメディアでもしばしば取り上げられている。

    なお、ボードメンバーには、バンガロール拠点IT大手インフォシスの創業メンバーの一人だったセナパティ・ゴパラクリシュナン(通称クリス・ゴパラクリシュナン)や、マヒンドラ・グループ(財閥)会長のアナンド・マヒンドラらも名を連ねる。

    ビジネスモデルに関心のある方には、ぜひARAKU COFFEEサイトのEXPLOREの項目を見てほしい。また、複数メディアに紹介されているので、以下、リンクをはっておく。もちろん、コーヒーの味も試してほしい。個人的にはMICRO CLIMATEが好きだが、いろいろ試されることをお勧めする。

    ❤️Naandi Foundation
    https://www.naandi.org/

    ❤️ARAKU COFFEE
    https://www.arakucoffee.in/

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    📚First look: All you need to know about Araku’s first café in India
    お店の紹介は、このVOGUE INDIA にて、とてもすてきに紹介されている。ビジネスモデル含め、関心のある方は、ぜひご覧ください。
    https://www.vogue.in/culture-and-living/content/araku-coffee-first-cafe-in-india-bengaluru

    📚New in Bengaluru: ARAKU Café raises the bar for coffee shops in the country
    https://www.cntraveller.in/story/new-in-bengaluru-indiranagar-araku-cafe-raises-the-bar-for-coffee-shops-in-the-country/#s-cust0

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    ⬆︎DARK & STORMY/ コールドブリュー・コーヒーに、ほのかなスパイスとシトラスを加え、炭酸水で割ったコールドドリンク。さっぱりと、しかしコーヒーの香りがほどよく、食事にも合う。

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    ⬆︎開店から1週間足らず。すでに若い世代を中心としたゲストで賑わっていた。

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    ⬆︎上階は、コーヒーのテイスティングが楽しめるコーナーがあり、ミーティングルームなど、パーティなど貸切にも対応できるスペースも備えている。

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    ⬆︎つい長居をしてしまいたくなるライブラリーのコーナー。ひとりで外食をすることが多いわたしにとって、このような空間は、本当に幸せ。

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    ⬆︎食事もさることながら、コーヒー専門店につき、コーヒー関連のメニューが非常に充実している。全種類を試してみたくなる。

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    ⬆︎これは1カ月前のソフトオープニングのときの写真。右下の女性は、コーヒーのクオリティの鍵を握っている米国人のコーヒースペシャリスト、マリア。

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    ⬆︎こちらも1カ月前の写真。料理やスイーツは、ムンバイで、今、最も人気のあるレストランMASQUEを経営する女性起業家、アディティの監修によるもの。ヴォーグのサイトに写っている右端の女性だ。シェフはかつてMASQUEで働いていたラーフル。コーヒー風味のソフトクリームは甘すぎず、ほどよいミルクのコクとコーヒーの香りがいい塩梅。普段はブラックで飲むのだが、甘みとベリーの風味が個性的なBLACK FORESTも、とてもおいしかった。

    🍽Masque Restaurant
    https://www.masquerestaurant.com/

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    ⬆︎こちらは昨夜の写真。一人で訪れたから、あまり食べられないと伝えるのだが、シェフのラーフルが前菜からデザートまで、勧めてくれる。ビーツのサラダとマスカルポーネのムース風。まるでおやつのようでもあり。新鮮なアレギュラ・サラダは独自の近郊農家で栽培しているとのこと。敢えてエビの頭をつけているというグリルも、わたし好みの味。なにより印象的だったのは、この中東のデザート。ぜひ試してみて欲しい。

    【ARAKU COFFEEのプレ・オープニングに招待されたときの記録/2021年2月24日の記録を転載】 

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    スタッフの女性に誘われ、店舗奥の、ライブラリーにて。タイプライターを前に、一人の男性が座っている。なんというのだろう、彼のような人を。

    人の言葉から、詩を紡ぐ人。

    「あなたの人生で大切なことと、そのエピソードを話してください」と尋ねられたので、コーヒーのソフトクリームを試食しながら、

    「旅」

    と答えた。

    20歳のときに初めてロサンゼルス空港に降り立った時に人生が変わったこと、その後ニューヨークに渡って夫と出会ったこと。これまで無数の土地を旅してきたけれど、インドにたどりついたこと。そして今もまだ、毎日が旅の途中なのだということを、話した。

    そうしたら、彼は丁寧に、ポストカードをタイプライターに挟み込んで、パチパチと一文字ずつを、打ち始めた。

    そして、この詩をくれたのだった。

    ソフトクリームを食べながら、思わず泣きそうになった。なんだかもう、いろいろなことが、ツボすぎる。

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    そして毎度おなじみ漢字短冊とミューズ・クリエイションのオリジナルTシャツをお土産に渡したら、ことのほか喜ばれた。なんでもマノージのお嬢さんが、今、日本語を勉強中だとのこと。ARAKUコーヒー自体が日本と深い関わりを持っていることもあり、ご縁は繋がる。

