ANNAPURNA ~マルハン家の食卓~

食生活の記録@インド/アンナプルナとは、サンスクリット語で「たくさんの食べ物を供する豊穣の女神」を意味します。

✈︎ 過去ブログ/2005〜2025

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    ロックダウンにアンロック、そしてここカルナータカ州は明日夜から再びロックダウン……というわけで、カウントするのもややこしくなった。故に、ロックダウンに入った3月25日から数えて、With COVID-19 Day 111。

    インドのEコマース事情は、ロックダウン後、さらに加速して利便性を高めた。なんでも配達屋のDUNZO(ダンゾー)が、サーヴィス内容を拡充し、ほぼ、買い物に行く必要がなくなった。

    しかし! アルコールだけは別。州政府はロックダウンを1週間としているが、多分今月いっぱいは外出規制されるだろう。アルコールを「買い貯める」となると、かなりの額となるのでドライヴァーのアンソニーに頼むのは憚られる。

    というわけで、今日は久しぶりに外出。……と、あちこちの酒店の前は長蛇の列。アンソニーに穴場の店を教えてもらい、列の後尾に並んでいたら、わたしの姿を見つけた店主らが、招き入れてくれる。そうそう、こういうとき、インドの人たちは女性や老人(とは思われていないはず)にやさしいのだ。

    わたしが気づかずにいたら、前で並んでいた人が、どうぞどうぞと促してくれる。やさしい。うれしい。

    ウイスキーやらワインやらをあれこれ頼んでいたら、「彼は、あなたの同行者ですか?」と店主。

    振り返ればそこに、ご近所のアパートメント・ビルディングにお住いの日本人駐在員氏の姿が! 考えることは皆同じ。というか、滅多に外出しないのに、ピンポイントで酒店のカウンターで出くわすとは、笑える。お元気そうでなによりだ。

    そのあと、夫に頼まれていたNATUREのアイスクリームを買い、NAMDHARI’Sに立ち寄るも、もうそれだけで、疲労困憊。外出慣れしていないので、大仕事をした気分になる。

    ところで先週は、九州地方の洪水のニュースで心が沈んだ。その延長線上で、昨日はオンラインでの「バンガロール九州沖縄県人会」を実施した。わたしは幹事ではないのだが、Zoomでの集いを、いろいろと模索したく、自ら幹事を申し出た次第。

    Zoomでは、専ら仕事の打ち合わせやセミナーの受講が主で、カジュアルな小人数での飲み会を数回やった程度。グループでのイヴェントをうまくやるには、経験を積む必要がある。

    参加者は、バンガロールに残っている日本人プラス会長@日本の計10名。途中、数名が次の飲み会参加のため退席し、7名となったあとも、それぞれ情報交換などや精神的なストレスのことなどを分かち合う。ほどよい人数だ。

    初対面同士の方もいるのだが、遥か遠く故郷を離れ、しかし出自、あるいはゆかりの場所が近いというだけで、気安く話せるのは、毎度奇妙なことだと思う。

    今後のことを考え、個室(ブレイクアウト・ルーム)に移動する練習などもしてもらう。人数が多い時には、たとえば「長崎部屋」「福岡部屋」「熊本部屋」などとテーマやら地域に分けた部屋を作って、参加者を分割、自由に行き来できる設定もできる。

    想像以上に、楽しくて、有意義な時間だった。まだしばらくは、先行き不透明のタフな日々が続くだろう。ゆえに、できるだけ、助け合いたいものである。

    インターネットありき、を大前提で話すなら、今回のCOVID-19禍によって、新たに開かれた世界は確実にある。オンラインでのセミナーや勉強会など、これまで開催の準備や実施、参加者調整に手間取っていたことも、実現できる。

    昨日の朝は、小学生向けのイヴェントにも「大人枠」として見学させてもらった。今まで接点のなかった場所に、どんどん飛び込んでいけるという楽しみもある。今はもう、「できないこと」を数えるより「できること」を模索するしかない。

    感情の起伏を乗り越えながら、がんばらないかん。

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    アンロック19日目。ロックダウン87日目。

    「このような環境の中で、いつも朗らかに元気でいられることのほうが、むしろ気味が悪いわ!」

    と心中でつぶやきながら、なんとなく沈み込む自分を、鼓舞することなく、受け入れているここ1週間あまり。

    瞬く間に盛夏は過ぎて、朝晩は冷え込み、過ごしやすい高原の風が吹く時節。他国とは異なる季節の流れは、初秋のような心持ちをいざなう。

    FreshtoHome.comでマッドクラブを見つけた。今が旬なのか。旬の巡りもよくわからぬが、ともあれ注文してみた。茹でるよりもオーヴンでグリルする方が、味がぐっと詰まっておいしさが増す気がして好きだ。

