ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

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    ◉新たな試み。「ミューズ・チャネル (YouTube)」

    ロックダウン23日目。軟禁生活27日目。わたしは10年ほど前から、インドのライフスタイルに関するセミナー、レクチャーなどを実施している。テーマは多岐に亘る。

    これまで何度となく、オンラインで公開しようかと思ってきたが、諸々の理由から踏み切れなかった。しかし今回のロックダウンを受け、オンライン活用の重要性を実感した。

    「ミューズ・クリエイション」のNGO活動とは異なり、セミナー関係は坂田個人のビジネスの一環である「ミューズ・リンクス」のプロジェクトとして実施してきた。即ち、個人の利益を伴っての情報提供である。

    しかし、インドにおいては多くの人たちの生活が困窮している現在。個人の利益よりも、何らかの形で社会へ貢献できればと考えた。この「ミューズ・チャネル」の主旨は「インドのおける日本人社会への各種情報提供」及び「ローカルの慈善団体へのファンドレイジング(資金調達)」である。

    とはいえ、実はまだ、YouTubeの仕組みをよくわかっていない。ファンドレイジングに関しては、今後、支援先の情報を紹介し、寄付金の振込先などを紹介していこうと考えている。

    昨日、とりあえずは動画をアップロードしてみたが、改善点はたくさんある。示している商品が見づらいとか、話がすぐに横道にそれるとか。見やすくわかりやすくお伝えできるようになるまでは、まだ試行錯誤が必要だ。ともあれ、徐々に内容を向上させていくつもりなので、気長にお付き合いいただければと思う。

    なお、昨日は「インドでの健康管理/免疫力を高めよう」のテーマ を、15分未満の4つの動画に分断して録画した。

    以下のブログに、動画内で紹介した事柄の詳細がわかるリンク先を記載している。今後は、セミナーで使用している膨大な資料なども、何らかの形でオープンにしたいと考えている。

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    相変わらず、日々、ご飯を作っている。先日の北京ダックは飯テロ過ぎたので、しばらく料理の写真は控えていた。

    Freshtohome.comにそのときどきあるもので、何かしらを作る。エアフライアーで鶏のフライとフライドポテトを同時に作るというのは、極めて時短でおいしい。オーガニックの野菜は、ざっとタワシで洗えば、皮をむかずに食べられるからよい。

    パスタは、数種類を買い貯めているが、エンジェルヘアパスタは、茹で時間3分という短さが長所。パスタは、そうめんやうどんのように、茹でたあとに水にさらす必要がないので、浄水を節約できていい。別々に茹でるのが面倒な時は、薄いソースならば、パスタをそのまま投入して加熱すればよい。お吸い物的なスープの残りにそのまま投入して加熱するだけでもいい。超インスタントである。

    Freshtohome.comでは、現在、取り扱っている魚の種類が少なく、エビとかクラム(貝のむき身)など、取り敢えず買う。最小ロットが大きいので、小分けにして冷凍する。一昨日は、間違って牛乳を買いすぎたので、クラムチャウダー風を作った(あくまで我流)。

    たっぷりの玉ねぎをたっぷりのバターで炒め、ニンジン、ジャガイモを加え、ひたひたの水を加えて煮込む。火が通ったら、牛乳を加え、水で溶いた小麦粉を加えてとろみをつける。味付けは、塩胡椒と茅乃舎の「野菜だし」。これがもう、激ウマよ。簡単だから作ってほしい。まあ、ホワイトシチューみたいなものだな。「野菜だし」がなくても、玉ねぎに旨みがあるから、それなりにいけるはず。もちろん、コンソメなどでもよい。

    Gourmetgarden.inの新鮮野菜は本当に重宝! 今回のロックダウンを契機に買い始めたが、多彩な葉野菜をモリモリ食べられるのがいい。生だけでなく、たとえばヴィタミンC、E、Kなどが豊富な緑黄色野菜の王様ケール。そのまま食べると苦味があるが、ニンニクと炒めてトマトのざく切りを加えて調理すると食べやすい。