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    ⬆︎我が家のCANDYも、告知に貢献😸

    ☕️ARAKU COFFEE/ 高品質オーガニックコーヒーを生産するソーシャルアントレプレナー。アラク・コーヒー創業者マノージが語る日本との関わり/撮り下ろし

    ☕️南インドのコーヒー文化/伝統的なサウスインディアン・コーヒーとその楽しみ方/良質なコーヒーの新潮流/インドで購入できるコーヒー豆や、おすすめのカフェなど

    ☕️通販を賑わせるおしゃれな手工芸&天然素材のマスク/農家支援のワールドクラス高品質コーヒー ARAKU COFFEE

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    Yesterday, I went to JP Nagar. Coincidentally, Puneeth Rajkumar had passed away around the time I took the photo of Dr. Rajkumar. RIP.🙏

    昨日、家具工房の帰り道。JPナガール界隈は、昔ながらの南インド軽食店が多いこともあり、本来は朝食のドーサなどをランチで出している店を探して、食べて帰ることにした。

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    Google Mapのおかげで、界隈の「高評価」の店をすぐに探し出せる。大通りを外れ、昔ながらのコテコテな映画館の横を通り過ぎ、込み入った街路を通過して、たどりついたその店。おすすめのバター・マサラ・ドーサにはじまり、ワダを2種類、そしてサウスインディアン・コーヒーを注文(←食べ過ぎ)。

    これだけ頼んで、100ルピーもしない。街中の小洒落た店での食事とは桁が違う。同じバンガロールにいてなお、別の国を旅しているような錯覚に陥る。

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    もっちりどっしりのドーサがおいしく、もりもり立ち食いしていると、急に大雨が降り始めた。直後、夫から電話。ここカルナータカ州のカンナダ(カンナダ語)映画の名俳優Puneeth Rajkumarが急逝したから、帰路、気をつけるようにと。

    WhatsAppを開けば、友人らから関連情報がシェアされている。彼が入院していたカニンガムロード近くのヴィクラム・ホスピタル界隈が、大勢の人々で埋め尽くされている映像など。

    かつてもバンガロールは、大スターの死に伴って、悲しみが高じて暴動に走る意味不明の輩が発生したケースもあり。今日は、市街中心部のKanteerava Stadiumにて葬送の儀式が執り行われたようで、交通規制や酒類の販売禁止などの措置が取られた。本日土曜の夜に参加予定だったホテルでの大規模なディワリ・パーティも延期となった。

    さて46歳の若さで急逝したPuneeth Rajkumarのことを、わたしはよく知らなかった。彼の死に伴い、明るみになる偉業。関連記事に目を通しながら、心を打たれる。26の孤児院、45の学校、16の老人ホーム、1800人の子供の養育など枚挙に暇なく。彼の両眼は寄付された。

    彼の妻と同じ血族である我が友人も、彼の死に強い衝撃を受けている。彼ら夫妻の人柄を称えるメッセージをシェアしてくれた。

    わたしは2005年11月にインドへ移住し、その1年あまりたったあとから、慈善団体を訪れるようになった。この15年間に、いったいどれほどの篤志家の献身を目の当たりにしてきただろう。宗教関係者、実業家、教育関係者、一個人……。バックグラウンドを問わず、多くの人たちが、「人知れず」社会貢献をしている。

    この「一つの国として存在していること自体が奇跡」と思えるインドが、インドたり得ているのは、国や政治に頼るのではない、自分たちの助け合いがあるからなのだということを、パンデミックを経ても、しみじみ、つくづく、心の底から実感する。

    🙏1枚目の写真。左上&中央花輪の男性は、他界したPuneeth Rajkumarの父で、息子を凌いでの大人気俳優だったDr. Rajkumar。彼の息子が息を引き取った、まさにそのころ、たまたま、わたしはこの写真を撮影していた。

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    Yesterday, I wore a saree again to a party. I bought this saree at my favorite boutique Cinnamon, over 10 years ago. It is made of lustrous soft silk with chrysanthemum-like flowers on it. Light and comfortable, it’s one of my favorite.

    🇯🇵ホリデーシーズン真っ只中のバンガロール。このごろは、朝な夕なに、季節外れの雨が降り続いている。一呼吸おかなければ、今が何月なのか、わからなくなる節目なき歳月。

    大雨降りしきる中、昨夜もまた社交の夜。ホストは「マルワリ」と呼ばれるラジャスターン地方が出自のコミュニティの一族。彼らの文化やライフスタイル、食生活については、過去のブログにも記しているので、ぜひご覧いただければと思う。

    ◉インドの商業コミュニティ「マルワリ」の人々の食生活
    ➡︎ https://museindia-fuoes.wordpress.com/2018/03/30/marwari/

    ◉ラジャスターン旅 05@ジョードプル/聳える城塞とジップライン。宮殿ホテルとマハラジャの歴史。
    ➡︎ https://museindia.typepad.jp/2017/2017/12/jodhpur.html

    昨夜もまた、マルワリのヴェジタリアン料理を堪能した。ギター弾き語りのミュージシャンによる「ほどよい音量」の音楽も心地よく、新しい出会いの多いひととき。

    ドレスコードは「インディアン」だったので、迷わずサリーを選んだ。しかし、きらびやかに着飾るゲストの女性たちの大半は、サリー以外のインド風ドレス。

    わたしは、今年8月に誕生日を迎えたとき、これからはサリーを頻繁に着るのだと決めた。

    過去10年あまり、サリーを着る機会が激減していた理由は、パーティなどに着て行っても、周りに着ている人がおらず、外国人のわたしが張り切ってサリーを着ていることに、居心地の悪さを感じたからだ。

