ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

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    今年に入ってからは軒並み、リアルなイヴェントが再開しているバンガロール。昨日のヴァレンタインズ・デーは、予期せぬ展開で「ジャパン・ナイト」が実現した。事の発端は10日前の木曜夜。YPO*のフォーラム・フレンドであるデッキから電話だった。

    なんでも、今食事をしている日本料理店(AZUKI)がアットホームで料理もおいしいから、近々、YPOのイヴェントをしたい、ついては明後日土曜日、打ち合わせを兼ねてランチをしようとのことである。普段のイヴェントは、主に5つ星の高級ホテルが会場のYPO。今回は新しい試みだ。

    バンガロール支部には数百名が在籍しているが、みなグローバルにビジネスを展開する人たちだけに、日本旅行経験者は多数。行ったことがなくても、国内外で日本料理を味わったことがある人が大半だ。

    わたしの周りには、日本に対して、他国にはないエキゾチシズムと親近感を覚えている人が多い。その延長線上に、日本料理が好き、酒が好き、日本茶(抹茶/玄米茶/ほうじ茶/緑茶)が好き、日本のウイスキー(山崎/響)が好き……と、親日的な感情が連なる。

    さて、イヴェント時には、参加者に浴衣を着用してもらおうとのことだったので、サンプルを持参していた。ランチを食べつつ、もう一人の主催者トリシュタと話をしていたところ……開催日はヴァンレンタインズ・デーだという。

    ちょっと待って。1週間で準備? 20カップル40人分の浴衣を数日で仕上げるの? と、一瞬、戸惑うも、彼らの強力なネットワークならなんとかなるだろう。日本関連のイヴェントとなれば、わたしも日本人として、できるだけのことはやりたい。

    かくなる次第で、先週は「ひとりミューズ・クリエイション」を楽しんだ。

    YPOのイヴェントを仕切る担当男性がいて、彼が東奔西走しつつ、各種手配をする。WhatsAppグループで逐一情報をシェアしつつ準備を進めるのだが、これはわたしにとっても、意義深い経験であった。

    ●浴衣/月曜日、担当男性が布選び。卸売街で浴衣にふさわしいと思われる布地を選び写真を撮ってくれた中から数柄を選択。DUNZO(宅配サーヴィス)で即、我が家まで届けてもらい、実物を見た上で絞り込む。帯は男女の浴衣の布を入れ替えて使うことで効率化を図る&ヴァレンタインにふさわしい感じを演出。翌日サンプル完成。男女それぞれ、3サイズで発注。

    ●日本酒/担当男性が、マイナーながらも品揃え豊かな酒屋で、5、6種類の写真を送ってくれる。「真澄」以外は飲んだことがなかったので、ネットで検索し3種類プラス焼酎に絞り込む。

    ●ギフトセット作り(ミューズ・クリエイションとして受注)/毎度おなじみミューズ・クリエイションの書道短冊。参加者の名前と「好きな言葉」リストを送ってもらい、筆ペンで書く。インドでお茶のビジネスに取り組もうとしている友人に、デリーにあるお茶のサンプルを送ってもらって同封。お茶の簡単な説明書を添える。我が家には、図画工作用の材料は潤沢にあるので即対応可能。

    ●茶道のプレゼンテーション/先日も記したが、お茶の試飲をするに際し、15分ほど、日本の茶道に関するプレゼンの準備。日本文化の中の「侘び寂び」や「禅」といったコンセプトに関心を持つ人たちも少なくないので、茶道と仏教、禅、侘び寂び、四季、そしてわたしの座右の銘の一つ、「吾唯足知」についてを説明する資料の準備。

    ●店内のデコレーション/YPOが会場装飾のスペシャリストを手配。わたしは色を添えるために、Bluecat Paperの手漉き紙で巨大な鶴を折る。加えて、店内の葉を笹の葉に見立てて、七夕風に飾ることに。七夕は男女の恋の話につき、ヴァレンタインにふさわしいということで。

    ●各種印刷物/招待状、浴衣の着付け方、メニュー……とあらゆる印刷物があっという間に仕上げられ、わたしが筆ペンで名前を記すばかりのものが届く。驚くほど早い! ほとんどのギフトパッケージは、前日の夜までに、計20家庭に届けられた。

    ……そして昨日。会場は、わずか数時間で見違えるほど華やかにデコレーションされている。『千と千尋の神隠し』の世界だ。短時間でよく素材を集められたものだと感嘆する。

    みな、着慣れない浴衣をはだけさせながらも、楽しそう! 女性のセクシーな胸元、男性のはだけた足元、我が夫の帯の巻き方(直しても直しても崩れる)が気になって仕方ないが、これも異文化体験の面白さ。スペース上、10組ずつ二部制。お酒も料理もプレゼンも雰囲気も、遍く好評で、参加者はみな、笑顔で帰宅した。

    また別の機会に、今度は時間の余裕を持って、日本関連のイヴェントを実施させてもらいたいとの思いを強くした夜だった。……楽しかった!