    モーニンググローリー(空芯菜)の葉は、オリエンタル風の味付けにすると日本米によく合う副菜となる。手に入るもので工夫しつつ、暮らしている。

    昨夜はYPOフォーラムの女子友の一人が誕生日だったので、Zoomで祝した。わたしが口を挟む余地がないほど、毎度、元気で饒舌な彼女たち。このフォーラムのメンバーになって丸3年。月に一度ミーティングをし、さまざまなパーティやセミナーなどイヴェントで顔を合わせ、年に2回、国内、海外の旅をしてきた。彼女たちのお陰で、得難い経験ができている。自分を前向きでいさせてくれる人たちは殊更に、大切にしたいと思う。

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    ロックダウン13日目。軟禁生活17日目。昨日も昨日で、いろいろあった。家にいるのに、いろいろあった。ジャイ子改めCANDYに酷似した野良猫が迷い込んできて、大騒動もあった。NORA姉さん発狂、ブラザーズは遠巻きに唸る。

    屋根の片隅で身動き取れず、情けなくもかわいい顔した、痩せた男子。餌を与えたい衝動に駆られるが、そんなことをしては居つかれてしまう。なんとか誘導して、塀から帰ってもらったが、このご時世、野良猫もたいへんなんです。

    そんな最中。アップロードを躊躇するほどに、ゴージャスな夕飯だった昨夜。

    「飯テロ」などという、テロをして軽く扱う言葉を忌避してきた我ではあるが。初めて使ってみる。

    これって、飯テロ、よね?

    品揃え少なく、「鶏肉」とか「魚の頭としっぽの搔き集め」とか「貝」みたいなものしかなかったFreshtohome.comだが、一昨日、ダック(鴨)を発見。

    思えば2年前の今ごろ、「なんちゃって北京ダック作り」がマイブームとなり、4回ほど作った。しかし、その後、瞬く間にブームは下火となり作っていなかったのだが……。

    選択肢少ない中、これは買うしかない。ちなみに1羽1000ルピー程度とお手頃だ。

    手順としては、
    1. ダックに「かけ湯」をする。
    2. 数時間、干す。
    3. オーヴンで焼く。

    これだけである。ただオーヴンで焼く際に、壮絶な脂が落ちてくるため、煙がすごい。換気扇が疲労困憊するほどすごい。この点は覚悟せねばならない。

    それからこのオーヴンはインド製。グルグル回る機能のおかげで、「自らの脂が全体に行き渡ってこんがり焼ける効果」を得られる。かなり使える。

    パンケーキ風は、マイダ(精製小麦粉)、アタ(全粒小麦粉)、2種類作ってみた。どっちもそれぞれ、おいしい。家にある野菜を切る。甜麵醬風の調味料(最後の1瓶)を開ける。

    しつこく書くと憎まれそうなので控えるが……超おいしかった。

    残りは翌日、焼き飯などに使う。骨はスープにする。最高。

    ナマステ🙏🏻

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    ロックダウン10日目。軟禁生活14日目。この特殊な時間の中で、しかし「オフライン」にして情報を断絶してしまえば、緩く穏やかな日々。手に入る限りの食材で滋養のある食生活をし、朝な夕なに庭の緑を裸足で踏みしめ、降り注ぐ陽光を浴び、猫らと遊び、映画を見、本を読む……。

    むしろ、贅沢な時間であると思う。ただ、そういうわけにもいかず、なかなか熟睡できない日が続いている。眠りの前にお香を焚きつつ日記帳を広げたり、夜の庭を歩いたり、猫らにぐいぐい擦り寄ったりして心を鎮め、眠るようにしている。

    ロックダウンに入るとわかったときには、片付けてしまいたいこと、新しく始めたいことなどを実行する契機だと思ったが、最初の数日で、普段よりも、何かしら、時間が足りないことに気づいた。

    メイドが来なくなって家事の仕事が増えたこと、夫がいるので三食の準備と片付けをせねばならないことを考えると、当然のこと。しかしここ数日は、少し手を抜くコツも心得てきた。