    これまで、インドの友人知人らに「サリーを着るのが上手ね」と言われるたびに、「外国人にしては上手に着られている」と、褒めてくれているものだと思っていた。

    しかし最近、気がついた。我が周囲のインド人女性らには、「自分でサリーを着付けられない」人が多いことに。

    パーティや宗教儀礼のときに着用する際は、義母やメイドに着付けてもらうという話も聞いた。この数カ月の間に、「今度、サリーの着方を教えて!」と、一体何人のインド人女性に言われたことか。昨夜もそうだった。

    「わかった、今度、講習会をします。着やすい、かつ踊りやすいサリーの生地についても教えます」

    などと返答。なんだか、いちいち、面白い。かくいうわたしは、浴衣は着れるも、着物は自分で着たことがない。

    インドの友人たちからは、日本料理の作り方、特にヴェジタリアンの巻き寿司の作り方など、料理指導のリクエストも多い。日本茶のイヴェント企画と併せて、ヴェジタリアンな日本食を考案してみようとも思う。

    さて、昨夜着用したのは、10年以上前、CINNAMONというブティックで購入したシルクのサリー。これは伝統的な手工芸というよりは、モダンなプリントだと思われる。ピンクから紫にかけてのグラデーション、菊の花のようなデザインが、日本の浴衣のようでもある。

    軽くて薄くて、最も着やすい一枚だ。このブラウスもパツンパツンになっていたので、やむなくAmazon.inで、ボリウッドダンスのエクササイズ用に購入していたTシャツ風ブラウスを着用。

    周囲は「なんて着やすそうなブラウス!」「ちょっと触っていい?」と興味津々。「Amazonで数百ルピーで売ってまっせ」と教えたら、みな知らなかったと驚かれる。

    そう。こういう既製品のブラウスが選択肢も豊かに出回り始めてから、まだ10年にもならない。インドはファッションの志向もまた変化著しくて楽しい。

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    🇯🇵COVID-19共生ライフは加速して、このごろはインド人だけでなく、日本人とのミーティングも増えてきた。この週末はオン/オフラインで計4件の打ち合わせ。うち3名は初対面。新しい形で、世の中が動き始めているのを感じる。

    海外生活25年。インド人に対しても、日本人に対しても、自分の知見をシェアしたり、共に活動するに際しての、公私の線引きが難しい我がライフ。利益が発生するビジネスとして、プライヴェートの楽しみとして、あるいは奉仕(ヴォランティア)として……。

    ミューズ・クリエイションというNGOを創設し、その主宰者という建前を作っておいたのは、いろんな意味でよかった。わたしの労力に対して、「寄付」という形で還元してもらえる受け皿としても、役に立つ。
    世の中はどんどん動く。

    情報の価値も、人々の期待値も、どんどん変わる。わたし自身の考え方も、そのときどきのステージで、変わってきた。

    今も、まだまだ変容の過程。歳を重ねてこのごろは、袖すり合うも他生の縁。近い考えを持つ人たちと、持ちつ持たれつ、協調して、よき環境を育みたい……というところか。

    昨日は、今年インディラナガールにオープンした、日本の富士フィルムによる健康診断センター「NURA(ニューラ)」へ。検診は数週間前に受けていたが、一部、昔から抱えている不具合の「再検査」の必要があったのだ。

    NURAの画期的なサーヴィスに関しては、記したいことが多々あるので、また後日。ちなみに先ほど再検査の結果が届いた。不具合は、今回も「様子見」ですみそうでよかった。

    ☕️検査のあとは、毎度おなじみARAKU COFFEEへ。初めてお会いする方とランチを楽しむ。

    新しい風が吹き始めていることを感じつつ。なにはともあれ健康第一。よく食べ、よく寝て、よく働き、よく遊ぶ。中でも「食と睡眠」が健やかな人生を育む重要な鍵だということを、改めて思う日々。

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    Recently, I have been drinking Kombucha instead of beer. Kombucha is a fermented drink with a refreshing taste. Like yesterday’s bakery, this #dads_hack is also a brand in Indiranagar. Try it!

    🥂

    昨今、我が家はアルコール消費量が激減。そもそも夫はあまり飲まず、わたしが日々、ワインやビール、ジンにウイスキーと、「適量」を嗜んでいたのだが……。

    今年は、ビールの代わりに、インド産ヘルシーなトニックウォーターと、発酵飲料のコンブチャ(Kombucha) を飲む頻度が高い。もちろん、飲みすぎは禁物だが、アルコールに比してはカロリーも低く身体への負担も軽い。

    トニックウォーターについては、改めて記すとして、コンブチャ。バンガロールにも複数のブランドがあり、何種類か試したが、現時点のお気に入りは、先日のヴィーガンフード・バザールで販売されていた、このブランド。#dads_hack

    どの風味もそれぞれにおいしいのだ。バンガロール在住の方、お試しあれ。ちなみに温度が上がると発酵が進むので、常時、要冷蔵。

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    ハンピの紀行文を記しておきたいと思いつつ、動き始めた仕事や日常の雑多で過ぎゆく日々。脳裏に描いた思いがそのまま記録になればいいのに……と思う1日の終わり。