    *YPO (Young President’ Organisation)/1950年ニューヨークに創設。世界142カ国に30,000人以上のメンバーを擁する卓越したグローバル・リーダーシップコミュニティ。
    https://www.ypo.org/

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    北部スペイン、ピレネー山麓のバスク地方を故郷にもつ映画監督、ビクトル・エリセ。彼の作品の一つ、『エル・スール El Sur』を思い出す、夕暮れどき。

    北部スペインに暮らす少女が、南(アンダルシア)に思い出を残す父親の中の憂いを嗅ぎ取り、未だ見ぬ南に思いを馳せ、やがて、なんとも遣瀬ない結末を迎える、情趣的な映画だ。

    スペインもまた、一つの国でありながら、カステーリャ、アンダルシア、バスク、カタルーニャ、ガリシア……と、異質の文化が共存している。それも、無理やり、という感じで。

    バスク地方の少女にとって、絵葉書を通してしか見ることのないアンダルシアは、レコンキスタ以前のイスラムの香りが漂う、まるで異国の地でもある……。

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    YPO友らとのフォーラム・ミーティングの帰路、久しぶりに近所のトムズ・ベーカリーの青果店に立ち寄った。見慣れた果物の中に紛れる、この地では珍しい食用ほおずき。デリーの実家を訪れたある冬の朝。食卓に並べられたその果物を口にして、その甘酸っぱいおいしさが、とても気に入った。

    そのことをロメイシュ・パパに伝えたら、それから先の冬には欠かさず、用意しておいてくれた。

    ここ数年は、インド国内のロジスティクス/運輸事情も向上し、以前よりも遥かに、東西南北各地の農作物が、ここバンガロールにも届けられるようになった。たとえば北インド産の京にんじん風の赤いニンジン。かつては、バンガロールに届くころには「しなっ」と弱っていたのだが、今では「ぴしっ」と新鮮なものが見られるようになった。

    それでもこの多様性に富む広大な国土。北も東も西も、まるで異国のような存在感であることには変わりない。

    2009年のこの写真は、デリーのカーンマーケットで撮影したもの。ほおずきはこうやって、皮を剥いで糸で縛り、「ぶどう」のような塩梅で売られている。

    そんなことを思い出しながら、ほおずきを皿に載せる刹那、『エル・スール』を思い出したのだ。無論、わたしの場合は、『エル・ノルテ El Norte』。北を偲んでいるのだが。

    月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也……by 松尾芭蕉。

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    本日の服装。友人らに褒められたので、帰宅後、撮影。この間、レインツリーのフード・バザールへ赴いた際、特設コーナーで販売されていた名もなきブランドの、リーズナブルな服。ワンピースとジャケットが一体化している。コットンが柔らかく着心地もよく、まさに掘り出し物、だった。

    マスクは先日も動画でチラッと紹介したKAVERIのもの。昨今、マスクは完全にファッションの一部と化しており、選択肢も豊かなり。

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    料理の写真は、いつもミーティングをしているUBシティのオークウッドにて。新しいシェフが招かれ、アジア料理を提供している。日本料理も大好きなグルメな友人が、メニュー作りにも携わっていることから、かなり洗練された内容だ。マグロのタタキや個性豊かな寿司なども美味! 

