ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

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    とてつもなく久しぶりに、餃子を作った。どれくらい久しぶりかというと、前回がほぼ記憶にないくらい。10年くらい前かもしれん。

    久しぶりすぎて、包み方の要領をすっかり忘れてしまうほど。

    インド移住まもないころ、自分で皮を作ったが、伸したりするのが面倒だったという印象しか残らず、我が家の食卓から「餃子」は消えていた。
    インドには、精肉業者が販売する、そこそこおいしい市販の冷凍餃子もあるが、挽肉系は概ねMSG(化学調味料)入りなので、アレルギーのあるわたしは避けている。

    ロックダウンに入ったあと、利用し始めた日本食材の卸売店Daily Needs。この数カ月間というもの、刺身用のサーモンやカンパチ、アマダイをはじめ、枝豆や海苔、鰹節を調達するなど、たいへん重宝している。

    そして先日、なんとなく、餃子の皮を買ってみた。そして昨日、餃子を作ることにした。

    挽肉を使うのではなく、いつものポークショップで買ったコリアンスライスの豚バラ肉、ネギ、玉ねぎ、ニンニク、酒やみりんに塩醤油、無添加の出汁パックの中身など、おいしくなりそうなものを全部適当にブレンダーに入れて攪拌。最後に片栗粉を入れて混ぜ合わせるという、ワイルドな独自レシピで作ってみたところ……。

    おいしい。こりゃおいしい。夫、大喜び。

    これまで餃子を作らずにいた歳月を悔やむほどに、お手軽においしい。

    Gourmet Gardenの葉っぱ系を4種類ほど、適当に混ぜ合わせて盛り付ける。餃子に味がしっかりついているので、サラダには調味料不要。ワシワシと野菜を食べられる。

    昨夜の残りをランチタイムに再び焼いた。夫、再び、大喜び。

    これからは、たまに作ろうと思う。

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    1週間前、無農薬の野菜をオンラインで販売している「Gourmet Garden」の農場見学へ行った。先週はセミナーに集中していたため、ようやく昨日、編集をした。

    農場見学のレポートだけでは、このビジネスがいかに画期的かということが伝わらないので、インドにおける農作物の変遷やオーガニック市場の実態についても、個人的に知る限りにおいて、言及した。

    1980年代に慢性骨髄性白血病を発症した義母アンジナは、当時、抗がん剤治療を受ける代わりに、無農薬の野菜、特に麦の若葉を摂取することで延命した。自らオーガニック野菜を育てる「マルハン農場」を作り、クリニックを開設し、病に苦しむ人たちを助けていた。

    そんなエピソードも織り交ぜつつ、後半で、農場の様子や、創業者へのインタヴューなどをレポートしている。つい先日、購入したばかりのGoProという動画用カメラで撮影してみた。

    「初取材」はたいへん難しかった。GoProは映像が揺れないはずだが、わたしの動きがよほど雑なのか、映像がぶれる。見苦しい箇所は極力、カットしたが、今後は経験を生かして練習したい。

    *動画へのリンクはコメント欄に記載するので、ぜひご覧いただければと思う。

    00:06 ●坂田の個人的な経験に基づくインドのオーガニック食品事情
    03:19 ●1980年代、無農薬野菜を育て、白血病と闘った義母ANJNAのエピソード
    05:35 ●Gourmet Garden 農場見学の経緯
    06:50 ●成長し続けるインドのオーガニック市場。その、ごく断片的な情報を参考までに。
    08:24 ●お待たせしました! 農場です!
    12:31 ●Gourmet Gardenのコンセプト
    13:29 ●このビジネスをはじめた動機は?
    14:35 ●ほかにも見学のファミリーが来訪/帰路、ブリュワリーでランチ

    【動画のナレーション原稿】

    ●坂田の個人的な経験に基づくインドのオーガニック食品事情

    2020年11月21日土曜日、快晴。この日、我々夫婦は、バンガロール郊外にあるオーガニック農園、グルメ・ガーデンへ赴きました。グルメ・ガーデンはちょうど1年前、2019年11月に販売を開始。我が家では、インドがロックダウンに入ったあと、今年の4月ごろから頻繁に利用するようになりました。