    このごろは食の記録がおざなりだったので久しぶりにマルハン家の食卓の話題を。

    パンデミック下での変化のひとつ。ホームベーカーの急増。おいしいパンや焼き菓子の店が次々に誕生している。新しい店、すでにあった店、あれこれ試すのも楽しい。

    今日はインディラナガールのHonoreのパンを注文。ホームページの情報によると、創業者のPonnanna MPは、2011年にサワードウ・ブレッド作りを始めた。5年に亘る試行錯誤の末、ようやく自分の思い描いた味にたどりついたことから、家族や友人たちから注文を受け始めたという。

    そして2017年10月にビジネスとしてのベーカリーを創業。彼のサワードウ・ブレッドのことは、友人から紹介されて、これまで何度か注文したことがあった。

    しかし、オンラインで注文したのは、今日が初めて。サイトを見て目を見張る。こんなにも種類豊富なパンがあったとは!  興奮して買いすぎた。一部、やむなく冷凍保存。

    ご覧の通りのおいしさです。幸せ。

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    🇬🇧The English text is written below the Japanese text.

    🌳1枚目の写真は、わたしの好きな南インドの軽食「マドゥール・ワダ Maddur Vada」がお洒落にアレンジされたもの。先日「Go Native」のカフェで注文した。本家の大判よりも食べやすく、添えられたチャトゥニもおいしくて気に入った。

    わたしは、ドーナツ型のスタンダードなワダ (Vada) も好きだが、このチョコチップクッキーのような見た目の香ばしいマドゥール・ワダもお気に入り。

    マイソールとバンガロールの間にある「マドゥール村」名物であるこのワダの誕生物語は、約120年前に遡る。鉄道駅にて、乗客に出すべくワダの準備をしていた店主。列車の到着が早まったことから、何かしらの素材が足りぬまま、急ごしらえで作ったこのスナックが、怪我の巧妙で好評を得たのこと。本家で食事をした際の記録を、今年3月のカビニ・ジャングル旅行記に残しているので、関心のある方はお読みください。

    🌳さて、従来からインドには、サステナブル志向の人々は少なくなかった。わたしがインドに移住した当初にも、オーガニックの各種商品や伝統工芸を販売する人たちはすでに一定数いて、そのような場所には、わたしはできる限り、足を運びレポートしてきた。

    ただ、従来と異なると感じる点は、飲食業界にせよ、ファッション業界にせよ「若い世代」の起業家が劇的に増えていて、現代のライフスタイルに合わせた「新境地」を開拓していることだ。

    これまで何度も言及してきたが、インドが市場を開放をした1991年以降に生まれた、現在30歳前後よりも若い世代のパワーが強い。ただ若いからというだけではない。従来からの価値観の変容も著しい。

    特にCOVID-19の共生世界に入って以来、少なくともバンガロールで開催されているバザールやイヴェント、新規で拡大している飲食店などを見るだけでも、ライフスタイルの変化が顕著に見られる。無論、インドは旧態依然、貧富の差も著しく、過酷な暮らしを強いられている人々も圧倒的に多いが、テクノロジーの進化によって徐々にでも状況が好転している趨勢もある。

    先週末、外出の帰りにお茶でも飲もうと立ち寄った、このGo Nativeにしても然り。先日は、Lavelle Roadの店舗を紹介したが、このSadashivnagar店は、面積も広く、取り扱い商品も多い。折しも自然派プロダクツの小さなバザールが開催されていた。

    たまたまわたしがオンラインで見つけて購入していたヘンプオイルのブランドも店を出していた。癖毛専用というニッチなシャンプーも購入した。2日ほど使ってみたが、髪がしっとりと落ち着いていい感じだ。

    店内はライフスタイル全般の魅力的な商品があちこちに。詳細を書き始めると尽きないので、今日はこの程度にしておきたい。関心のある方は、ぜひサイトをご覧いただければと思う。

    🐅MADDUR VADAの話など。ジャングル旅行記(最終日)
    ➡︎ https://museindia.typepad.jp/2021/2021/03/kabini05.html

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    The first photo is a stylish version of my favorite South Indian snack, Maddur Vada. I ordered it the other day at the “Go Native” cafe. I liked it because it was easier to eat than the original large version, and the chutni served with it was delicious.
    I like the standard donut-shaped vada, but I also like this savory maddhur vada that looks like a chocolate chip cookie.
    The story of the birth of this vada, a specialty of Madhur village between Mysore and Bangalore, goes back about 120 years. The owner was preparing vada to serve to passengers at the railroad station. Due to the early arrival of the train, he was short of some ingredients, so he hurriedly made this snack, which unexpectedly became popular.

    🌳Well, there have always been many people in India who are interested in sustainability. Even when I first moved to India, there were already a certain number of people selling various organic products and traditional crafts, and I have visited and reported on such places as much as I could.

    However, what I feel is different is the dramatic increase in the number of entrepreneurs from the “younger generation” in both the food and beverage industry and the fashion industry, who are breaking new ground by adapting to the modern lifestyle.

    As I have mentioned many times in the past, the power of the younger generation, those born after 1991 when India opened up its markets, is strong. But it is not just because they are young. There has also been a remarkable transformation of traditional values.