    写真に撮りきれないほど、次々に試食の料理が出てきて、お腹いっぱいのランチタイム……。

    我が友人らが日本の印象を語る動画も作っている。ぜひご覧ください。

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    昨日、工芸品フェアへ赴いた帰路、2、3年ぶりにモスクロードにあるALBERT BAKERYに立ち寄った。創業1902年の老舗ベーカリー。パンだけでなく、サモサやフライドチキン、パフ類などのスナック、焼き菓子、ケーキ、インド菓子なども揃う店。

    以前はこの店やトムズベーカリー、あるいは自宅でパンが主流だった。最近では、小洒落たアルチザン・ブレッドが手に入るようになり、この店で買う機会は激減していた。

    午後3時から開店という変化球が個性的なこの店。久しぶりに、焼き立ての、おなじみBRUN BREAD、それからマトンパフ&チキンパフ、サモサを購入。どれも結構、おいしいのだ。食べ過ぎ注意だけれど。

    食べ過ぎといえば思い出す。あの濃厚な、油まみれのラマザンの夜……。

    ふと思い立って、このところすっかり更新が滞っている『マルハン家の食卓』ブログを開いたら、10年前に「ローカルフード探検隊」をやっていたときの写真が出てきた。ラマザンのムスリムフードを堪能すべく、油と煙にまみれながらのお買い物。いやはや、すごかった。

    野良牛に攻撃されて、買い物カゴを奪われそうになった。ムスリムが暮らすエリアの野良牛は、比較的、目つきが悪く、攻撃的なタイプが多いように見受けられる。諸々、待遇の違いがあるのだろう。

    懐かしいので、阿呆な写真も転載。当時、シャールク・カーンが役作りのために8パックを作り上げたことが話題になったこともあり、つい、やってしまった。

    新旧混沌の世界が共存し、瞬時に時間旅行が楽しめるのもまた、インド生活の面白さ。歳月の流れの感覚は、ますます伸びたり縮んだり。変幻自在に渦巻くインド。

    *当時の記録は以下に残している。
    https://museindia-fuoes.wordpress.com/2015/07/03/albert/

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    熟した胡椒粒が、彩り豊かに美しい。庭の、ヤシの木のたもとに、小さな胡椒の苗を植えてから、多分10年は経つだろう。とてもゆっくりと成長した、そのツル科の植物が、やがて実をつけるようになって久しい。初めて収穫した時には、自分の庭で胡椒が穫れることが、ひどく特別なことに思えて、うれしかった。

    大航海時代、この国の香辛料や宝石は、欧州人の垂涎の的だった。風味を添えることにも増して、天然の防腐剤としての効果が珍重された。それがやがて、植民地化へと結びつく。胡椒が金(ゴールド)と同等の価値で扱われてた時代もあった。

    いつもなら、年末に収穫するところ、今年は、熟して赤い実が増えるのを待ってみた。今回の収穫量は少ないが、実がしっかりと、質がよい。赤く熟すると、辛味が軽減されるという。ちなみに、ホワイトペッパーは、この赤い胡椒の皮を剥いだものだ。

    そろそろいい塩梅だろうと収穫した先週末。その赤い粒を味見して驚いた。ほんのりと、果実のような甘み!

    ……が、油断していると、あとから来る辛味!

    ヒマラヤの岩塩、ピンクソルトと、オーガニックのレモン(インドのレモンはライムのよう)をたっぷり用意。胡椒をベーキングソーダで洗い、乾燥させて、選別しながら瓶に詰める。一旦、湯に通したこともあったが、黒くなってしまうので、今年はやめた。

    たっぷりの塩を振り入れ、黙々とレモンを絞って瓶に注ぐ。案の定、レモンが足りない。毎年、同じ失敗を繰り返している気がする。改めて、レモンを注文し、続きは明日。

    まさに「あらゆる料理」に応用できるこの胡椒。以前は、ご近所さんに配ったり、希望するミューズ・クリエイションのメンバーにもおすそ分けをしていたものだ。

    思えばこのヤシの木も、2007年に引っ越してきたときには、わたしの背丈ほどしかなく、わたしの「太もも」くらいの「細さ」だったのだ。自然の姿の変遷に、歳月の流れが偲ばれる。

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    昨日は、久しぶりに、カステラと、ショートブレッドを焼いた。カステラを泡立てているとき、電動の泡立て器が壊れた。

    過去9年間。いったいいくつのカステラを、スポンジケーキを、泡だててくれただろう。大雑把ながらも、本当に、いろいろなお菓子を作ってきたものだ。

    ミューズ・クリエイションの活動日は毎週金曜日だった。メンバーに自宅を開放し、手工芸品を作ったり、歌ったり踊ったり、してきた。2012年以来、毎週20名前後が平均だった。

    少ない時は10名前後、多い時は40名近く。あの賑わいはまた、延々と続けられる類のものではなかった。方向性を見直そうと思っていた矢先のロックダウン。いろいろなことが節目であり、潮時でもあったと切に思う。