    昨今のインドでは、オーガニックの野菜が手軽に購入できます。わたしはインド移住当初の15年前から、週に1、2回、農家から直接届く野菜を販売するオーガニックショップを利用したり、あるいは、比較的農薬の使用が少なく安全な野菜を提供しているナムダリーズで購入してきました。ナムダリーズは、スィク教徒が経営するヴェジタリアンのスーパーマーケットで、バンガロール市街にいくつもの店舗があります。

    インドでは、10年ほど前から、Eコマース、すなわちオンラインショッピングが急成長し、2011年創業のビッグバスケットをはじめとするオンライン・スーパーマーケットなどでも、オーガニックの野菜が購入できるようになりました。ビッグバスケットの場合、独自ブランドのフレッショーほか、彼らが直接契約している農家から届くので、ある程度の鮮度が保たれています。野菜や果物の選択肢は少ないものの、特に不自由を感じることなく、健康的な食生活を送れています。

    わたしがインド移住当初から、市井で出回る野菜を避けてきたのは、インドでは農薬が過剰に使用されているケースがあるからです。遠く歴史を遡れば、インドの野菜は農薬とは無縁でした。インドでは古来から、防虫効果のある「ニーム」と呼ばれるマホガニー科の樹木のオイルなどを用いて、農作物を栽培してきました。

    ところが、1961年にインドで大飢饉が起こります。当時、世界各地で「緑の革命(Green Revolution)」と呼ばれる農業革命が起こっていました。品種改良された種子と化学肥料を大量投入して穀物の生産を向上させるものです。インドでは、1960年代半ばににインディラ・ガンディによって採用され、パンジャブ地方を皮切りに導入されました。

    緑の革命は、農業の大増産を達成し、干ばつや飢饉から人々を救ったという点が認められる一方、農地は化学肥料や農薬によって毒されてきました。昨今では、その持続可能性が問われています。中でもインドでは、モンサント社の種子と農薬を使用した「木綿農家の悲劇」は未だに取り沙汰され、解決からは遠い社会問題になっています。この件については、別の機会に言及したいと思います。

    人間や大地に害を与える、すなわちサステナブルではない農業に異議を唱える人は、インド全国各地にいて、実際にオーガニック農園を運営したり、市民活動を展開している人もいます。わたしもこれまで、幾度となく、そのような人たちが主宰するマーケットなどを訪れてきました。

    ●1980年代、無農薬野菜を育て、白血病と闘った義母ANJNAのエピソード

    実は夫アルヴィンドの母、アンジナもその一人でした。彼女は1986年、43歳のとき、慢性骨髄性白血病と診断されました。アルヴィンドが12歳のときです。診断された直後より、医師の薦めに従ってキモセラピー(抗がん剤)による化学治療を受けましたが、その激しい副作用に、心身とも弱ってしまいます。

    西洋医学の療法に疑問を持った彼女は、残された歳月を「自分らしく」生きるため、命の「長さ」よりも、命の「質」を選び取る決意をしました。ドナーを受けるべく夫ロメイシュと渡米するも、適合せず、落胆しつつも自分に適した治療法を模索。

    アメリカ先住のネイティヴ・インディアン居住区、確か、セドナだったと思います。そこへ赴き、「スマッジ」と呼ばれる「ハーブを燻す煙で体内を浄化する」ということもやったようです。今年の1月に急逝した義父ロメイシュ・パパが「あれは煙たくてたいへんだった」と話していました。

    ボストンに住むいとこのアマルジートの勧めでたどりついた食事療法を取り入れることにしました。やはりボストンで活動されていたアン・ウィグモア博士のメソッドです。そこに滞在してさまざまを学んだあと、インドに帰国。実業家だった父親の土地を分けてもらい、ヤムナナガールにオーガニックの農園を作りました。

    そこで作った有機野菜を、自分たちだけでなく、同じように病に苦しむ人たちにわけていました。夫によると、義母は体によいということで大豆から味噌も作っていたそうです。

    義母はキモセラピーに頼らず、その後7年間、生きました。その間、彼女は自分と同じような病に苦しむ人たちのためのクリニックを開き、多くの人たちを救いました。そのときのことは、当時の女性誌にも取り上げられています。

    ●Gourmet Garden 農場見学の経緯

    ところでなぜ、グルメガーデンの農場を見学に行くことになったのか。実は先日、グルメガーデンからディワリのギフトで野菜やスパイスの詰め合わせを送っていただいたことを、フェイスブックに投稿していました。近々、農場見学に行きたいとのことも記していたところ、グルメガーデンに投資をしている日本の投資会社の知人がそれを読んで、CEOのアルジュンを紹介してくれました。そこで実現した次第です。