    Especially since entering the era of COVID-19, one can see a remarkable change in lifestyles just by looking at the bazaars, events, and new and expanding restaurants that are being held in Bangalore. Of course, India is still the same old country, with a huge gap between the rich and the poor and an overwhelming number of people forced to live a harsh life, but there is a trend that things are gradually improving thanks to the evolution of technology.

    This is the case with Go Native, where I stopped by for a cup of tea on my way home from a day out last weekend. The Sadashivnagar store is bigger and carries more products than the Lavelle Road store I mentioned the other day. At that time, a small bazaar of natural products was being held.

    A brand of hemp oil, which I happened to have found and purchased online, also had a store there. I also bought a niche shampoo specifically for wavy hair, and after using it for a couple of days, my hair feels nice and moisturized.

    Inside the store, there are many attractive products for all aspects of lifestyle. I could go on and on with the details, so I’ll just leave it at that for now. If you are interested, please visit their website.

    ➡︎ https://gonative.in/

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    ⬆︎Sujata and the Buddha. Sujata offers Milk Rice, Kelaniya Raja Maha Vihara (Photo by Anandajoti Bhikkhu)/スリランカにあるKELANIYA RAJA MAHA VIHARAYAの壁画。スジャータが釈迦にミルク粥を差し出している様子が描かれている。ちなみに我が夫アルヴィンドの姉の名はスジャータ。アルヴィンドはサンスクリット語で「蓮の花」を意味する。https://kelaniyatemple.lk/

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    🥛2021年9月8日、Clubhouseにてインドの乳製品事情を語ることになった。特段、乳製品に詳しいわけではないが、インド生活において乳製品は切り離せない存在につき、話題は尽きない。

    なお、冒頭いきなりマサラチャイの話に触れているのは、先日、上記のClubhouseルームでみなさんがインドのチャイのおいしさは牛乳にある……という話をされていたことから。チャイにせよ、サウスインディアンコーヒーにせよ、ミルクを入れた以上は砂糖をたっぷり濃厚甘めに、まるで「おやつ」のように飲むのが至福だ。

    さて、話をするに際しての資料をここにまとめた。あくまでもごく一部の情報だが、それでもかなりの量となった。参考にしていただければと思う。

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    【マルハン家の日常における牛乳ほか乳製品】

    マサラチャイをおいしく仕上げるコツは、スパイスのバランスもさることながら、「牛乳のクオリティ」による。以前は近所の商店で購入していたが、昨年からは、オンライン・スーパーマーケットのBigBasket.comが、毎朝、決まった商品を宅配してくれるBBDailyというアプリによるサーヴィスを利用している。

    【インドの牛乳がおいしくて濃厚な理由】

    インドの牛乳がおいしい背景を一言で語るのは難しい。尤も、日本人駐在員のご家族など、インドの牛乳が苦手という人も多かった。しかしわたしをはじめインドの牛乳が好きだという人も多い。

    インドの牛乳は、沸騰させてレモンを加え分離させればパニール(カッテージチーズ)が作れるし、煮沸後の上に浮かんだクリームは「生クリーム」としても使える。生クリームを攪拌し続けるとバターにもなる。

    それは乳脂肪分がたっぷり、しかも「乳脂肪分が分離する」牛乳だからこそだ。

    今回わたしも初めて知ったのだが、日本の牛乳が分離せず均一なのは、「ホモジナイズ」homogenize されているからだという。乳中の脂肪球に圧力をかけて砕き小さく均質化されていることから、分離することがない。「ホモジナイズ」された牛乳が、即ち「ホモ牛乳」と呼ばれるもの。

    一方、インドで普及している牛乳はこの処理がされていないため、分離する反面、クリームの層ができる。日本でも「ノンホモ牛乳」と記されているものは、ホモジナイズされていない牛乳だとのこと。

    インドの牛乳は一般に煮沸して使う。なおToned Milkは、乳脂肪分が少ないもの。Double Toned Milkは煮沸せずに使えるともきくが、確証はない。わたしはフルクリームの濃厚な牛乳を煮沸して使用。濃い味が好きだ。

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    ⬆︎BBDailyアプリの最初の画面。前日の夜10時までに予約すれば、翌朝届けられる。ここからまず、Milkを選ぶ。バンガロールの場合、ビニル袋入りが主流。

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    ⬆︎取り扱う牛乳の種類も豊富で、オーガニック、A2タイプ(お腹がゴロゴロしない)、スキムミルク、バターミルクなどさまざま。最近でこそ、ボトル入りで殺菌済みの牛乳も普及しはじめているが、インドの牛乳の主流は「ビニル袋入り」で、自宅で煮沸が必要。煮沸するのは面倒だが、個人的には、こちらの方が断然おいしいと思う。チャイやミルクコーヒーはもちろん、プリンやムースを作ったり、シチューを作るにも、濃厚な牛乳はいい味を出してくれる。

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    ⬆︎ヨーグルトは、パンや卵、デイリーの項目から選ぶ。こちらも種類豊富。

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    ⬆︎写真の鍋は、ミルク煮沸用。二層式になっていて、注ぎ口から水を入れ、本体に牛乳を注ぐ。外側の水が沸騰すると、その際にホイッスルが鳴るので、吹きこぼれを防ぐことができるという優れものだ。詳しい使用法は、下部の動画(インドでの健康管理/免疫力を高めよう)で説明している。