    お菓子といえば、常に大人数分を焼いてきたから、数人分を作る気にはならず。今回は半分以上が「贈り物」。残りは夫とわたしで、味わう。

    朝食の後、淹れたてのコーヒーを飲みながらのショートブレッドやカステラは、殊の外、おいしい。写真を撮るために、2つ一緒に盛り付けていたはずだったのに、うっかりどちらも食べてしまった。

    ダイニングルームを書斎にしてからというもの、広いテーブルで作業をするのが楽しい。ノートを書くとき、コンピュータに向かうとき、本を読むとき、あちこちに移動して気分を変える。座りっぱなしはよくないので、立って書き物ができるよう、台を設置している。

    子どものころから「机」が好きだった。勉強は好きではなかったが、「机に向かう」と心が落ち着いた。だから、ホテルに泊まるときなどは、たとえ1泊でも「机の使い勝手のよさ」が、部屋の印象を左右する。テレビの画面が机を占拠しているようなところは、好きではない。

    子どもたちには、可能な限り、広い机、もしくはテーブルを与えることを勧めたい。理由はあれこれあるが、とりあえず、記しておく。

    読書コーナーを設けようと、窓辺に丸テーブルを置いた。気がつけば、JACKが丸くなってる。猫らにとってもこの気候は、極楽であるに違いない。

    さて、来週は今年最初のセミナー。テーマは『インド国憲法の草案者、アンベードカルとインド仏教、そして日本人僧侶、佐々井秀嶺上人』
    90分にまとめるべく、資料を改めて整理しなおそう。

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    昨日は、COVID-19パンデミックに突入して以来はじめて、人々が集うバザールに足を運んだ。快晴の土曜日、会場となったRAINTREEの庭は大勢の人々が行き交う。30余りのヴェンダーは、ビジネスとプライヴェート、双方がみられた。料理を提供している飲食店もあれば、家族や友人同士で手作りの菓子などを売っているところもある。

    店の人たちと言葉を交わしながら、わたしはひどく感動した。若者たちが、まぶしいほどの笑顔で、自分たちの商品を誇らしく語り、販売している。

    ナガランド州出身の若者らは、伝統的な牛肉や豚肉のピクルス、発酵大豆や筍の漬物を売る。マンガロールにカカオの農園を持つという青年は、無添加、無香料、天然の砂糖ジャガリを使った「健康的な」チョコレートを売る。5、6年前までは、国産カカオ(ケララ界隈)のチョコレートといえば、モサモサしていたが、今や滑らかなものが普及し始めている。天然のカカオの酸味もあり、ヘルシーな味わいだ。ジャムを売る19歳の女子たちは、有機栽培の果物を、ジャガリと普通の砂糖、好みに応じた2種類を売る。

    そして目にとまったのが亀の子束子風! 

    ココナツ関連の商品を地元の職人から卸してもらい販売している青年が、なんちゃって亀の子束子を販売しているではないか!

    実は数年前の一時帰国時、「曲げわっぱ」を購入した際、亀の子束子で洗うことを勧められて購入した。かれこれ30年近くぶりに使う亀の子束子の使い勝手のよさとエコロジカルさに感銘を受け、実はいろいろ調べていた。亀の子束子のサイトを確認し、作業工程の動画も見た。原材料はパームヤシ。このあたりにごまんとある素材だ。

    ソーシャル・アントレプレナー的なコンセプトで、この亀の子束子の技術をインドに取り入れ、広く普及できないものかと思い続けており、実は折に触れて、友人らにも話していた。誰か「亀の子束子プロジェクト@インド」やりませんか? その前に、特許の問題もあるだろうから、元祖「亀の子束子」さんに相談せねばならないだろう。

    ……と書き始めればきりがない。動画撮影もしているので、のちほど編集しようと思う。

    過去15年間のインドにおけるライフスタイルの変遷は、自分自身の経験を通して、1991年市場開放以降の約30年間のについては、市場調査などの仕事を通して情報を収集し、自分なりに知見を育んできた。もちろん広大な国家ゆえ、あくまでも一例ではある。

    インドは欧米、日本を含む先進諸国とは異なる「次元」と「順序」で変化を遂げている側面がある。たとえば電話。日本は、大半の国民が、①固定電話→②留守番電話→③ポケベル→④携帯電話(ガラケー)→⑤スマートフォン……という経緯を長い時間かけて辿ってきたが、インドの場合はそこにも多様性がある。①固定電話が全世帯に行き渡る前に、一気に④⑤を手にした人も、大勢いる。