    途中で道に迷いつつ、約1時間ほどで農園に到着しました。農園では、アルジュンと、共同経営者でチェンナイに拠点を持つヴィシャールが出迎えてくれました。昨年11月の開業以来、毎週末、顧客の農場見学を案内してきたそうですが、ロックダウンに入った直後から中止。この日は半年以上ぶりの久しぶりの見学だとのことです。

    アルジュンは1年前まで、ビジネス・コンサルティング会社のマッケンジー&カンパニーに勤務していました。わたしの夫も、大学を卒業した直後、ニューヨークのマッケンジーに勤務していたこともあり、初対面そうそう、話が盛り上がっています。アルジュンから「我々夫婦のなれそめ」を尋ねられ、マンハッタンで出会ったエピソード語り始めてます。立ち話をしながら、共通の友人が複数いることもわかり、楽しそうです。

    ●成長し続けるインドのオーガニック市場。その、ごく断片的な情報を参考までに。

    さて、インドでは、2000年代に入ったころから、穀類などを含むオーガニック食品の市場が成長しはじめており、2010年に入ってからは都市部を中心に、年率20%以上で成長し続けています。ただし、課題は多々あります。筆頭に挙げられるのは、仲介業者の介在、気候、ロジスティクスなどの問題でしょう。

    どんなに安全な野菜が収穫できても、農家から食卓までの介在者が多いほど、値段も上がりますし、野菜の品質管理も困難になります。昨今ではコールドチェーン、すなわち低温に保ったままでの物流方式も、構築されつつあるインドですが、まだまだ不完全です。特に盛夏の時期には、届く野菜が腐敗しているなどの問題もあります。

    グルメガーデンでは、自社農場で収穫した無農薬の葉野菜を販売すると同時に、直接契約した農家でつくられる野菜を販売しています。また、果物などは海外から輸入しており、これらはオーガニックでないものも含まれています。

    個人的には、グルメガーデンの農場で収穫される、無農薬や水耕栽培の葉野菜などを頻繁に購入しています。葉野菜は傷みやすいことから、これまでインドで入手するのは、簡単ではありませんでした。ゆえに、家庭料理でサラダを出す頻度は極めて低かったです。ところが、ロックダウン以降は、グルメガーデンのおかげで新鮮な葉野菜を頻繁に食べることができています。

    ウェブサイトにあるNATUROPONICとは、グルメガーデンのパテント、すなわち登録商標です。

    野菜は汚染されていないココピート(ヤシの実の繊維)や、浄水を用いて温室栽培されています。種子は日本やオランダから届く遺伝子組み換えでない、高品質のものだそうです。

    実際、わたしがグルメ・ガーデンを使い始めたころは、バンガロールは盛夏。彼らにとって、創業して初めて迎える夏だったということもあり、商品がすべて良質だったとはいいきれません。今でもたまに、許容範囲を超えて痛んだ野菜が紛れていることもたまにあります。ゆえに、パッケージの改良点や、今後、栽培してほしい商品のアイデアなども、消費者の目線から諸々、アドヴァイスをしてきました。

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    デザートは、パパの好きなアップルクランブルをアレンジして、パイナップル・アップルクランブルを焼いた。