    防腐剤が使われていない牛乳なので、購入したらすぐ煮沸し、一両日中に消費するのが理想的。最初はほの甘くておいしい牛乳が、日を重ねるにつれ、風味が落ち、やがて苦味が出て、腐敗……というプロセスをたどる。

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    ⬆︎なお、暑い季節は腐敗が早く、加熱したときに、ヨーグルトのように分離する場合がある。それは明らかに腐敗している証拠なので、処分されたし。なおBBDailyは、カスタマーセンターにメッセージを送ると、即返事がきて払い戻ししてくれる。仕事が異様に早い。

    かつてBigBasketの創業者夫妻とパーティで話をしたが、彼らがカスタマーセンターに重きをおいていることなど聞いていたこともあり、納得のサーヴィスだ。BBDailyは、野菜や果物、パン、スナック菓子のほか、インドらしくプージャ(儀礼)の際に使う線香や花なども販売している。

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    ⬆︎ヨーグルト(CURD)もビニル袋に入っているものがあるので、牛乳と間違えないよう要注意。写真の赤いパックは、素焼きポット入りともどもヨーグルト。

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    『マルハン家の食卓』 乳製品を含むマルハン家の食事情が満載のブログ
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/eat/

    以下の写真はブログから、乳製品を使ったお菓子などのごく一部を転載。

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    Nilgiri cream

    Nilgiri cream

    ⬆︎ロールケーキに不可欠な生クリームは、バンガロールではおなじみの乳製品会社Nirgilisのビニル袋入り、もしくはMilkyMist。新鮮すぎるとサラサラ、しかし賞味期限は4、5日。輸送中に固まる、最初から酸味が強いなど、諸々安定しないコンディションながらも、新鮮でおいしいことが多い。たまに外す。購入するタイミングなどの見極めが肝要。

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    ⬆︎新鮮生クリームが入手できない場合は、Amulのホイップクリームを代用。悪くない。むしろ酸味が苦手な人には、これが安定したまろやかさに感じるかもしれない。

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    ⬆︎バンガロール市街北部のイタリア系キリスト教会に併設されているチーズ工房。ここで新鮮な水牛乳を使ったフレッシュチーズが作られている。以前見学にも訪れた。詳細はブログにて。

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    ⬆︎高級ホテルの朝食ブッフェの一例。前日に仕込まれた素焼き入りのヨーグルト。表面がクリーム状になっているのがいい。

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    ⬆︎最近、リヴァイヴァルなコンセプトで誕生したクルフィ(インドの伝統的なアイスクリーム)のブランド。フレイヴァー付きではなく、わたしは原材料が牛乳と砂糖だけの円盤型クルフィが好み。

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    ⬆︎ムンバイ在住時の2008年からお気に入りのNaturalsの鮮度勝負なアイスクリーム。マライ(牛乳)のさっぱりながらも濃厚な味わいが美味。

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    ⬆︎友人がバンガロールで立ち上げた本気なイタリアンのチーズブランド。たいへん美味。

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    ⬆︎自家製パニールでのインド料理作り。Nilgiri’sのFull Cream Milkを沸騰させ、レモン汁を加えて牛乳を凝固させてパニール(チーズ)を作る。牛乳を分離させて濾したあとの乳清は、チャパティを作るとき、ATTA(無精製の全粒小麦粉)に加える。すると生地がもっちり柔らかくなる。

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    ⬆︎かつて、ミューズ・クリエイションの週に一度の集いでは、十数名から多い時では30名以上が集まって活動していた。毎週のように、お菓子などを準備していたあの情熱はなんだったか。これはカスタードクリームと生クリームが決めてなフルーツタルト。

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    ⬆︎ロールケーキと同じ材料で、平たいまま重ねたショートケーキ。これが本当においしいのだ。

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    ⬆︎2001年、我が結婚披露宴@デリーでの一コマ。上がクルフィ、下がクルフィーに添える素麺風。結婚に関する記録はブログに残している。この日の記録は下のリンク。

    【DAY 06】結婚のイヴェントその④ホテルのバンケットルームで披露宴(レセプション)
    ➡︎ https://museindia.typepad.jp/library/2001/07/day06.html

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    ⬆︎10年以上前の写真。ムンバイにあるPARSI DAIRYの円盤型クルフィー(インドのアイスクリーム )。ミルキーで濃厚で、ひたすらおいしい。

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    ⬆︎インドにおけるミルキーなスイーツの本場といえば、コルカタ。中でもわたしが好きなのはミシュティ・ドイ。焼きヨーグルトだ。ベンガル語では、ダヒをドイと呼ぶ。バンガロールではKC DASが有名。甘くてクリーミーでおいしい。甘すぎ上等。ちなみにKC DASはチャーチストリートの西端、ハードロック・カフェの向かいにある。バンガロールで最もおいしいミシュティが揃っている店。おすすめ。

    【インドにおける乳製品の歴史】

    ◎紀元前3000年ごろ/「ヴェーダの賛歌」の中にチーズをすすめる一節
    ◎紀元前2000年ごろ/経典にバターらしきものが作られたという記録
    ◎紀元前500年ごろ/釈迦が絶食の厳しい修行の後、衰弱していた際、スジャータという村娘がミルク粥を供する。これにより命を救われた釈迦はその直後に悟りを開いた。
    ※この経緯からか、仏典・涅槃業には「牛より乳を出し、乳より酪(=ヨーグルト)を出し、酪より生酥(せいそ)を出し、生酥より熟酥(じゅくそ)を出し、熟酥より醍醐(=チーズかバターオイルのようなもの)を出すが如し、醍醐最上なり」という記述があるという。