    エコロジカルやオーガニックといった概念にしても然り。日本よりも遥かに早く「原始に戻れる」土壌がある。つい数十年前まで素焼きのカップでチャイを飲むのが普通だったし、南インドでは、バナナの葉が皿として使われる伝統がある。自然に還る素材が今でも、身近にたくさんある。エコロジカルなビニルやティッシュ、トイレットペーパー、洗剤やシャンプーなどのFMCG(日用消費財)なども、草の根から瞬く間に市場に参入、オンライン(ソーシャルメディア)で顧客を確保。アマゾン・インディアを見れば一目瞭然だ。

    利便性の高いインスタントやレトルト食品が急増した時代もあったが、受け入れられないまま淘汰されたものも多い。冷凍食品が普及しないのは、コールドチェーンの不備の問題もあるが、そもそも冷凍食品は歓迎されないからだ。いつ作られたわからない添加物の多い食品や冷たい料理も歓迎されない。

    貧困層子女向けの世界最大の給食センター、アクシャヤ・パトラは、「作り立ての温かい料理」を届けるところに大きな意義を見出す。ムンバイの弁当配達人「ダッバワーラー」が、英国統治時代からずっと続いているのは「時代遅れ」だからではない。一方で、できたての料理を届けるSWIGGYなどの出前サーヴィスは、あっという間に浸透した。

    インドでは「おばあちゃんの知恵」的なライフスタイルを尊重する若者が多い。コミュニティごとの、家族ごとの、食文化を引き継ぐことにもつながる。もちろん、新しいものもどんどん取り入れながら。「不易流行」と「知恵」がこの国ライフを支える様子を目の当たりにしてきた結果、このキーワードがわたしの今後の人生のテーマになった。

    緩やかに変化を遂げる時代と、突然変化する時代とが、緩急を付けながら流れる中、このパンデミックは、間違いなく、大きな転換期だろう。

    FacebookやInstagramを通しても、「これはすばらしい」という商品が、常時、目に飛び込んでくる。インドは尽きない。

    *ほとんどの商品がオンラインなどで購入可能。ここで紹介しているものは、すべておいしかった。

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    いくらなんでも、外出しなさすぎた2020年。

    旅が好きだ……という一方で、出不精の側面もあるわたしは、家で過ごすことに、あまり抵抗がない。昨年3月下旬からのロックダウン以降、空に飛べないのであれば、制限の多い中、近所をうろうろしても、さほど楽しくない……と思っていたが、今年に入って、危機感を覚えた。

    頭の回転が悪くなっている。記憶力が低下している。猫らと戯れている場合ではない。刺激を与えねば。

    ……かくなる次第で、昨日は、約10カ月ぶりに、インディラナガールへ出かけた。自宅から5〜6キロのご近所、バンガロール市街東部。30年くらい前までは、閑散とした住宅街だったが、今は「ちょっとした繁華街」だ。

    南北に横たわる目抜き通り、100フィートロードは、無理やり例えるなら、東京の表参道、福岡の天神西通り、といった位置づけか。

    100フィートロードに交差するCMHロードや12th Mainロードにも、ブティックや飲食店が軒を連ねる。過去16年を振り返るだけでも、栄枯盛衰は著しい。10カ月も足を運ばなかったのは初めてのこと。潰れた店が多いだろうと、覚悟はしていた。

    祝日とあって交通量は少なく、速やかに流れる車。車窓からの光景は、さほどの変化なく、人々の往来もある。

    行ったことのない店でランチをとろうと調べていたら、天井が高くて雰囲気の良さそうな東アジア料理の店を見つけた。開放的な空間が好きだという理由だけで決めた。

    そこは、「アムステルダムの運河沿いの家」並みに、間口が狭くて奥行きのある構造だった。ちなみにアムステルダムの間口が狭いのは、輸送に使われる運河に面している家は、その長さに応じて「間口税」が課せられていたため、狭く建築される傾向となった。

    メニューを見て選択肢に悩む。MSG(化学調味料)不使用ということなので、珍しくラーメンを頼んでみた。決して「おいしい!」とは言えなかったが、海鮮スープがいい味だった。が、もう来ることはないだろう。

    その後、Nature’s Basketへ。この店は、2005年、ムンバイ拠点のゴドレージ財閥のCEO夫人が立ち上げた高級スーパーマーケット。輸入食材を扱うスーパーマーケットのパイオニアだ。ムンバイと二都市生活をしていたころ、我々夫婦の住まいは、南ムンバイのカフパレードだった。道路を挟んで目の前にワールドトレードセンターがあり、そのグランドフロアにオープンしたばかりのNature’s Basketがあった。ずいぶんお世話になったものだ。