    気がつけば髪が伸びている。思えば、去年の10月に一時帰国したとき、福岡天神のヘアサロンでカットして以来、半年近くも伸び放題だ。スタイリストは斎藤工によく似た、だいぶすてきなお兄さんだった。思い出すだけで、顔がにやける。わたしの記憶の中ではもう、「斎藤工に髪を切ってもらった」ということになっている。

    書斎に籠って日々オンライン会議の夫。コーヒーやら果物やらを差し入れしようと、うっかり書斎のドアをあけると会議中。夫の背後に現れる妻。すっぴんで無造作に髪を束ね「アッパッパ」な出で立ち。見なかったことにして欲しいと思うこと数回。服を着てただけよかったが(!)、ほんと、気をつけねば。

    友人らはみな、そういう状況らしく、今日は友人から “SEXY SHIRT PARTY”の案内が届く。上半身だけでも、きちんと決めて会いましょう、的な。そもそもソーシャル(社交)が不可欠なインドの人々。家に大勢を招くことが日常のライフにあって、しかし当然ながら、それぞれが幽閉生活。ロックダウン下ではオンラインを通してのソーシャルがすっかり日常化している。

    冷凍庫のノンヴェジ食材(魚&肉)が少なくなってきた。FreshtoHome.comも稼働はしているが、先日記した通り今は鶏肉などだけ。こんなことならもっと魚を買っておけばよかったと悔やむが、そもそも我が家の冷凍庫は手作り猫餌の保存分でいっぱい。いずれにしても入らなかった。
    というわけで、鶏肉料理が続く。

    竜田揚げ風の味付けをして、エアフライヤー(ノンフライヤー)で加熱すると、鶏の脂が染み出して、いい感じに焼きあがる。油で揚げずに香ばしくできあがるので、本当に重宝している。

    ランチは、キャベツが手に入ったのでお好み焼きを。といっても、極めて我流につき、お好み焼き風。粉は全粒小麦粉(ATTA)を使う。お菓子やパンや精製小麦粉(MAIDA)を使うが、チャパティなどに使われるATTAのほうが、繊維質を多く含み、栄養価も高い。

    水とATTA同量(カップで計量)をボールに入れ、卵(一人1つ)、化学調味料を使わない天然だし、キャベツの千切り、貴重な豚バラのスライスを少々入れてじっくり焼くだけ。インドのキャベツは加熱に時間がかかるので(キャベツに限らず野菜全般)、じっくり加熱するのがこつ。白菜を使うと加熱時間が短くなり、しっとりしておいしい。

    トッピングはマヨネーズとしょうゆ、鰹節、のりなど。極めて簡単に、おいしくできる。が、ここに来て、我が家は貴重な「醤油」が欠乏直前。毎年2回、日本とニューヨークで調達してきたが、来月ニューヨークへ行くことは望めず……。

    インドでも醤油は手に入るが、クオリティが今ひとつ……。とはいえ贅沢も言っていられないので、ロックダウンが明けたら、醤油は調達せねばならない。野菜類は、種類が少なくても潤沢に手に入る。ポテトサラダはシンプルだけれど、心和ませるおいしさがある。夫がなんでも食べてくれる人でよかったと思う。

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    今までは、毎朝、ニンジンやフルーツをスロージューサーにかけ、コールドプレスジュースを飲んでいた。大量の素材を、メイドに皮を剥いたりしてもらい、ジューサーにかけていた。しかし今、「大量消費」が果たして正しいことだったのか、疑問に思い始めている。

    いつだったか、ヘルスケアに関するセミナーで、講師が話していた通り、自分で剥いて、しっかりと噛み締めて、食べる方がいいような気がしてきた。ジュースにするのは、「手軽に摂取するため」である。今、確かに暇ではないが、しかし急ぐ必要はない。面倒臭がらなければ、フルーツを切って皿に盛り付けるくらいの時間は十分にある。

    このほうが、視覚的な満足度も高い。ニンジンとジャガイモのスープも、おいしい。自家製パンも、おいしい。

    ぬか漬けも悪くない。キュウリは定番。昨日は「スイカの白い部分」を捨てずに切って漬けてみた。歯ごたえがあり、思いの外おいしい!