    【日本における乳製品の歴史/天皇家が端緒】

    ◎645年/大化の改新の頃、呉国(現中国)の照淵の子孫で百済からきた帰化人が「牛乳」と「酪」や「酥」を孝徳天皇に献上
    ◎701年/この年制定された大宝律令の中で、官制の「乳戸(にゅうこ)」という一定数の酪農家が都周辺に集められ、皇族用の搾乳場が設置。
    ◎927年/醍醐天皇は、法典『延喜式』の中で、諸国に命じて「酥」を製造して天皇に貢進させる「貢酥の儀」の順番や献上する容器などを制定。乳に関する「醍醐」を冠したほど、醍醐天皇は酪農に力を注いだ。
    ◎927年/日本最古の医術書『医心方』に「乳は全身の衰弱を補い、通じをよくし、皮膚をなめらかに美しくする」と古代乳製品の効用と解説が記されている。

    《五味》
    ◆仏教では、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味 (塩味) の5つの味を意味する。
    ◆『涅槃経』では乳味、酪味、生酥味、熟酥味、醍醐味の五味が説かれる。牛乳の精製過程で生じるこれらの味のうち、最後の「醍醐味」を涅槃(究極の理想)とした。

    ◎1727年/江戸時代、徳川吉宗が、白牛3頭を輸入し、安房の郷(現在の千葉県)嶺岡の牧場で飼育を始めた。ここで搾った「白牛酪」という牛乳に砂糖を加えて煮詰め、乾燥させたものを作り、薬や栄養食品として珍重した。

    ◎明治時代初頭/福澤諭吉は熱病で昏睡状態)に陥ったが、牛乳を飲んだら重病が治り体も回復したとの記録あり。

    ◎1900年代初頭/日清、日露戦争にて、軍隊で傷病兵の栄養剤として牛乳を飲むようになり普及が加速した。

    ◎20世紀初頭/ロシア学者のメチニコフは、長寿で有名だったブルガリア人がヨーグルトを常食していることから「ヨーグルト不老長寿説」を唱えた。その頃からヨーグルトはヨーロッパを中心に世界中に広まっていった。

    ◎1914年/京都の医師・正垣角太郎は、メチニコフの研究に感銘を受け、自らの胃腸病克服のため日本で初めてヨーグルト「エリー」を製造。自らも飲用しやがて病を克服する。

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    ➡︎https://www.alic.go.jp/content/000143284.pdf

    ◉インドの畜産業は農林水産業の4分の1。販売額の合計である生産額を見ると、酪農は畜産業の3分の2を占める。

    ◉牛1億9090万頭、水牛1億1087万頭飼養。羊6507万頭、山羊1億3517万頭飼養されているが、これらの乳はほとんどが自家消費。

    ◉1947年の独立以来、国の指針を示す5カ年計画を策定。最新の第12次5カ年計画では、酪農業に関して、品種改良や飼料供給・家畜衛生サービスの改善、在来遺伝資源の保全などが掲げられている。酪農政策は主に開発委員会によって作られており、農業農家福祉省は予算獲得や他分野との連携の役割を果たす。開発委員会は酪農協を通じて零細農家の所得拡大を目指す。

    ◉インドは乳製品の純輸出国だが、輸出額は1.3億ドル(144億円/2016年)と、生乳生産額844億ドル(9兆3714億円/2014年)の0.2%と極めて少ない。酪農は北部と西部で盛んで、上位10州は生乳生産の8割を占めるとともに、水牛乳の割合が高い。

    ◉上位10州では酪農が重要な産業であるため、高価格で売れる水牛の乳の生産を意欲的に増やしたと推察される。

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    【乳製品大手Amulアムールと白い革命】

    インドの乳業を語る時に欠かせないのは、乳製品大手Amulの存在。Amulの会長Dr.Krienは、1950年から会社を率い「白い革命」とも呼ばれるインドの乳製品流通改革を成し遂げた人物。

    Amulは、印パ分離独立の前年1946年に、グジャラート州アナンドにて創業された。アナンドは、英国統治時代のムンバイに生乳を供給する一大酪農地だったが、当時の植民地政府は、私的独占企業に集乳権を許可していたことから、酪農家たちは不当に搾取されていた。諸々の経緯を経て、当時、グジャラート州の地方政治家だったT. パテールの尽力などもあり、アナンドの酪農家たちによる酪農協同組合が組織された。

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    【Amulの参考資料】
    AMUL BUTTER GIRL/ 1967年夏。ムンバイで、アムール・ガールがはじめて広告になった日。
    ➡︎ http://www.amul.com/m/amul-topical-story

    酪農業協同組合AMULのマーケティング・チャンネルとサプライチェーン
    ➡︎ https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsds/2018/43/2018_45/_pdf

    わたしは、インド移住当初から、Amulガールが主役のアムールの広告が好きだった。特にムンバイに住んでいたころは、週に一度、水曜日に刷新されるアムールのビルボード(看板広告)を見るのが楽しみであった。