    いつもは、バターとガーリック、岩塩、白ワイン、胡椒などで味付けるところ。

    今回は超手抜きで、岩塩と料理酒のみ。そしてオーヴンに投入。これが、旨い! 今が旬なのに違いない。付け合わせはトウモロコシとキュウリとパン。すべてを手づかみで、黙々と食す。

    ワイングラスがベタベタと、悲惨なことになるが、黙々と、おかまいなしに。

    手の込んだ料理を作る気力はわかないが、大雑把でもおいしいものにありつける。

    幸いなことだ。

    健康的な食生活。毎日のエクササイズ。そして良質の睡眠。この3つ。

    この3つだけは、守る努力をしつつ、あとは少し自分を甘やかしつつ、もう少し、緩々と過ごそう。

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    アンロック15日目。ロックダウン83日目。

    数週間に一度、猫の餌を大量に作る。カボチャや豆類、穀物、野菜の残りを冷凍しておいたもの、そして肉や魚が安い時にまとめて購入しておいたものを、一気に調理する。猫の食生活については、専門書で勉強をしているので、与えるべきものを選んではいるが、ペットフードと併用なので、あまり神経質にはなっていない。

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    先日、バンガロールの老舗精肉&鮮魚店であるNew Frosty’sからデリヴァリーで肉を購入した。わたしが人間用に料理するのはフィレ肉、Beef Undercutと呼ばれる部位だ。以前も記したが、切って冷蔵庫に1〜2日放置して熟成させると旨味が増す。

    さて、注文しつつ目に留まったのが「ペット用の牛肉」。肉の切れ端などがまとまっているのだろうと、廉価でもあるそれを、一緒に注文した。そして、冷凍しておいたイワシや鶏肉、レヴァーなどとまとめて圧力鍋で調理したところ……。

    蓋をあけて、ペット用の牛肉が「牛すじ肉」だと気付いた。これは……確かに安いはずだ。しかし、なにやらおいしそうである。ブレンダーで粉砕する前に、小さめに切りながら、これは猫様だけでなく人間様も食べられるのではないか、と思う。

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    柔らかくプリプリしたところを人目を忍んで(忍ぶ必要はないのだが)、一口食べたところ……。

    味付けしてないのに、うまい! 醤油でもかけて、立て続けに食べたいところを我慢する。

    これは、甘辛く炊いたりしたら、相当おいしくなりそうだ。赤ワインなどで煮込んでも、しゃれた味になりそうだ。

    よっぽど人間用にしようかと思ったが、気持ち的に猫餌から格上げするのに気が引けて、昨日はまとめてブレンダーにかけた。

    ペット用だからと古かったり扱いが不衛生だったりすれば話は別だが、見る限り、人間用と変わらない状態で届いた。次回、人間も食べられるか念のため問い合わせて(すでに食べたけど)、問題なければ牛すじ肉の煮込みを作ろう。