    冷凍していた骨つきマトン肉を解凍。トマトや玉ねぎ、にんにくなどとスロークッカーに入れてゆっくりと煮込む。放置しているだけでいいから便利。最後に味付けを整える。

    日本米が少なくなってきたので、バスマティライスで豆ご飯を作る。多めに炊いて、翌日、チャーハンにするのもいい。ニンニクやタマネギをバターで炒め、ご飯を炒めて塩胡椒をするだけでも、おいしい。さっと醤油をかけてもよい。

    日々、庭の花を摘んで、ダイニングテーブルに飾る。窓の向こうで蝶が舞う。それを猫らが追いかける。ジャンプする。たのむ、捕まえないでくれ!

    自分がアーミッシュになったような気分になっている昨今。このロックダウンが開けた後の世界の行方が気になる。

    今までと同じでは、あって欲しくない。

    http://www.museny.com/saijiki/saijiki0402.htm

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    朝は新鮮なフルーツ。

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    ある日のランチのパスタ。

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    ムスリムのご近所さんが自家農園の野菜をたくさんくださったので、お返しにショートブレッドを。

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    バンガロール郊外で作られる本気ジャーマン・ソーセージ、BON APPETITのポークソーセージ旨し。
    https://bonappetitindia.com/

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    昨夜のモディ首相の演説から24時間あまり。なんとも長い一日だった。

    COVID-19に関しては、もちろん感染しないように心がけてはいるし、過度に恐れる必要はないと、個人的には思っている。

    しかし、今、この世界を取り巻く事態は、敢えていうまでもなく「疾患」を取り沙汰する次元に留まってはいない。この状況を、どう理解し、咀嚼すればいいのか、よくわからぬまま、考えが巡る。

    少々考えすぎて、ここ数日は多分、熟睡できていない。そもそも、わたしが何かを考えたところで、何がどうにもならんことは、わかってはいる。わかってはいるのだが、考えずにはいられない。

    今こそ、ヨガのアーサナ(ポーズ)、プラナヤマ(呼吸法)、そしてメディテーション(瞑想)をすべきなのだろうが、今日は雑念が渦巻いていた。

    いつもなら、毎週金曜日はミューズ・クリエイションの活動日。STUDIO MUSEと称して、我が家をオープンハウスにしている。しかし今日は、会合自粛の趨勢で、ご近所の自治会からも、「必要不可欠な場合を除いて、ゲストを招かないように」との通達を受けている。それでなくても目立つ平たい顔族。今はおとなしくする時期である。

    メンバーからの提案で、今日は初めて、ZOOMというアプリを使ってのオンラインSTUDIO MUSEを実施した。参加者は8名。互いに近況報告をしたり、情報を共有したりの会話が、想像以上に速やかに進み、瞬く間に2時間がすぎた。

    猫を飼っているメンバー(わたしを含め3名)は、画面で猫を見せ合ったり、あるいは窓の外の光景をシェアしたりと、それぞれの家庭の雰囲気が背景から伝わってきて、とても新鮮だった。

    我が家はといえば、途中からマキシマム男が、嫌がるNORA姉さんを抱えて乱入、挨拶をする。

    実は今朝、ミューズ・クリエイションのメンバーでもあるJICA青年海外協力隊の2名、通称「養蚕ボーイズ」の齋藤さんと真加部さんが、本部からの指令で急遽、明日深夜の便で日本へ帰国することになったとの連絡があった。

    メンバーとの別れには慣れている。寂しくはなるが、それは仕方のないことだと思っている。しかし、今回のような事情で、志半ばで帰国を余儀なくされる若者らに対しては、異なる感情だ。