    今朝、久しぶりにパイナップル・アップルクランブルを焼く準備をしているとき、Facebookの「思い出」が、そのことを教えてくれた。

    偶然にも、1年前の今日。

    楽しい夜だった。それがパパにとって、我が家での、最後の晩餐になるとは、思いもせずに。

    サイクロンの影響で、朝からずっと雨が降っている。

    肌寒い。無闇に眠たい。何もしたくない。そんな午後。

    シナモンの風味がほんのりと、甘酸っぱく柔らかな、りんごとパイナップル。

    そしてバターたっぷりいい香りの、クランブル。

    ぼやけた気持ちを温めてくれる、焼きたてのやさしい味。

    爽やかな風味のハーブティを飲みながら、二人向き合い、無口に、食べる。

    「おいしい」

    「おいしいね」

    とだけ、ときどき口にしながら。

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    なんて、青い空なんだろう。

    今日、郊外にあるオーガニック農場、Gourmet Gardenの農場見学へ行った。

    創業者のアルジュンとヴィシャルが案内してくれた。

    ちょうど去年の今頃、チルドレンズ・デーに稼働開始したという。

    当初は、毎週のように農場見学を実施していたらしい。

    今日は、ロックダウン後、初の見学実施日。

    途中で、家族連れがやってきて合流。

    「どこからいらしたの?」

    「コックスタウン」

    「え? わたしたちも」

    「コックスタウンのどこ?」

    「プルヴァ・カーネーション」

    「え?! わたしたちも!!」

    というわけで、偶然にも超ご近所さん。今年1月に引っ越してきたばかりで面識はなかったが、実は自治会のヴォランティアの件で、電話では話したことがあった。

    世間が狭すぎて笑える。

    オランダや日本から取り寄せられた「種」が発芽して、わたしたちの食卓に届いている。

    いろいろな葉っぱや、花や、新芽を味見した。おいしくて、楽しかった。

    帰路、久々に立ち寄ったブリュワリー。COVID19を忘れさせる開放感。

    ほどよい暑さと乾いた空気。そして涼風。ビールが最高に、おいしい。

    帰宅すれば、夕映えの麗しく、ほどよい疲労感。

    書きたいことが山とあるが、今日のところはこのへんで。

    農場は、GoProで撮影してきた。動画の撮影は難しい。ちゃんと編集できるかな。

    今すぐ取りかかりたいところだが。まずは、来週のセミナーの準備が最優先。後日、アップロードしたい。🍺

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    2泊3日の極小旅行@タージ・ウエスト・エンド。レイトチェックアウトをお願いしてぎりぎりまで滞在し、昨日の夕刻、自宅へ戻ってきた。深い緑の中を歩き、鳥のさえずりを聞き、スパでマッサージを受け、本当にリフレッシュできた。

    滞在中のことなどをもう少し記録しておきたいところだが、昨夜から藤井風の音楽を聴きまくっていて、すっかり時間を費やしてしまった。ひとまずは、写真をFacebookのアルバムに残して旅情を完結。

    帰宅して、週末の食料調達を忘れていたことに気づいたが、ロックダウンに入ってから愛用しているGourmet Gardenから「ディワリ・ギフト」として新鮮野菜と果物が届いていた。これはうれしい。

    先日、創業者の訃報を記したファーム同様、ここもまた、水耕栽培の葉野菜や、新鮮なオーガニックの食材などを提供している。

    ディワリの季節には日本のお歳暮よろしく、各方面からギフトが届く。甘すぎるお菓子やスナックの類は、我々夫婦では食べきれないので、ドライヴァーやメイドに渡すのだが、こういう贈り物は、目新しくはないものの、実用的で、とてもうれしい。

    特に、心惹かれたのは、手書きのメッセージカード。Co Founder の2人の名前が記されている。誰かが代筆したのだろうけれど、それでも「手書き」というのは、目を引くし、温かみを感じるものだ。

    しかも、そこには「これまで◯回、注文してくれてありがとうございます」と、そのメッセージが完全な雛形ではなく、一人一人を意識して書いていることがわかる。

    わたしは個人的に、昔から、年賀状にせよなんにせよ、手書きのメッセージを大切にしてきたこともあり、こういうカードは受け取るのもうれしい。最近では受け取ることも、送ることも激減したが……。

    ARAKUコーヒーは、CEOが夫の友人ということもあり、北欧はノルウェーの家具&インテリアのブランドAnderssen & Vollの、すてきなオリジナル・マグカップが届いた。これにも手書きのメッセージが添えられていて、思わず和む。

    わたしは、何かをいただいたり、お世話になった際には、なるたけ一両日中に、お礼のメッセージを送るようにしている。それは受け取りましたというお知らせにもなるし、何より、わたし自身が逆の立場だったとき、反応をもらえたほうが、うれしいからだ。

    尤も昨今では、そういうやりとりは希薄になっているようなので、あくまでも個人的な価値観ではあるのだが。それでもお礼を伝えるのは悪いことではないと思い、Gourmet Gardenへお礼のメッセージを送ったら、すぐに返信がきた。