    ちなみに写真は、バターと塩コショウで味付けたお手軽フィレステーキ。バンガロール牛は、柔らかくて、とてもおいしい。

    ●NEW FROSTY’S。お試しあれ。
    https://newfrostysonline.com/

    ●そして定番のFreshtoHome.comも念のため。
    https://www.freshtohome.com/

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    アンロック14日目。ロックダウン82日目。こうして日にちを数えることに意味があるのだろうかと思いながら、惰性でカウント。宙ぶらりんの心持ちは、この先どれほど続くだろう。
    土曜日は、友人とランチに出かけた。
    2005年のバンガロール移住直後から馴染みのInfiniTeaへ。当時は20代だったこのお店のオーナー、ガウラヴとは、当初からの知り合いで、遠い昔はインタヴューをさせてもらった。そして我が家でのティーパーティ、Infiniteaでのティーテイスティング、お茶のセミナーなど、いろいろ関わりを持ってきた。
    今回のロックダウンで、彼の店は2カ月間、諸事情でデリヴァリーさえ許可してもらえず、彼のFacebook投稿からは、タフな状況が伝わってきた。個人でがんばっている人にはより一層、この苦境を乗り越えて欲しい。超微力ながらもデリヴァリー開始直後に出前を頼んだ。そして土曜日は友人とランチに出かけた。
    清潔を保たれているし、料理もおいしい。友人とは、会話が尽きず、居心地のよさに長いこと居座って、楽しい時間を過ごした。バンガロールにいらっしゃる方は、ぜひご利用ください!
    インドのお茶については、コーヒー同様、動画でアップロードしようと思う。
    紅茶そのものよりもむしろ、インドのお茶の歴史の方に語りたいテーマが多いのだ。かつてスリランカを脅かし、久しい内戦状態の原因となっていた過激派テロ組織、タミール・イーラム解放の虎。その誕生の背景には、英国植民地時代、紅茶のプランテーション労働者としてインドのタミル地方から送られた人たちの苦悩がある。
    重い話題だが、知っておくに越したことはない、近代インドの一つの歴史。
    土曜日、友人との会話を通して、ニューヨーク在住時代に親しかった友人の話題となった。帰宅後、15年以上、音信不通になっていた彼女の消息を求めて、ネットであれこれとサーチする。そしてついに連絡先を見つけて、メールを送った。
    1996年、ニューヨークの日系出版社で現地採用スタッフとして働いていた時の同僚。当時の出来事が溢れ出して、とめどなく。彼女とのことも、ニューヨーク時代のことも、書き留めておきたいことがたくさんだ。
    思いがあふれてとめどなく、庭に出れば、すでに馴染みの、やさしく甘い香りがする。月下美人が咲いている!
    1年に一度、この時期に開く花。今回は少しずつ、週末と、多分週明けに、時間差で、開きそうだ。
    いつもなら、友人らに声をかけて月下美人鑑賞会をするところ。昨夜は夫と猫らとで、芳しい香りに包まれながら、眺めた。
    花を眺め、空を仰ぎ、いろいろと、やりきれなさや、遣る瀬なさや、羽ばたきたい衝動や、なんやかんやが募って、うわ〜っと大声で叫びたくなる。吠えたくなる。(我ながら怖い)
    大概、人生経験重ねてきたおばさんがこれだから、エネルギーに満ち溢れた若者は、辛かろうね〜。と切に思う。
    旅に出ることができないなんて。なんなんだ、この世界は……!

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    アンロック10日目。ロックダウン78日目。

    まだまだ「インド人の嫁」らしい巧みさには遠いが、しかし、チャパティ作りのコツもつかめてきた。他者の目には、前回から大して変化がないように見えるだろうが、自分としてはだいぶ違うのだ。

    チャパティを丸めて焼いている間、このごろはポッドキャストでラジオを聴いている。その短い間に、思いがけず学ぶことがあって、勉強になる。

    なんとなく聞き始めた武田鉄矢の「今朝の三枚おろし」というプログラム。

    「他力の哲学 赦し・ほどこし・往生」というテーマからの話。無償の贈り物をしてくれる、象徴的な存在としての「サンタクロース」という彼特有のたとえが、とても腑に落ちた。

    サンタクロースは、遍く世界のこどもたちに、ギフトを贈る存在である。そのこどもたちは、大人になったら、こどもたちにギフトを贈る。そこに見返りはない。

    わたしが続けている活動も、それがどんなに微力でも、これまで受け取ってきたものを誰かへ贈る、「正」の連鎖のひとつだと思いたい。ミューズ・クリエイションの活動はもちろん、こうして停滞している今、毎日作るチャパティもまた。一人一人が作るチャパティ(ロティ)の輪は瞬く間に広がった。

    ここだけではない。あちこちで発生しているインドのコミュニティの、ネットワークの強さを、改めて感じる。関係が密な分、諍いも少なくないが、しかし交流がないよりもあったほうがまだ、健全なように思う。

    わたしが参加している食糧支援コミュニティがローカル紙に取り上げられている。

    「端緒」になれる人はすばらしい。そしてそれを前向きにサポートしていける人たちもすばらしい。

    ところで昨日は、実に84日ぶり、友人たちとランチをとった。新たな試みとして、「外出時の動画撮影」に挑戦してみた。やってみてわかる、動きながら撮影することの難しさ。ともあれ、編集の勉強として、仕上げてみようと思う。まだまだ、試行錯誤は続くのだ。

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    2カ月半の引きこもり生活に、一旦、終止符を打ち、今週からは外へ出る。

    インドにおけるCOVID-19の状況については、先日、動画 (CHANNEL MUSE/ 051)でもお伝えした通り。感染者は増えているとはいえ、都市別に状況が異なる巨大国家。バンガロールとムンバイとデリーの差は、たとえばバルセロナとミラノとベルリンほどの差でもあり。