    インドだけでなく、世界の時事、トレンドを素早すぎるほど素早くキャッチして、広告にするのである。ダジャレ風コピーもウィットに富んでいて、面白い。尤も、ヒンディー語がわからないわたしには、解説をしてもらう必要がある広告も多々あるのだが、それでもなお、楽しめる。

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    ⬆︎この本は、2012年に販売されたもの。アムールの50年に亘る広告史のダイジェスト版である。この本をめくれば、インドのトレンドや時事問題が垣間みられて非常に面白い。仕事でも大いに活用させてもらってきた。現在では、インスタグラムやFacebookなどソーシャルメディアで、アムール・ガールに出会うことができる。

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    ⬆︎ボリウッド俳優やクリケット選手の登場は定番。世界情勢にも敏感だ。

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    ⬆︎町中に米国発ファストフードがあふれる現在では信じられないかもしれないが、KFCが初めてインドに進出した1995年。さまざまな問題が発生し、閉店に追い込まれている。その現状を伝える広告だ。

    閉店に至った理由は、店頭での反対運動や破壊活動のようである。鶏肉が化学物質漬けであるとか、インドの食の伝統を侵害するとか、MSG(化学調味料)を含有しているとか、さまざまな要因があったようだ。ちなみに1号店は、ここバンガロールだった。

    それから10年を経て、2005年。KFCは再度インドに進出。以来着実に店舗数を増やしてきた。ところでKFCの広告の上は、スズキのZENが発売開始されたときもの。インドは未だに日本を”JAP”と表現する人が多くて、困る。メディアでも、平気でやっているところが困る。悪意はないとわかっているのだが、微妙。

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    ⬆︎テクノロジー関連の話題にも敏感。アップル社のロゴに合わせて、自社のロゴもアップル風の書体にするあたり、フレキシブルすぎて驚く。右下の広告は、スティーヴ・ジョブスを追悼するもの。リンゴを蠟燭に、リンゴの葉を灯火に見立てているようだ。自社のロゴは、左下に小さくある。最早、アムールの広告だとはわからない暴走ぶりだ。

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    ⬆︎インドの教育熱をシニカルに反映する広告。ミッション・インポッシブル(任務不可能)にかけて、アドミッション・インポッシブル(入学不可能)。合格発表の様子が描かれており、落ちた子が泣いている。当事者にとっては、まったくもって笑えない広告だ。

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    ⬆︎ダークさではIncredible India!も秀逸だ。Incredible India!とは、インドの観光促進キャンペーンのキャッチコピーである。それを、Incurable India!(救い難いインド)としたのが、この広告。

    背景は、数年前のデリー。コモンウェルスゲーム開催を控えて、交通インフラなどが突貫工事で行われていた際、さまざまな事故が発生した。広告では、工事中の高架が倒壊した様子を描いている。

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    2012年に出版されたこの本。来年は60周年を記念して出版してほしいと切に願う!

    ちなみに最新の広告は以下の通り。これを見ていれば、新聞を読まずともトレンドがわかるほどである。

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    なお、ありがたいことに過去の広告はホームページから見ることもできる。関心のある方はぜひ。

    Amul Hits
    ➡︎http://www.amul.com/m/amul-hits

    【インドの宗教儀礼における乳製品】

    ◉本日は、ヒンドゥー教。象の神様ガネーシャの祭り(2011/09/01)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2011/2011/09/ganesh.html

    【インドの乳製品に関連するSTUDIO MUSEの動画】

    インドでの健康管理/免疫力を高めよう (2) ターメリック・ミルク/牝牛の五宝ほか

    MILK MANTRA/ インド初、酪農家を支援し、乳製品の品質向上を目指すスタートアップ、ミルク・マントラ。ソーシャル・アントレプレナーシップのその背景

    南インドのコーヒー文化/伝統的なサウスインディアン・コーヒーとその楽しみ方/良質なコーヒーの新潮流/インドで購入できるコーヒー豆や、おすすめのカフェなど

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    It was an impressive birthday. A staycation just 5 km from home.

    自宅から、わずか5キロ先のホテルでの2泊3日。レインツリーに抱かれて、すばらしい気分転換になった。スパでのトリートメントも最高だった。

    タージ・グループのホテルと並んで、オベロイのホテルはインド各地にいくつもある。

    いずれのホテルもサーヴィスがすばらしく、気分よく滞在できるのだが、今回は特にそのことを実感した。ダイニングにせよ、スパにせよ、「若い世代」の人々が、生き生きと働いているのもまた、印象的だった。

    朝食を食べ始めていたら、昨夜の「WABISABI」のハンサムなシェフが席に来てくれて、特別に日本料理を提供してくれるという。パンケーキなどを頼んだにもかかわらず、お願いしたところ、なんとも立派な弁当ボックスが!

    実によく飲み、よく食べた2泊3日であった。

    この不安定な時代の只中で迎える誕生日はまた、自分の中の転機と重なり。実は夫もまた、昨日を最後に、今日から新しい一歩を踏み出している。
    淀みを清浄し、闇に光を灯し、苦悩を燃やし……。

    自らを取り巻く世界をできるだけ浄化しながら生きていけるよう、努めようと思う。

    枝葉を広げながら、見えない地中にもしっかりと根を張る、レインツリーの大樹のように。

    夫をはじめ、祝福してくださったみなさまに、改めて、ありがとうございます。😻

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