    ちなみに、Nature’s Basketは、2019年、RPサンジヴ・ゴエンカ・グループの小売事業部門であるスペンサーズ・リテールに買収されている。
    昨日はあちこちの店を回る予定だったのに、この店で、ずいぶん長い時間を過ごした。商品を手にとって吟味することの大切さを、久しぶりに思い出す。

    利便性を追求しすぎると人間はダメになる的なことを、あれほどガンディ先輩から口酸っぱく言われていて、それをさらには、自ら若い世代に伝え続けているにも関わらず。衛生面には気をつけつつも、外に出ねばならぬと痛感する。

    店内をじっくり眺めつつ、お気に入りのスナック菓子(ムンバイの老舗)やバンガロール郊外で製造されている本気ポークソーセージ、先日「歯」の動画で紹介した高品質ケララ産チョコレート、引きこもりライフで不可欠となったバンガロール産シングル・モルトのAMRUT FUSIONなど、あれこれと買い込む。

    そして、お気に入りのカフェ、LAVONNEへ。ここは、バンガロールに古くからある製菓学校に付属するカフェで、フランス風の焼き菓子やパンなどが楽しめるのだ。

    義父の命日に買ったのと同じ白い菊が上品に飾られた、大きなテーブルに席を取る。久しぶりにスイーツを味わい、カフェラテを飲む。傾き始めた日差しの眺めも心地よく、旅をしているような気分になる。すいぶん、長居をした。夫の好物、エクレアとチーズケーキをお土産に買った。

    他に、ブティックなどを巡るつもりが、ランチと買い物、そしてカフェで終了してしまった。遠くへ旅に出られずとも、身近にある魅力的な場所を、これからは彷徨ってみようと思う。

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    The AYUSH Ministry says taking ‘AYUSH KWATH’ formulation can help boost the immune system against viruses, including the novel coronavirus that causes COVID-19.

    我が家では、更に、ターメリックとハチミツを加えて飲んでいる。ちなみにコショウやシナモン、ショウガなどは、身体を温める効果のある「ガラム・マサラ」。ほかにもカルダモンやクローヴなど、手元にあるガラム・マサラをブレンドして飲むだけでも、効き目がありそう。

    ……ってことは、マサラ・チャイを飲んでいれば、いいような気がしないでもない。サプリメントも販売されているが、新鮮なスパイスを使ったほうが効果は高そうだ。

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    あと2週間で2020年が終わる。

    季節感のないデカン高原。年の瀬の気配がない。

    今年はもう、クリスマスツリーも出さない。

    自宅でパーティを開くこともないだろう。

    せめてもの思いで、フルーツケーキを焼くことにした。

    米国在住時に買ったマーサ・スチュワートのクッキングブック。

    もう、幾度となく作ってきたはずのレシピ。

    全部、材料を整えて写真を撮った後に思い出した。

    刻んだドライフルーツは、アルコールに漬けて、一晩、寝かせねばならなかったことに。

    ゆえに、今日は、せっせとドライフルーツを刻んだ。

    クリスマスバザールで販売するために、ミューズ・クリエイションのメンバーと、大量に作ったことを思い出す。

    レシピでは、コアントローを使うことになっているが、切らしている。

    アプリコットやオレンジのウォッカ、リモンチェッロ、それにインドのダークラム、オールドモンク(我が家の常備酒。我流おかし作りに不可欠)などを取り出す。

    それらを少しずつ味見しながら(!)ブレンドする。

    そして、ブレンドされたアルコールに、ドライフルーツを浸す。

    明日、焼く。食べごろは、味がしっとりなじんだ1週間を過ぎたころ。

    ちょうどクリスマスのころには、おいしく食べられることだろう。

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    久しぶりに、夫婦揃ってのソーシャル・イヴェント。

    ワイン・テイスティング@OLIVE BEACH

    久しぶりに、ちゃんとした服を着て(!)の外出。

    ここ数年、お気に入りのブランド、KAVERI。

    麻の風合いがすてきで、着心地もよい。

    チェンナイ発のブランドで、ムンバイにも専門店がある。

    バンガロールではシナモンでも少し、取り扱っている。

    世界各都市のセレクトショップでも取り扱われている模様。

    オンラインでも買えますよ。

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