    Gourmet Gardenに限らず、こういう「温もり」を伝えてくれるところは、反応が早い。企業だけでなく、非営利団体、個人と遍く同様の傾向だ。

    それは「多忙」云々の問題でも、マーケティング・ストラテジーの側面からの損得勘定とも言い切れぬ、優先順位の置き方の問題だとも思う。

    国境を越えて、近い感性の人たちとやりとりをしているような気がして、気持ちが和む。

    無論、Gourmet Gardenに関して言えば、ビジネスはビジネスに違いないので、例えばわたしの購入履歴から、これまで購入していない商品を混ぜることで、それがサンプルとなり、新しい商品購入の道を広げる契機にもなる。スパイスなどは今まで購入していなかったが、試してみてよかったら、買うことになるだろう。ちなみに黒胡椒は、我が家は「自家栽培製」が山ほどあるので購入不要だが。

    こちらの農園も、いつか見学に伺わせて欲しいと思う。

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    昨年5月、毎年恒例ロンドン経由ニューヨーク旅の帰路、ロンドンからアイルランドへと飛んだ。緑濃く、ギネスビールやウイスキーがおいしい国。ドライヴ旅の記憶も懐かしく、ウイスキー蒸留所見学も忘れがたく。

    あの旅を機に、ウイスキーへの愛着が沸いた。ロックダウンに入ってから半年あまり。夜、寝る前に、バンガロール郊外の蒸留所AMRUT産のウイスキーを、ストレートで少しずつ飲むのが習慣になっていた。

    寝る前のアルコールには賛否両論あるし、夕食の前後にはビールかワインも飲んでいるし、飲みすぎないに越したことはないが、深夜、日記を書きながら、あるいは映画を見ながら、少しずつ飲むひとときは、「瞑想」と同様、心安らぐのだ。

    ロックダウンに入って以来、毎日「本当の」瞑想を行い、アルコールをほぼ摂取せず、減量したわが夫に比べ、妻は飲み食い活発で増量。お手軽筋トレをするも、痩せるどころかムキムキと重さを増して途方に暮れるが仕方ない。

    話を戻してウイスキー。8年前、AMRUTの蒸留所を見学した。5、6種類のシングルモルトほか、庶民向けの廉価なウイスキーも生産している。

    見学のときにおいしいと感じたのは、グローバルに評価の高いAMRUT FUSIONと、シェリー酒の樽で貯蔵されたものだった。

    わたしは、あまりお酒が飲めなかった20代のころから、シェリー酒は好きだった。ニューヨーク在住時の1999年年末年始、夫と南スペインのアンダルシアをドライヴ旅した際、シェリー酒(ヘレス)の産地であるヘレス・デ・ラ・フロンテーラまで足を伸ばして、「ティオ・ぺぺ」で有名なゴンサレス・ビアス社を見学したことを思い出す。

    ところで、自分が書いたAMRUT見学のブログを読み返すと、シェリー酒貯蔵のウイスキーは「2番目に気に入った」とあるが、わたしの記憶の中では1番おいしかったことになっていた。無論これは、インドでは販売されていなかったので諦めていたのだが……。

    実は先日、バンガロールの老舗超便利商店トムズ・ベーカリーのアルコールショップへ行き、AMRUT FUSIONを買おうとしたら、店のお兄さんが「これもお勧めですぜ!」と2つの箱を取り出してきた。

    なんと、シェリー酒貯蔵のウイスキーも国内販売されてはじめていたようである。AMRUT NAARANGIがそれだ。オレンジの皮とともに2年以上、貯蔵されたものらしい。ちなみにヒンディー語でNARANGIはオレンジの意味。

    そしてもう一つは、AMRUT TRIPARVA。箱には3つの蒸留機の絵。去年、ダブリンの蒸留所見学の際、アイリッシュ・ウイスキーの特徴を教わったことを思い出した。三回蒸留はアイリッシュウイスキーの伝統なのだ。

    どっちも欲しくなったが、FUSIONが1本約4000ルピーなのに対し、こちらは9999ルピー。国産アルコールとしては、最も高価な部類ではなかろうか。一旦、保留。近々、試してみようと思う。

    ●バンガロール産ウイスキーAMRUT蒸留所見学(2012年6月)
    https://museindia.typepad.jp/2012/2012/06/amrut.html

    ●アイルランド旅の記録(2019年5〜6月)
    https://museindia.typepad.jp/2019/%E6%97%85%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89/

    ●ティーリング・ウイスキー蒸留所 (TEELING DISTILLERY)
    https://museindia.typepad.jp/2019/2019/06/ireland-06-dublin-.html

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    贈り物が届く季節。友人が経営するBegum Victoriaの美味アルチザンチーズ。数年前に、バンガロールに工房を開いている。赤ワインと合いそうだ。