    わたし自身、本当は今週の水曜日に、2カ所の養蚕農家のうち、1カ所を訪問取材するつもりでいた。しかし、外出の自粛要請に伴いキャンセルをしたため、近々改めて、訪れたいと思っていた矢先のことだった。

    彼らの残されていた任期は数カ月。事態が収束しても、もう現場に戻ることはないかもしれない。1年足らずの短期間ながら、他のメンバー同様、イヴェントやセミナーへの参加、手工芸品作りの活動を共にしてきただけに、こういう別れ方は残念だ。また戻ってきてくれることを願っている。
    一方、昨日はEDU MUSEのメンバーとお別れランチを行った。EDU MUSEの活動は、『バンガロール・ガイドブック』を創刊したという実績がある。参加できない人もいて、わずか4名だったが、ガラガラのFOUR SEASONS HOTELのラウンジでランチを楽しんだ。一人は明日のフライトで、残る2人も来月、再来月、それぞれご帰任だ。

    本来は「行く人来る人」の季節だが、今は「行く人」を見送るばかり。今回の事態を受け、妻子だけに帰国命令を出している日系企業もある。このような形で家族が離れ離れになるのは、辛くも寂しいことだろう。

    今年からミューズ・クリエイションの活動を縮小し、個人的な仕事や旅の時間を過ごそうと思ってはいたが、こんな状況は、予想だにしなかった。
    心からの笑顔で、去る人を見送れないこのご時世。しかしながら、いかなる状況でも前向きに、笑えるネタを見つけつつ、希望を胸に暮らしたいものである。

    みんな、それぞれお元気で!

    そういえば、夕方、急に雨が降った。マンゴーシャワーだ。盛夏の前の、この雨は、マンゴーを熟させてくれる。今日は例年より早く、お気に入りのマンゴー、シンドゥーラを食べた。とてもおいしかった。

    マンゴー情報もまた、近々シェアしたいと思う。

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    「医者は薬などで一時的には病気の苦痛を取り除いてくれるが、その結果、人はかえって病気の原因(不摂生や油断)を戒めることを忘れる。よい薬、よい医者によって、肉体的苦痛を簡単に一時的に治してもらって健康になったと思うことの繰り返しで、人は何を失うのか。それは自分の肉体に対する精神の支配力であり、その結果、不摂生が助長される。人の心は弱くなり、自制心をなくし、真の意味で体を大切にすることを忘れてしまうのである。」

    「近代文明の問題点は、それが肉体的幸福を人生の目的にしていることだ。できるだけ多くのものを着、できるだけ立派な家に住み、1日に何度もできるだけおいしいものを食べ、できるだけ肉体労働を節約して畑仕事をし、疲れないで遠くまで行くために汽車や車や飛行機を考え出し、できるだけ多くの人をたやすく殺す戦争の武器を考える。そうしたものを人は近代的だと考えて、道徳や宗教には関心を払わない。それがとてもよいことだと思っている。こんな文明はひとつの病気に過ぎないのだ。」

    「われわれの祖先は、機械の作り方を知らなかったわけではない。彼らはとくと熟考してたうえで、われわれの手足の及ぶ限りのことをなすべきだと決めた。」

    マハトマ・ガンディの言葉が、ことさらに、心に染み入るころ。

    メールアドレスを登録していた、世界各地、特に米国のミュージアムから、次々に閉館のお知らせが届く夜。訪れたことのある、思い出深い場所を、Instagramでフォローしていく。そのときどきの、旅の情景が蘇る。

    初めてパスポートを握りしめ、初めて日本を飛び出したのは、今からちょうど35年前。

    故郷で、高校の国語教師になるつもりでいたわたしの視点を、価値観を、未来を、180度変えたのは、カリフォルニアでの1カ月だった。

    あれから、いくつもの国を訪れ、無数の都市を、街を、村を歩き、無数の人々と言葉を交わし、経験を重ねた。

    命短し、旅せよ乙女。

    東西南北の人になる。

    などと言いながら、旅を重ね続けた歳月。

    15年前にインドへ移り住んでからは、まるで「もうひとつの、別の地球」であるような、この国の多様性に打ちのめされ、引き込まれる日々。亜大陸から外へと出る機会は減ったけれど、ここにいるだけで、飽くことない旅をするような日常。