    対策は州ごとにも異なる現在、カルナータカ州の指示に沿って動くまでだ。

    日本の人口の約半分、6400万人を擁するここカルナータカ州。参考までに、現在までの感染者数と回復者数、死者数を、インド政府によって開発されたCOVID-19関連情報と健康管理のアプリ「Aarogya Setu(健康への道標)」から転載。

    動画内でもお伝えしたが、「現状」ではデング熱やマラリアなどで落命する人の方が圧倒的に多いのではなかろうか。

    ともあれ、個人的な視点からいえば、自分自身の健康的な生活環境を維持すること以外にできることはないと思われる。

    すべてが極めて曖昧で、抽象的なライフだ。

    せめてリアルな料理の写真、花がない地味食がメインだが、載せておこう。

    ちなみに最初の写真のフライは、豚ばらスライス肉を「丸めて」小麦粉をまぶし、卵にくぐらせパン粉をまぶし、エアフライヤーで加熱したもの。毎度、我が独創料理ながら、これはかなり、いい。なにしろ豚バラ自らの油で「揚げ焼かれて」くれるから、揚げ物風に見えて、軽いのだ。

    一方、最後の写真は、油で揚げたとんかつ。結論からいうと、前者の方がしっとりジューシーでおいしかった。エアフライヤー。場所をとるし、洗うのが面倒ではあるが、やはり、重宝だ。

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    #STAYHOME を機に、インスタライブで「インドでの美容と健康」トークを開始した東京在住のメイクアップアーティストのみちるっち#barbiemichiruから、#オーガニック無添加バトン を受け取りました。

    インド生活は、オーガニックで無添加のものが手軽に入手できることもあり、何を選ぶか悩みました。数ある商品から、今回は、毎朝、幸せな気分を運んでくれるオーガニック・コーヒーをご紹介します。

    南インドは昔からコーヒーの産地。従来は、ミルクと砂糖がたっぷりの「濃厚コーヒー牛乳」な飲み方が主流でしたが、やがて米国でいうところの「シアトル系コーヒー」すなわちセカンドウェーヴ・コーヒーのチェーン店が全国で展開されます。

    更にここ数年は、良質のアラビカ種を浅く香り豊かにローストしたコーヒー豆が普及、サードウェーヴ・コーヒーとして世間に浸透し始めています。

    ここで紹介するのはARAKU COFFEE。最初は、創業者が夫の親しい友人マノージということもあり、事情をよく知らずに注文しました。

    まず、配達されてきた直後、その洗練された美しいパッケージに目を見張り、パッケージを開けた時の香りのよさ、そして味わいのよさに感激しました。普段は、過去10年来、ファミリーフレンドが卸してくれるここカルナータカ州クールグ産のコーヒーを飲み続けています。まろやかで酸味が少ない、好みの味わいなのです。

    ARAKU COFFEEは、何種類かを試しましたが、どれも、それに勝るとも劣らぬ味わいです。

    実はARAKU COFFEE、フランスのマレ地区に店舗をオープンし、フランスにてベストコーヒーにも選出された経緯を持ちます。パリにお住いの方は、ぜひ、足を運んでみてください。なお、バンガロール店はインディラナガールに近々オープンする予定です。

    ここカルナータカ州のお隣、アンドラ・プレデーシュ州で生産されるARAKU COFFEEの魅力は、その味わいだけではありません。生活に困窮するコーヒー農家の人たちの生活支援をするという点も挙げられます。「ソーシャル・アントレプレナーシップ」「フィランソロピー」の理念に基づいたビジネスです。

    貧しい生活を強いられていたアラクの人たちを、コーヒーを味わうことでサポートすることにも繋がります。

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    先日、自宅で作った「切り干し大根」に加え、「にんじん」なども干してみた。それらと豚バラ肉、高野豆腐で、適当な料理を作ったら、きわめておいしい。野菜は干すと旨味も滋味も増すのだということを、改めて実感。米はバスマティライスの玄米版。普段、玄米はあまり食べないが、しっかり咀嚼して食すれば、これもまた、滋味があっておいしい。

    昔ながらの知恵とは、本当にすばらしい。

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    「南インドのコーヒー文化」をご紹介。少しばかり「セミナー風味」を織り交ぜつつ、楽しみながら編集しました。意外と知られていないインドのコーヒーのバックグラウンドを知るのに好適かと思われます。

    ここ数年、インド都市部にオープンし始めている「アルチザン・コーヒー」「サードウェーヴ・コーヒー」についても言及しているので、ぜひご覧ください。