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    そしてJANAVI Indiaのすてきなストール。華やかな色を身にまとって、少しずつ、外へ出よう。

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    久しぶりにふわふわのロールケーキが食べたくなり、生クリームを調達しようとするも、あいにく新鮮なものが手に入らず。

    そのかわり、バターと小麦粉、砂糖(そしてほんのり表面に塩)だけで作れるショートブレッドを久しぶりに焼いた。

    この8年というもの、金曜日には毎週のように、大量のお菓子を焼いていた。そんな歳月も幻のよう。

    朝食のあと、淹れたてのコーヒーと、サクサク香ばしくバターの匂いがほどよいショートブレッドを味わう。朝の陽光がありがたい。

    さて、今週もまた、しっかりと、暮らそう。

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    朝な夕なに降り続く雨。しかもモンスーンの時節並みの降雨量。

    それでなくても歳月の感覚が狂っているのに、時空の歪みが益々加速する。

    毎晩記す「5年日記」で、過去の今日を確認し、Facebookの思い出機能に昔日の今日を懐かしむ。

    来月でインド生活15周年。すなわち過去、今の時期は毎年、日本へ一時帰国していた。

    ゆえに、次々と紐解かれ放たれる、日本での写真。

    * * *

    一昨日は、ご予定の半年遅れでバンガロールを離れる日本人駐在員氏のお別れ会。

    九州沖縄県人会のメンバーでもあった彼と、同会幹事と3名で、件の7 RIVERSにて場を設けるつもりだったのだが……。

    その後、引いて、足して、足して、足して、足して、結局、我々夫婦を含めて7名。

    ロックダウンとなって、俄然、利便性が高まり、充実度が加速したデリヴァリー事情。

    外へ出ずとも、おいしい食材が揃うようになって久しく。

    主賓に対してはまだしも、徐々に増えた参加者に対しては、もてなしすぎではあるまいか……と自問しつつ、

    アトランティックサーモンに、熊本県天草から届くカンパチやアマダイの刺身を準備する。

    このごろは、皮を剥いで刺身にするのにも、だいぶ慣れてきた。

    つまみは枝豆にトウモロコシ。

    その他、日本風の食卓に、韓国料理店アリランの大豆もやしや豆腐は不可欠。

    ダイナミック料理その1は、味噌やキムチ、酒みりん醤油などでマリネして柔らかくした豚バラ肉スライス肉(近所のポークショップで調達)を、大量の白菜と大根で煮込み、最後に豆腐やネギを加えたもの。これは、本当に簡単。

    その2は、もっと簡単で、これまたおいしい、最近我が家でブームのオックステールシチュー。

    ローストビーフを作ろうと、New frosty’sでビーフフィレのアンダーカットを購入した時、販売されていることに気づいたオックステール。これをスロークッカーに入れ、その他、ニンニクやトマト、玉ねぎなどを投入してグツグツと長時間煮込む。

    あとは、適当に塩や醤油、バルサミコ酢で味を整える、名もなき我流レシピ。

    オックステールのシチューをよく食べる日本人は、そうそういないだろうから、まあ、こういうもんなんだと出せばいいと思いきや。

    参加者のうち2名が、インドネシア生活経験があり、かの地ではオックステールが一般的だとのこと。知らなかった……。

    ともあれ、久しぶりの宴。飲んで食べて語って、適度にソーシャルディスタンスは保ちつつ。

    いつもなら、賑わう人々との写真も載せるところだが、なんだかんだと世知辛いご時世。

    世界が霞んで見える。言葉の向こうの表情が、表情の向こうの心根が、益々見えにくくなりて。

    元気で楽しい様子を載せるも憚られる、過剰にジャッジメンタルな世界はいつまで続くだろう。

    日本語にしにくい単語、judgemental。しかし、今、世間に叫びたいのはこの言葉だ。

    「過剰ジャッジメンタル 〜隠れ蓑〜」。椎名林檎の歌にありそうな。

    メガネのレンズを拭くように、パソコンやスマホの画面を拭くように、自らの目の曇りを日々、意識的に払拭しながら暮らさねばと切に思う。

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    もう、世間は早い時期から動き始めているのだが、我が家はすっかり外食から遠ざかっていた。