    若者向けのセミナーでは、国境を越えよ、旅をせよ、を熱く語り、百聞は一見に如かずと、価値観の転倒を恐れるなと、囚われるなと、訴え続けてきたけれど。

    この状態が、永遠に続くわけではない。また遠くない将来、国境は開かれるだろう。通気性がよくなるだろう。しかし、閉ざされてみてよくわかる。そこに、自由の扉が開いている、パスポートさえあれば、いつでもひらりと飛び立てる、と思うだけで、どれほど心が自由でいられたかを。

    昨日は少し塞ぎ込み(夫の在宅勤務が始まったこともあり!)、青空を仰ぎ、猫らと戯れど、溜息がちだった。

    それと同時に、このインドという国の、伝統的な文化や習慣が、先進の国からは、折に触れて蔑まされるその「後進」のなかに、どれほどの強み、タフさが潜んでいるか、ということに、思いを至り、諸々、閃いては、深く頷く。

    わたしが「好きなわけでもなかったこの国」に、いやがる夫を説き伏せて、敢えて自ら住みに来たのは、理屈ではない、しかしさまざまな因果関係があって、そしてただ利便性を追求し、昔ながらの叡智をなきものにし、先端だけを追い続ける世界への疑問も、あったのだと改めて思う。

    素朴な家庭料理を用意して、友人を招く。味噌汁。日本米。ぬか漬け。魚のグリル。ポテトサラダ、出し忘れたけれど、酢の物もあった……。

    インドの料理も、日本の料理も、昔ながらの食生活が、どれほど人間の身体を強くしてくれるか。

    どんなにテクノロジーが進化しても、どんなに「モノ」が豊かになっても、目に見えぬウイルスを恐れ、こんなにもたやすく、身動きを制限せねばならぬ状況に陥る。

    動物、生き物としての「ヒト」は、強くなるどころか、弱くなり続けてはいまいか。「温故知新」と「原始力」が、生き延びるに必要だと、改めて思う。

    一次的欲求が健全に満たされていなければ、人類は衰えゆくばかりだろう。

    いただきものの、おいしい日本酒を飲みながら、語り合い、夜は更けゆく。

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    昨日のSTUDIO MUSEは参加者少なく計8名。ふと思い立ち、インド産オーガニックの小豆 (ADZUKI BEANS) と砂糖を煮込んだ。本当は、粒あんにして、どら焼きを作ろうかと思ったのだが、インドの豆は、概ね頑丈で、火が通りにくい。ひたすら何時間も煮込んで、しかし、噛み応えがある。

    お茶の時間のぎりぎりまで、煮込んでいたものだから、粒あんにする根性は消え失せて予定変更。

    白玉団子を作って、白玉ぜんざい風、にしてみた。

    幸い、みな、おいしいと食べてくれた。おかわりもしていたから、お世辞ではないと思う。

    異郷の地で、普段、手に入らない祖国の味は、多分、格別においしく感じるのだと思う。

    ちなみに白玉粉ときな粉は日本で調達した貴重品。インドで入手できる食材で、今後は和菓子を極めるべきか。

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    キャンセル、延期、予定変更……。

    未来が見えない、この日常。

    異様な事態。

    我々人類、なにをやっているのか。なにをすればいいのか。

    どちらを見ればいいのか。どこに焦点を絞ればいいのか。

    答えが見えない初夏の乾いた午後。

    気だるい。

    庭に水を撒き、緑を潤わせ、目先の心地よさを整える。

    昨日のセミナーに用意したお菓子の、残りを取り出して、コーヒーを淹れる。

    パパの誕生日を祝ったフラワーアレンジメントの、元気な花だけを見繕って活け直す。

    悠然と、時の流れに身を委ねる猫らの様子を眺めながら。

    今、自分にできる有意義なこと、について、考えてみる。