    しかしもう、そろそろ外へ出て、共存を加速せねば。

    日本人の友人夫妻とともに、TAJ MG ROADにオープンしたばかりの 7 Rivers Brewing Companyへ。

    このホテルも、15年前とはすっかり様変わりしてしまった。ここはかつてICE BAR があったところだ。

    惜しむらくは、お気に入りだったダイニング、GRAZEがなくなったこと。

    そのかわりに、カフェレストランが大規模化し、極めて開放的かつモダンになった。

    他の外資系ラグジュリアスホテルとの差別化が図りにくい、すなわち「似たり寄ったりで特徴のないおしゃれな感じ」になってしまった。

    あの、独特のコージーな感じ、パーソナルなサーヴィス、おいしい料理が好きで、ヴァレンタインズデーやバースデーなどに、よく利用していたのだが……時代は流れる。

    たまたま、注文を取りに来てくれたマネージャーらしき女性。この店は先月オープンしたばかりで……などと話を聞きながら、「GRAZEがクローズしたのは、本当に残念でした」話題を持ち出した途端、彼女の表情がエモーショナルになった。

    彼女はGRAZE創設時(十数年前)の立ち上げメンバーとして、ずっと裏方でマネージメントをしてきたらしい。相当、愛おしく思っていた店のようで、閉店は不本意だったよう。

    無念さを滲ませつつも笑顔で、しばしGRAZEのお気に入りメニューなどについて、語り合う。

    ビールは現在、3種類しか準備できていないとのことで、まずはテイスティングから。3人とも、American Pale Aleが気に入って、追加注文。
    アーリーバードな5時半ごろに集まって、軽食をつまみながら、会話は尽きず……。

    思えばこんな風に、リアルに人と会って、飲みながら、食べながら、日本語でゆっくりと語り合うことは、本当に久しぶりだったと思う。

    もちろん、話が通じ合う人たちとの会話だったからこそ、よりいっそう、とめどなかったのではあるが。

    モンスーンの時期でもないのに、このごろはまた雨が多く、豪雨がプールの水面に打ち付けて弾き、時間の感覚も、季節の感覚も、混沌として心もとなく。
    気がつけば10時半ごろだったか。ホテルを出れば、帰路の道路は各所で水没。まさに川面を走るような塩梅で。

    他の国のことは、他の都市のことは、わからない。

    しかしもう、ここは動いている。早くから動いている。

    わたしも、自分なりに注意を払いつつ、フィジカルに動き出そうと思う夜。

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    ミューズ・チャリティフェスト2020の開催にちなんで、バンガロールとチェンナイ、計6つの店にオリジナルの「ミューズ2020丼」を作っていただきました。丼の条件は、ヘルシーなもの。共通のモチーフとして花型のニンジンを添えることをお願いしています。

    まるで示し合わせたかのように、それぞれが個性あふれるヴァラエティ豊かな6つの特製丼が完成しています。特製丼はもちろんのこと、どの店も充実のメニューが用意されており、デリヴァリーにも対応しています。

    現在、当地に駐在されている方にとってはもちろんのこと、今後、赴任される方々にとっても、日本料理店の存在は、心強いものだと思います。どうぞ参考になさってください。

    書きながら思いつきました。6丼中、4丼を制覇された方には、ミューズ・チャリティフェスト2020オリジナルの、すばらしくすてきなTシャツをプレゼントします。味わった丼やご自身の写真と簡単な感想をお送りください。デリヴァリーでも構いません。muse.india@me.com
    Tシャツはこちらの動画で紹介しています。

    *店舗紹介や調理風景の動画や写真は、各店舗でご用意していただいています。基本的には試食動画のみ、ミューズ・クリエイション側で添付しています。体裁にばらつきがあることをご了承のうえ、お楽しみください。また、各店舗の情報は、動画下部の概要欄にリンクを掲載していますので、ご利用ください。

    0:00 ミューズ2020丼の背景
    0:37 MATSURI 祭/店舗紹介
    1:47 MATSURI 祭/調理風景
    3:25 MATSURI 祭/試食
    4:07 1Q1/店舗紹介
    4:40 1Q1/調理風景
    6:50 1Q1/試食
    8:00 HARIMA 播磨/店舗紹介
    10:53 HARIMA 播磨/試食
    11:33 AZUKI あずき/店舗紹介
    12:09 AZUKI あずき/試食
    12:55 SARASA 更紗/店舗紹介
    15:03 SARASA 更紗/試食
    16:26 KUURAKU くふ楽/店舗紹介
    17:37 KUURAKU くふ楽/試食